ヴィンテージボタンで楽しむ大人可愛さ
烏丸通から東に進む三条通は、明治になり、中京郵便局、日本銀行京都支店、YMCAなどレンガや石造りの重厚な建物が、次々に建てられ、今も当時の面影を漂わせるレトロな雰囲気が素敵な通り。近年、それらの建物は、歴史的建造物として保存されると共に、ギャラリー、ブティックや飲食店などが入るおしゃれなビルとして、京都の女性たちに愛されています。その中の1軒、大正時代の洋館SACRAビルの3階に、京都のおしゃれ好きの女性たちが通うアンティーク、ヴィンテージボタンやビーズ、リボン、アクセサリーなどを扱う「idola(イドラ)」があります。
高い天井と木枠の窓など洋館ならではの設えの店内には、カラフルなボタンが種類豊富に。
1950年代~70年代に、フランスやヨーロッパで作られたボタンを中心に、本当にバラエティー豊かな品揃えです。昔のボタンには、今の製品にない、独特の自由で明るく、楽しい雰囲気が漂います。ここに並ぶボタンは、すべて未使用品。デッドストックになったものなど、時代を経て蘇った品々。もちろん1つから買えますが、セーターやシャツのボタン用に複数で購入できる品が多いのも嬉しいところ。
本当に、ボタンひとつで、服の表情はガラリと変わるもの。白いシャツのボタンをカラフルなものにするだけで、グッと個性的なシャツに…。ボタンを見ているだけで、いろいろ完成した様子を想像する楽しさから、つい気づくと30分以上、店内で過ごしてしまいます。
時代を超えたボタンたちのもつ魅力は、服に付けるだけに留まらず、帽子、バッグなどのポイントに使ったり、またブローチなどアクセサリーにする人も多いそう。
アクセサリーといえば、この店にも、心惹かれる品々があります。70年代を彷彿とさせるカラフルなブラスチック製のイヤリングとガラスのビーズでできたネックレスなど…。
思わず「懐かしい~!」と声を上げてしまう品々です。サーファーカットにしていた時分に着つけたことがあった気がする…。カラフルで遊び心あふれるデザインは、見ているだけで、ウキウキ心弾みます。
「このガラスのビーズのネックレスは、年齢を超えてステキに使えると思いますよ」とお店の方。黒いセーターやワンピースに映えそう…。今年は、70年代のファッションが若い人の間で注目されているとか。キャリアが勝る私たち…大人可愛く着けこなせるかも…。そんな思いを抱かせるネックレスです。
ここにあるヴィンテージの品々は、1点ものが多く、売切れたらもう出会えないものばかり。
京都で見つけるヴィンテージの品々。大人の可愛らしさを楽しみたい方に、ぜひおすすめのお店です。
ここには、他にオリジナルで作られた貝ボタンなど、魅力的な品もいろいろ揃っています。
idola(イドラ)
京都市中京区三条通富小路SACRAビル3F
☎075-213-4876
営業時間11:00~19:00 不定休
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」
http://blog.goo.ne.jp/mimoron/