歯の治療をしたのはいいけれど、唇に縦ジワができてしまったら、ミーナなら「きゃ〜!?」です。原因をよく見極めて、歯科医に相談してみましょう。治療の一環として、ふっくらさせることも可能だそうですよ。
歯のスペシャリストに聞く、歯にまつわるお悩み対策。
最後は歯の治療による影響についてお悩みです。
Q.
歯の治療をしたら唇に縦ジワが。
もっとふっくらさせたい!
A.
口腔内の症状や治療が原因の場合、
ヒアルロン酸注入は歯科医院でできます。
野本先生がクリニックで使用している「リデンシティⅡ」は、
ヒアルロン酸の世界三大メーカーのひとつ、スイスのTEOXANE社製。
2種類のヒアルロン酸のほか、アミノ酸やビタミン、
ミネラル類も配合され、皮膚細胞が活性化。持続性が高いのが特徴です。
http://natural-smile.pro/
単に歯を治療するだけでなく、
治療後のQOLまで含めて治療計画を
OurAge世代の口元のたるみの原因は、歯周病の場合も。
「歯周病が進行するにつれ、歯を支える歯槽骨を菌が溶かすので、
歯茎がへこんできます。一度へこむと歯周病は完治しても、
骨を移植しない限り元通りにはなりません」(野本先生)
出っ歯を矯正した場合も歯並びが内側に引っ込む分、唇もすぼまりがち。
せっかく歯並びがきれいになっても、口元が老けてはがっかりです。
「歯周病などの歯科疾患や、抜歯やインプラントなどの歯科治療が原因で、
口元の印象が変化してしまった場合に限り、
歯科医院でヒアルロン酸注入が可能。
元通りふっくらとした唇にすることができます」(野本先生)
歯科医院では、まず、嚙み合わせやインプラントをしているかなど、口腔内の状況を把握。
そのうえで歯科治療で培った繊細な手技でヒアルロン酸を注入していくので、
より自然でふっくらとした滑らかな唇に。
「若い女性がアヒル唇にするために、ヒアルロン酸を注入するのが人気ですが、
むしろ入れ歯やインプラント治療をしていたり、歯周病率の高い大人にこそ、
悩みの解消に最適の治療です」(野本先生)
実際に、引きこもり状態の高齢の女性が、合わなくなっていた入れ歯を作り直し、
唇にヒアルロン酸を注入して元気を取り戻した例や、
軽度の脳梗塞の後遺症で歪んでしまった口元が、
咬合治療に表情筋トレーニングとヒアルロン酸注入の組み合わせで元通りの笑顔になった例も。
さらには、ひどいあれや皮むけ状態の唇が、
リデンシティⅡ注入後は真冬でも潤いのある若々しい唇になったアラフィフ女性も。
治療後のQOL(生活の質)まで考えてくれるかかりつけ歯科医を見つけることが、大切といえそう。
●歯科用商品のお求めは、かかりつけの歯科医院にご相談ください。
取材協力
斎藤一郎(鶴見大学歯学部教授)
中原悦夫(クリニーク デュボワ院長)
宝田恭子(宝田歯科医院院長)
野本恵子(のもとデンタルクリニック院長)
撮影/板野賢治 取材・原文/鈴木美穂