沖縄でウェルネス施設が充実を遂げている理由について、ウェルネスツーリズムの第一人者・荒川雅志先生に伺います。
前編では、海の美しい沖縄ならではのおすすめのタラソテラピー施設もご紹介いただきました。
後編では、沖縄の温泉施設や今後注目のユーグレナについてお話が広がっています。
海と食と光と。
沖縄がココロと体に効く理由 Part2
琉球大学観光産業科学部教授。日本におけるウェルネスツーリズム、スパツーリズム研究の第一人者。海洋療法学者。日本型ヘルスツーリズムの体系化を行い国際学会で発表、日本の大学で初のヘルスツーリズム授業を開講。沖縄各地のスパやウェルネス施設などとの共同研究やリサーチなども多く手がける
沖縄にも14カ所の温泉が
沖縄には、入れる温泉が実は14カ所もあります。北部の「ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ」や那覇の「ロワジール スパタワー 那覇」のほか、中部にも「ルネッサンス リゾートオキナワ」や「ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート」「ザ・ビーチタワー沖縄」などがあります。泉質は数種類ですが、ナトリウム塩化物泉が多いですね。離島だと、宮古島には病院が運営する「宮古島温泉ホテル」もありますし、2017年には西表島の「ラ・ティーダ西表リゾート」にも温泉施設ができる予定です。
最近、石垣島で栽培されているユーグレナが注目されていますが、「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」のスパには、ユーグレナを使ったメニューが新しくお目見えしました。島々全体がセラピーの場である沖縄のウェルネスツーリズムには、これからますますの発展が期待されるのです。
上記のお話の中にも登場したユーグレナについて、そして前編で触れたボディワーク・ワッツについてくわしくご紹介しておきます。
栄養価が高いユーグレナに注目
ANAインターコンチネンタル石垣リゾートのスパ「スパ アガローザ」では、ユーグレナ(和名ミドリムシ)や島産の食材とトリートメントを組み合わせたプラン「石垣島産ユーグレナB.C.A.D.スパキュイジーヌ」¥19,500(税・サ込み)を提供中。荒川雅志先生による監修
噂の水中ボディワークWATSU(ワッツ)とは?
ワッツとは、1980年代にアメリカで編み出され、スパや医療分野に活用され、ヨーロッパ経由でアジアや日本へと伝わった水中ボディワーク。水中で、心と体を、水とセラピストに委ね、ストレッチや瞑想をするようなアクアセラピーです。心地よい浮遊感があり、心身両面に大きなリラックスをもたらすので、脳疲労にも効果があるとされています。日本でのワッツの総本山が、かりゆし カンナ タラソ ラグーナ内にある「沖縄WATSUセンター」。代表の小笠原徹さんによるスクールもあり、予約すれば、高い技術をもつセラピストによる施術が受けられます。
沖縄WATSUセンター
☎098-968-5008
撮影/山口規子 取材・原文/坪田三千代