京都生まれの姉妹が作った自然派の保湿クリーム
猛暑の京の夏も、今や昔…、秋色が町を染め始めました。家にいるだけでも、じっとり汗ばんでいた顔も、最近は、夏の疲れと秋風のせいか、やや水分不足を感じます。そろそろちゃんとケアをしておかないと、冬には悲惨な状況に陥るだろうと、気になり始めた頃、ちょっと興味引かれるスキンケア製品に出会いました。それが、約2年前に誕生したという「ANBAN(アンバン)」というスキンケアブランドの保湿クリームです。
このクリームを作ったのは、昔から肌トラブルに悩んでいたという、京都生まれの京都育ちの臼井さん姉妹。すっぴん肌が美しい30代のおふたりです。ある日、手作りの化粧品づくりをしていた職人さんに出会い、それを使ったところ、肌トラブルが消えたのだそう。「こんなにいいものが…」と感激した姉妹は、その手作りのスキンケア製品に、さまざまな工夫を重ね、ついに商品化へ。シンプルなコンセプトのスキンケアが、忙しい京都の女性たちに支持されています。
今回紹介する保湿クリームに含まれるのは、26種類以上の和漢植物エキス。たとえば、オタネニンジン、ダイズなどは、契約農家で大切に育てられ、旬の時期に収穫。使用されるすべての材料を揃えるのに、1年かかるとか。そして、集められた素材を1000日以上、信楽焼きの甕に漬け込み、じっくりと熟成させて、配合する植物エキスを作るそう。
洗顔後、肌につけるのは、保湿クリームだけ。「ずぼらな性格なので、簡単で、キレイな肌になれるものが、欲しかったんです」という臼井姉妹。美肌のためには、手間を惜しまぬイメージがある京都の女性たちとは、別のタイプのよう。ちょっとホッとします。
さて、すっぴん肌が美しい臼井姉妹は、30代。「あの~50代以上の肌にも効きますか?」と聞く、半信半疑の私に、「年齢とか、肌タイプとか、関係ないんです。それぞれの人のベストコンディションに肌を整えるんですよ」と、キッパリ。今まで、洗顔後、化粧水、美容液、アイクリーム、ナイトクリームと、重ねづけしてきた肌に、保湿クリームだけとは、なんとも心もとない気がします。「自然派のスキンケアですから、即効性は期待しないでくださいね」と言われ、じっくり待つゆとりが私の肌に残っているのかと、さらに不安になりました。「大丈夫です。乾燥が気になったら、保湿クリームを重ねづけしてください」と。ともかく1週間使ってみることにしました。
洗顔後、保湿クリームを顔全体にのばします。トロリとしたクリームは、脂っぽくなく、のびもよく、肌は予想以上にしっとり。使用後、テカテカ脂浮きもしません。また、香料は不使用で、ほのかに香るのは、月桂樹オイルと植物エキスのものだそう。
また、「これ顔だけでなく、全身の乾燥が気になる部分に使ってください…赤ちゃんのオムツかぶれにもいいんですよ」と言われたことも思い出します。
現在、口コミで人気が高まっている京都生まれのスキンケア製品です。ユーザーは、赤ちゃんから90代までと幅広く、また男性のリピーターも多いそう。
乾燥が気になる冬の京都。この保湿クリームが、今年は、助けてくれそうです。
ANBAN アンバン
京都市右京区西院安塚町24 ☎075-323-6800
11:00~18:00 日曜・祝日休み
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」