私にとっては少し保守的すぎるかな・・・と思っていた銀座は、今や上質であれば新しいコンセプトを受け入れ、前回の「東急プラザ銀座」のように、大人が楽しめる個性的なショップが続々新オープンしています。そんな中、銀座三丁目「松屋」裏の一角に、世界的にチョコレートの新潮流とされている「ビーントゥバー」の国産ブランド「ミニマル」の“チョコスタンド”がオープンしました。
「ビーントゥバー」は読んで字のごとく“豆から板”。カカオ豆から板チョコレートになるまでを、自社で管理してチョコレートを創り上げるスタイルです。オーガニックなカカオ豆を使うことからアメリカでは健康フーズとして人気が高く、ヨーロッパではピエール・マルコリーニ氏ら有名なショコラティエが、理想のチョコレートをつくるための手法として取り入れています。
1年半前に代々木公園にオープンした「ミニマル富ヶ谷店」は、チョコレート工房が併設されたカフェ。こちらも素敵ですが、今回オープンした銀座店は、なんとカカオ豆からチョコレートになるまでの、製造工程を試食できるという、何とも楽しいお店なのです。
カカオ豆、カカオニブ、カカオ豆ローストと順に試食してみました。
加糖されていない状態なので甘味はありませんが、豆としての美味しさ、清々しい苦味など、丁寧に栽培されて収穫されたのだなと感じられます。カカオ豆の質がいいので、出来上がった板チョコも美味しいはずですよね。
「ミニマル」の板チョコのカカオ豆は、オーナーが自ら足を運んだアジア、アフリカ、中南米の農園と共同で生産したもの。香り・味わいごとに「NUTTYナッティー」、「FRUITYフルーティー」、「SAVORYセイバリー」の3カテゴリーに分けられた6~7種類の板チョコが揃っています。店内右側のカウンターの奥のセラーのような冷蔵庫に、色とりどりに並べられています。この日はオーナーの山下貴嗣氏自らカウンターにたって接客をされていました。スタッフと会話しながらカカオ豆を試食できる「チョコレートスタンド」がお店のコンセプトだそうです。
店内の左側のカウンターに並んでいるのは、板チョコの試食。
カテゴリーやテイスティングノートがついているので、それを見ながら試食をすると、それぞれの味の違いがはっきりとわかり、自分の好みもみつけやすいです。
さて、いよいよテイスティング。
フルサイズの板チョコを選ぶのもいいのですが、私のお気に入りは「テイスティングセット」。好みの3種類を選ぶと、1種類につきミニサイズを3枚ずつ、計9枚をボックスにつめあわせていただけます。私は、「フルーティー ベリーライク」、「セイバリー スパイシー」、「セイバリー ハーバル」にしました。賞味期限は約1か月なので、他にはない個性ある銀座のお土産としても、重宝しますよ。
ここのお店ならでは!のアイテムとして、卵や生クリームを使っていないチョコレートのアイスクリームもあります。カカオ豆の特徴やコクを引き出した甘さ控えめで、チョコレートの個性が味わえるそうです。
他にもカカオニブ、カカオニブ メレンゲ、チョコレート フレーク、カカオパルプジュース、ショコラトルなど気になるアイテムがたくさん。
店内奥にあるチョコ地図を眺めながら試食をしたり、銀座に行ったら訪れたい1軒です。
「Minimal 銀座 Bean to Bar Stand (ビーントゥバースタンド)」
http://mini-mal.tokyo/