伝統芸能と同じくらい伝統工芸品が大好きな私。
別府市竹細工産業会館に行ってまいりました。
女史の皆様。
温泉ビューティ研究家の石井宏子さんがOurAgeの連載でご紹介されていました別府ですが、素晴らしい竹細工でも有名なことをご存じでしょうか。
ティファニーのエルサ・ペレッティさん。今また大人気、オープンハートのデザイナーさん。そのエルサ・ペレッティ女史と竹のパーティーバッグを共同製作したのも、別府の竹細工職人・渡辺 竹清(ワタナベ チクセイ)さんなんです。
別府の竹細工は、経済産業省より「伝統的工芸品」の指定を受けています。
別府の竹細工は室町時代、行商用の籠を作って売り出したのが始まりとされています。別府温泉の名が広まった江戸時代。お土産として、湯治滞在中の飯籠や味噌漉しなどの厨房品が持ち帰られる様になりました。それにより、市場は拡大。別府周辺の地場産業に成長したそうです。別府の竹細工は、明治に入り土産品の域を越え、高度な技術を集約した工芸品へと発展していきました。
会館の建物に入ると、早速、竹細工の作品たちが迎えてくれます。
和風の家屋や旅館を持っているなら設置したいほどの素敵な竹の灯篭。
技術もさることながら、作品の大きさに圧倒される「雲龍」。
天井のモダンな照明も、もちろん竹細工です。
何でも挑戦したい、好奇心いっぱいの私。まずは、「竹鈴」の体験学習に臨みます。
5色のひごを1本ずつ竹鈴に通していきます。
竹ひごがどれ程しなるのかがわからないため、始めは恐る恐るの手さぐり状態。
2本目の途中からはどんどんと加減もわかり、楽しみが倍増。
およそ20分。すっかり夢中になってました。(予想してましたが・笑)
出来上がりは、こんな感じです。
どこか懐しい感じでコロンと可愛らしく、とっても気に入っています。
見た目も鈴の音も涼やか。
今も目と耳から涼を楽しんでいます。
体験学習を楽しんだ後は、工芸品の鑑賞です。
竹細工のトンネルを通って、展示室に向かいます。
ここより先は、撮影不可。
展示作品は美しく、すべて素敵でしたが、私はあるバッグが気に入りました。
きっと使い込むほどに味わいが増すのだろうと、愛用している私を勝手に妄想して、嬉しくなってしまいました。
会館の中は、竹の魅力がいっぱい。
床も竹でできています。
女史の皆様にも機会があれば実際にご覧になって、竹細工の魅力と素晴らしさを五感で感じていただきたいです。
別府も地震の影響で、ひと頃は観光客がぐんと減ってしまいました。
「お陰様で地盤が良いらしく、地震の被害はありませんでした。
夏は、お客様も戻ってきてくれそうです」
と、鉄輪温泉の方が嬉しそうに話してくれました。
別府は、温泉も景色もお魚もお肉も最高!
すっかり別府びいきの私。お会いする方についつい別府の良さを熱く語ってしまい、東京での宣伝隊長の様になっています。
ブログ記事をご覧になった女史の皆様が竹細工に興味を持たれ、別府を訪れてくださいますと、とても嬉しく思います。
女史の皆様、体調を崩されることなく、どうぞ素敵な夏の日々をお過ごしください。