自分を幸せにする「和」の色を見つける
「和色のパーソナルカラー診断と色彩サプリ アドバイス」@ kyo・miori
京都の繁華街 四条河原町の交差点のそばにある「柳小路」。河原町通の西側にある京都情緒あふれる小路です。通りを象徴する柳の木が茂る角にある「kyo・miori」は、自然素材のパワーを活かした「和のコスメ」などで知られるお店。そこの2階で今年からスタートしたのが、「和色のパーソナルカラーの診断と色彩サプリ アドバイス」講座です。
その講座のアドバイザーは、創業265年におよぶ京都絵具商の10代目で、爪にやさしい「胡粉ネイル」を開発した石田結実さん。「日本の伝統色は、日本の風土や光、季節の移り変わりの中で育まれたもの。その微妙な色合いを日本人は愛し、季節ごとに衣装をはじめ、暮らしの中で楽しんできたんです」と石田さん。
自然の中から生まれた日本の伝統色。それは日本人の心にもやさしく寄り添う色彩です。
「色には、自分を幸せな気分にしてくれるパワーがあるんですよ」。
多くの色彩に囲まれている暮らしの中で、自分にとって似合い、幸せな気分にしてくれる色とは、一体どんな色なのか…それをアドバイスしてくれるのが、この講座です。
「自分に似合う色を知るための、アメリカなどで人気の4つのカラーグループに分けるパーソナルカラー診断を、昔、私自身受けたことがあります。私はウィンターというグループで、ビビッドな色が多いグループだったんです。でも、なんかしっくりこなくて…」という石田さん。
診断されたカラーグループの色を組み合わせ着たところ、「なんかすごくキツイ印象になって、どうも居心地が悪くて~」と語ります。
そこで思ったのは、日本人には、日本の自然の中で生まれた色が似合うのでは?ということ。カラー診断をするサンプルの布に、日本の伝統色に染め上げた縮緬を使うという京都に生まれ育った女性らしい発想が浮かびます。
「まるで和服のような色合いですね~。すごくキレイ~」とサンプルの布を見せて頂き思わず声を上げてしまいました。
美しく、どこかやさしさを帯びた日本の伝統色。そこには、松葉、撫子、桃など自然由来の名前が…。
さて、パーソナルカラー診断は、まず顔のそばに、青みのある桜色と黄色みのある桃色の異なるピンク色の2枚の布を当て、肌の色にマッチするピンクを判断します。「あなたの肌色は、黄色を帯びたオークル系ですから、桃色の方がいきいきしますね」と石田さん。なるほど確かに桃色の方が、顔色がよく見える気がします。
「同じ赤や緑、青でも黄色系か青系かあるんですよ。それをまず知ることから…」と石田さん。そのグループの色を組みわせると、服装のカラーコーディネートがまとまるのです。
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「また、人ぞれぞれ好きな色とか、気分を明るくしてくれる色があるはず。それを見つけることも大切なんです。色には、パワーがありますから、どんな色を身に付けたり、そばに置いたりするかで、その人の行動にも変化が出てくるんです。それが色彩サプリと呼んでいるものです」と。
ここでは、ただ自分に似合う色を見つけるだけでなく、石田さんといろいろお話しながら、自分を幸せな気分にしてくれる色を見つけることができるのです。
石田さんに色彩のもつパワーのお話を伺い、改めて自分の肌と心に合う色を見直す機会になりました。歳を重ね、若い頃の好きだった色やよく着た色がしっくりこないと感じることも…。若々しい印象をもたらすのは、若い時に似合った色ではなく、今の自分をイキイキさせる色なのでは…。
京都の女性の和服姿にはんなりとした美しさを感じるのは、日本の伝統色を巧みに取り入れているからかも…。そんな京都の色彩のパワーを再認識させてくれる「和色のパーソナルカラー診断と色彩サプリ アドバイス」講座でした。
「和色のパーソナルカラー診断」講座
kyo・ miori
京都市中京区新京極通四条上ル中之町577の21
075-708-5526
営業時間11:00~19:00 火曜休み(祝日の場合は翌水曜休み)
講座のお申し込みは、インターネットなどで事前予約を
パーソナルカラー診断およびアドバイスは、60分3000円
http://kyo-miori.jp/ishida_yumi/
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」