最近、アラフィフ女性に会うたびに、「何が気になります?」と聞いてしまうのですが、
その1位が、“下っ腹のたるみ”なのでした。
下腹部のもっこり肉。
やですよね~!
なので「先生、ここ絶対どうにかしたいので、簡単で続けられるヤツをひとつ!」
とすがってみたところ、衝撃の一言が!!
「そこですね。下半身の緩みのメイン、骨盤底筋の緩みは、尿もれに直結するので、
絶対鍛えておいたほうがいいですよ」
え、そうなんですか?? 確かに40代から、くしゃみで尿漏れが始まる人もいるとか。
これは鍛えておかねばですよね!
40代、50代になると、痩せている人でも下腹部から股間にかけてもっこりもったり。
いかにもオバサンぽいシルエットです。
このたるみは、内ももにある内転筋や骨盤底筋など下半身の緩みが原因なのだそう。
そこで!
BODYたるみ取りの新法則、最終回!
お腹のたるみの中でも、特に気になる下腹部のたるみにターゲットを絞ったストレッチです。
Step.1
腹斜筋を伸ばす !
特に脇腹の引き締めに効くのは、腹斜筋の動的ストレッチ。
下半身を安定させるよう、あえて座って行います。
体がなかなか後ろへ回らない人も、
続けているうちにスムーズになるので頑張って。
上)両足を肩幅の広さより広めに開いて椅子に座ります。
両手は肩甲骨から自然に出た位置に置いて伸ばして。
大きく息を吸います。
中)息を吐きながら、上半身だけゆっくりと左へ回転。
両手と体の角度はキープしたまま、目から指先へ。
行けるところまででOK。
下)3秒かけて回し、3秒かけて戻ってきます。
同じように、右側にも回転。
左右で1セットずつ、10セットは行いましょう。
Step.2
内転筋+骨盤底筋を鍛える !
お腹のたるみを下側から締め上げるのは、
太もも内側の内転筋と、文字通り骨盤の底にある骨盤底筋。
ここではボールを使っていますが、
クッションやペットボトルなど、身近にあるものを使っても!
右)膝の間にボールを挟み、息を吐きながらももの内側に力をこめます。
トイレを我慢するときのような要領で、膣や尿道もキュッと締めて。
左)ボールをもっと上で挟みます。
膝ではなく太ももや骨盤底筋に力をこめて。
足の指、足の裏で、地面をつかむように力を入れてみて。
これで、二の腕・お尻・お腹と、BODYの三大悩みに働きかける「伸ばす」ストレッチをすべて紹介しました。
立ち方、歩き方も意識して、「伸ばす」ストレッチを生活に取り入れてくださいね!
中村格子さん Kakuko Nakamura
1966年生まれ。整形外科医、医学博士。
Dr. KAKUKO スポーツクリニック院長。横浜市立大学整形外科客員教授。
2014年4月に、スタジオを備えた整形外科クリニックを
代官山にオープンしたばかり。
トップアスリートのケアのほか、一般の女性向けに
美と健康を目指すエクササイズを提案。著書も多数
撮影/広瀬壮太郞 ヘア&メイク/渡辺みゆき
取材・原文/蓮見則子