こんにちは、ミーナです。素敵な大人の笑顔は「歯」にあり、ということでお届けしていたシリーズ、いよいよ終盤です。歯や口元のお悩みに、4人の専門家がお答えしてくれていますよ。
デイリーケアのヒントと最新情報について、
歯科のスペシャリスト4人がQ&A形式でわかりやすくアドバイス。
ぜひ参考にして、若々しい口元を目指しましょう!
Q.
歯を失わないための歯磨きですが、
口中泡だらけのまま1分以上磨くのが苦痛です。
A.
大切なのはブラッシングによる掃除と歯茎の血行促進。
悪玉菌の増殖を抑える乳酸菌配合のタブレット。
歯磨き後に1粒なめるだけで、口臭など口の不快感を改善。
[右] スウェーデンで誕生した乳酸菌L.ロイテリ菌配合。プロデンティス 30錠 ¥3,000/バイオガイアジャパン
[左] 乳酸菌TI2711を配合。1日3錠を目安に。DENT Systema 歯科用オーラルヘルスタブレット 30錠 ¥700/ライオン
歯磨きの要はブラッシング。
歯周病菌には乳酸菌タブレットという手も
歯科衛生士のアドバイス通り1本ずつ歯を丁寧に磨いていくと、
急いでも10分はかかるもの。
でも、口中泡だらけのまま、そんなに長くは磨いていられないという意見もごもっとも。
「歯磨きの目的は、ブラッシングで歯に残っている食べかすを掃除することと、
歯茎をマッサージして血行を促進すること」(鶴見大学歯学部教授・斎藤一郎先生)
斎藤先生が実践しているのは、あえて歯磨き剤に頼らないブラッシング。
「そうすれば、たとえ途中で唾液を飲み込んだとしても、問題ありません。
仕上げに歯磨き剤を使って全体を軽くブラッシングすれば、さっぱりします」(斎藤先生)
最近登場した乳酸菌配合のタブレットは、歯磨きのあと、
口に含んでおくだけで、ねばつきや口臭を抑える効果があるというもの。
「乳酸菌の中の、いわゆる善玉菌と呼ばれるものは口腔や腸などの消化管に常在して、
病原菌の増殖を抑える働きがあります。消化器の入り口である口腔にも乳酸菌がいて、
中には歯周病菌の増殖にブレーキをかけるものも。
その特定の乳酸菌を配合したタブレットは、口腔内の状態を整えるので、
ねばつきや口臭、ひいては歯周病菌にも効果があるのです」(クリニーク デュボワ院長・中原悦夫先生)
人によって常在菌の種類は違うので、どの乳酸菌が合うのかは、
今後の研究によるところが大きいのだそう。
一日1回きちんと磨けば虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖をかなり防げるので、
隅々まで歯磨きをするのは鉄則。
ミュータンス菌も歯周病菌も、眠っている間に増殖するので、
朝起きたとき口臭やねばつきが気になるなら、
乳酸菌タブレットを試してみるのも手です。
●歯科用商品のお求めは、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
取材協力
斎藤一郎(鶴見大学歯学部教授)
中原悦夫(クリニーク デュボワ院長)
宝田恭子(宝田歯科医院院長)
野本恵子(のもとデンタルクリニック院長)
撮影/板野賢治 取材・原文/鈴木美穂