1946年に京都に創業した、日本を代表するランジェリーメーカー「ワコール」。常に、「美」を追究し続ける女性の強い味方です。さて、昨年、京都駅八条口の向かい側に、新たな社屋を建設。その1階、2階にできたのが、女性の美しさを心身共にサポートする学びの場「ワコール スタディホール京都」。一般の人達が自由に利用できる素敵なスペースでもあります。
広いエントランスロビーは、外光がやさしく注ぐ開放的な雰囲気。そこは、京都の文化や伝統工芸、観光などをはじめ、自然や動物などに関する、さまざまな書籍が自由に閲覧できるフリースペースです。同じフロアにあるカフェで、飲み物やサンドウィッチなどを頂きながら、読書や友人との会話などを楽しむ人の姿が…。なんとも素敵なスペースなのです。
また窓際には、ずらりとデスクが並び、インターネットをしたり、書類を作成したり、オフィスのように仕事をする男性も見受けられます。ここは、ビジネスマンの利用も多いそう。
京都駅前という好立地。新幹線などに乗る前の時間調整に、のんびり過ごせることから、旅慣れた人の憩いの場にもなっています。
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さて、ここ「ワコール スタディホール京都」の魅力をいっそう実感できるのは、フリースペースだけではなく、美に関係する国内外の書籍や写真集などが充実したライブラリー、そして存分に勉強できる自習スペースなのです。1階フロアの奥にあるライブラリーや自習スペースは、会員制。毎月1万円の会費で、何度でも、また営業中、何時間過ごしてもOK.です。毎回、1ドリンクが無料になったり、ここで開催される講座も20%オフで受講できるなどの特典付き。Wi-Fiも完備され、京都に住む人なら、まるで自分のオフィスのように活用できそう…。でも、京都を訪れた人には、1日1500円で利用できる、1日会員のシステムも用意されています。こちらにも1ドリンク無料という特典付きなので、興味ある書籍などを見ながら、帰宅前の有意義な時間が過ごせます。
会員制スペースのライブラリーに並ぶのは、ブックディレクターの幅充孝さんがセレクトした、女性のライフスタイルや「美」、文化など、興味を喚起するブック構成。一般の図書館などで閲覧できないようなファッションに関係する写真集なども多数揃っているのです。
さらにここ「ワコール スタディホール京都」では、毎月、さまざまな講座を企画。美術批評家であり解剖学者の布施英利さんによる「からだの美を巡る解剖学」や俳人、黛まどかさんの「俳句で感じる二十四節気~京都に息づく美」、『佐々木酒造』代表の佐々木晃さんの「京のえぇもん おそすわけ~美しなる日本酒の話~」など、女性の美しさを、健康、美容、そして内面からサポートする多彩な内容が人気を呼び、東京や大阪などからの受講生も多数。京都観光の予定に、「美」を学ぶ時間を組み込む方も多いそう。またギャラリーでも、「美」をテーマにした展示などがされています。
まさにここは、女性の「美」を育む場所。京都の旅に、ぜひ立ち寄りたいところです。エントランスロビーの一角には、京都をテーマにセレクトの品々や洒落た文房具などが揃うショップもあり、自分へのおみやげにしたいものが、見つかるかも…。
京都で美しくなる…ここは、そんな女性たちにとって、見逃せない場所のひとつです。
ワコール スタディホール京都
京都市南区西九条北 ☎075‐556-0236
営業時間:火曜~金曜 10:00~21:30 土曜10:00~17:00 日曜・月曜・祝日・年末年始休み
1日会員利用料:1500円(1ドリンク付き) 月会員1か月10000円(すべて税別)
パブリックスペースの利用は無料。講座の申し込みは、インターネットで。
http://www.wacoal.jp/studyhall/
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」