女性をときめかす神秘の宝石たち
舞妓さんの帯留めを見たことがありますか?珊瑚、真珠、メノウ、翡翠などが散りばめられた、それは大きく豪華な帯留めです。それだけなく簪、櫛、指輪など、和服を着る京の女性たちは、華やかな宝石のついたアクセサリー使いがとても上手。無地や紬の着物にさりげなくつける珊瑚の指輪や髪飾り…なんともおしゃれな姿です。
今、世の中は、パワーストーンブーム。恋愛運には、ローズクォーツやインカローズ、金運には、シトリンやタイガーアイなど、宝石がもつといわれるパワーが話題に。京都にも、ずいぶんパワーストーンの看板を掲げる店が増え、観光客を中心に、人気を集めているようです。そのパワーの真意は、わかりませんが、古代から勾玉など石には、身を守る力があると信じられ、単に美しいという理由だけでなく、簪や櫛などにも使われてきました。珊瑚や翡翠の宝冠を頂く仏像を拝むことがあります。昔から、その神秘の輝きは、神々しく、人の心を魅了せずにはおきません。
さて、今回ご紹介するのは、祇園の八坂神社のすぐそばにある石の専門店「ぎおん 石」。熟練した職人たちの技で磨きあげた宝石が種類豊富に並びます。「うちは、天然石のもつ、美しさ、素晴らしさをお伝えしたくて店を構えていますから、特別パワーストーンというのを意識していません。お客様が身に着けて美しい、良質のものを扱っているだけです」と店長さん。もちろん、店内には、流行のブレスレッドタイプの品もありますが、ペンダントやネックレス、指輪などの品ぞろえも豊富。宝石好きにとっては、並ぶ品々を見て回るだけでも、心躍るお店です。
ひとつと同じものがないと言われる天然の宝石。美しい輝きと色は、地球がくれた贈り物。光のない地下や海底で、どうしてあんなに輝くものが生まれるのか、不思議でなりません。女性にとって、宝石の輝きは、心ときめかせてくれるもの。それがパワーになって美しさへの意欲も倍増?そういう意味では、やはり宝石は、女性を元気づけるパワーストーンと言っていいのかもしれません。
「宝石とは、出会いです。ひとつとして同じものがない天然石との出会いは、まさに縁」と店長さん。良質のものは、やはりそれなりの価格がするもの。信頼のおけるお店での購入をおすすめします。
昔は、採掘技術などから種類も限られていましたが、近年は、その技術の進歩と、海外からの輸入により、宝石の種類も増えています。ダイヤモンド、エメラルド、サファイヤなどの高価なものだけでなく、さまざまな色の水晶やトルマリンなど、半貴石と呼ばれる、比較的手にしやすいものも増え、宝石の楽しみはいっそう広がっているのです。年齢と共に、似合う宝石、好みの宝石が変わるもの。今の自分にふさわしい宝石を身に付けることは、大きな喜びになるはずです。
海の底から掘り出されるラリマーは、海の色を映したような神秘的な色。
ぎおん 石
京都市東山区祇園町南側555 ☎075‐561-2458
営業時間:10:00~21:00
無休
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」