肌の乾燥はひどくないものの、最近タルミがとっても気になるミーナです。OurAge世代の肌悩みの多くは、正しい保湿ケアで対処できる、と皮膚科医の津田先生。まずは、肌悩み別の原因と対策について学びましょう。
保湿=「水分を補うこと」、そう思い込んでいませんか
保湿は単なる水分補給ではありません!
自ら潤う肌を育むことです。
肌の保湿ケアというと、ただ水分を与えることだと思っていませんか?
実はそれでは不十分! 保湿の基礎を知って、正しいケアをすることが、すべての肌トラブルの解消とエイジングケアの基本です。
今回は、津田攝子さんに教えていただいた、OurAge世代に多い肌悩みやトラブルのチェック法と正しい保湿ケアについてご紹介します。
津田 攝子さん Setsuko Tsuda
profile
皮膚科医。津田クリニック副院長。佐賀大学医学部皮膚科非常勤講師。ドクター津田コスメラボ代表。臨床経験と皮膚科学の知識を生かした治療やアドバイスに定評。トラブルの多い自分の肌を使い、臨床で美肌処方を引き出すドクターズコスメ開発の第一人者
こんなことに心当たりはないですか?
●洗顔後、肌がつっぱる。
●熱い湯で顔を洗う習慣がある。
●朝の洗顔はぬるま湯で流すだけ。
●タオルで拭くとき、ゴシゴシ顔をこすってしまう。
●スキンケアは化粧水だけで済ます。
●最近シワが増えた。
●冬になると粉を吹いたようになる。
●昔と肌質が変わったような気がする。
●いつも使っていた化粧品が合わなくなった。
●普段は、紫外線対策を特にしていない。
肌の乾燥が原因のOurAge世代の4大悩み
乾燥はさまざまな肌トラブルを引き起こします。OurAge世代に多く見られる、こんな症状も実は乾燥が原因かも。
化粧品の選び方、プラスしたほうがいいケア、気をつけたいことをまとめました。
【ハリ・弾力の低下】
肌がゆるんできていない?
肌が乾燥すると、肌表面にちりめんジワができてハリや皮膚のツヤを失います。肌のハリや弾力を担っているのは、表皮の下にある、真皮層のコラーゲン繊維です。
しかしながらMyAge世代になるとコラーゲンの産生が著しく低下します。毎日のスキンケアには保湿効果の高さがあるのはもちろん、このコラーゲンを増やし、肌の内からふっくらとリフトアップ効果のある化粧品を選ぶといいでしょう。
【くすみ】
冴えない顔色は乾燥のサイン
くすみの原因のひとつは、乾燥によるターンオーバーの乱れ。角層が厚くなり、メラニンを含んだ角質細胞が上手にはがれないことで、肌の透明感が失われます。また角質がめくれ上がり肌表面がでこぼこすることで、光がきれいに反射されず、影ができることもその一因。
ケアの方法は角層肥厚と同様に、ソフトピーリングで古い角質を優しく除去し、保湿剤入りの化粧品でしっかり保湿するのが基本。
【角層肥厚】
ゴワゴワ感があったら要注意!
肌細胞は表皮の基底層で生まれ、徐々に押し出され角層になり、やがて垢となってはがれ落ちます。このターンオーバーの周期は20代では28日ですが、MyAge世代では40~60日に! 肌の乾燥状態が続くとさらに鈍くなり、角層が厚くなります。
この状態では保湿剤などの成分が浸透していきません。まずはソフトタイプのピーリングなどで古くなった角質を優しく除去することが先決です。
【大人の敏感肌】
OurAge世代で急増中!
しっかり潤った角層は、体内の水分の蒸発を防ぎ、外部からのさまざまな侵入を阻害するバリア機能を果たしています。しかし、角層の水分と脂のバランスが崩れると、バリア機能が低下。実はOurAge世代になって、突然刺激に弱い敏感肌に陥る人がとても多いのです。
そんな人はセラミドやアミノ酸配合の、刺激の少ない化粧品を。タオルドライの際にこすらない、熱い湯で洗わないことも大事。
次回からは、今回紹介した、Our Age世代によく見られる肌トラブル別におすすめの保湿ケアコスメをご紹介していきます。
取材・原文/山村浩子