東京—サンフランシスコ 5130マイル
最初に‘KOMBUCHA’(昆布茶)と書かれたボトルを見たときは
「あら、昆布茶がアメリカでも売れているのね。」
と思っただけでした。
よく見ると、
スパークリング昆布茶とか、
クランベリー味の昆布茶などと書いてあります。
さすがアメリカ、昆布茶に不思議なアレンジを・・・と思い、手に取ろうとも思いませんでした。
ところが、サンフランシスコに行くたびに、スーパーの棚にKOMBUCHAがどんどん増え、KOMBUCHAだけのコーナーができるようになると、ジャーナリストスピリッツが騒ぎ始めます。
「こ、これは、一度飲んでみないと!」
ボトルには、酵素とプロバイオティクス入りとあります。
プロバイオティクスは、 約400〜500種類、およそ100兆個にもおよぶ腸内細菌のバランスを改善する生きた微生物のこと。乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などが代表的なものです。
でも・・・・昆布茶に乳酸菌・・・・・??? と首を傾げながらも買ってみましたよ。
MY FIRST ‘KOMBUCHA’はこちら!
では、お味見を・・・。
「うっ・・酸っぱい! こ、これは昆布茶じゃないっ!お酢だ!!」
もう一本のボトルも味見。
「やっぱり、酸っぱーーーーーーい! なんじゃーこりゃーーー!」
bubbly と書かれた方は、お酢のソーダ割りそのまんまのお味。
黄色いラベルのCITRUS と書かれた方も似たようなお味です。
シトラス(柑橘類)の味は、かすかにするようなしないような。
酢とKOMBUCHAの関係がわからず、インターネットで調べてみると、KOMBUCHAとは、昆布とはまったく関係がない「紅茶キノコ」」と書いてあるではありませんか!
みなさま、覚えていらっしゃいますか?
紅茶キノコが流行っていたあの頃のこと。
昭和40年代当時、我が家にもありました(泣)。
*BGM はいしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」。
キッチンのカウンターに置かれた大きなガラスの器。その中にぷかぷか浮かぶ白くて不気味なもやもやした物体。
最初は小さかったのに、みるみるうちに増殖し、器の中いっぱいいっぱいにまで育った謎の生物。
「身体にいいから飲みなさい」とコップを渡され、いやいや飲んだあの日々・・・。
そして、爆発的に流行ったのに、いつの間にかさっぱり消えた謎の紅茶キノコとアメリカで再会しようとは!
ブームの火付け役は、ミランダ・カー。最近では、スーパーフードを始め、健康食品のブームは、すべてミランダ・カーが作ると言っても過言ではありませんね。ちなみに、マドンナやリンジー・ローハンも愛飲しているそうですよ。
KOMBUCHAには、酵素・乳酸菌・アミノ酸・ポリフェノールなどが含まれていて、お腹にいいだけでなく、デトックス効果もあると言われています。
朝ご飯代わりに飲む人や、ランチの代わりに飲む人、毎食後に飲む人など愛用者が激増。今年、2015年には、5億ドル(約500億円)もの売上げが期待されているそうです。
・・・・繰り返しますが、味は「お酢」です。かなりキマス。
お酢をそのまま飲むのが好きな方にはオススメです。
日本でも発酵食品が見直されていますが、アメリカでは発酵ドリンクブーム。日本のように味噌や漬け物などの発酵食品が各家庭の冷蔵庫にあるわけではありません。
なので、手軽にお腹にいい発酵ドリンクを飲もう!という事になっているのだと思います。
発酵食品では、やはり手軽に食べられるキムチとザワークラウトをよく見かけるようになりました。
サプリ天国のアメリカだけに、腸内フローラサプリもたくさんありました。プロバイオティクス配合のビタミン剤とか、ビフィズス菌と乳酸菌が何百億個も入った要冷蔵のサプリなどもたくさん販売されています。
ボトルに小さく記されている‘Delayed Release Capsules’ とあるのは、胃酸にやられずに腸内まで届くカプセルに入ってますよ、という意味。
アメリカにいらしたときは、ミランダ・カーも愛飲しているKOMBUCHAをぜひ味見してください。消化を助け、デトックス効果があるだけではなく、OurAge世代のみなさまは
「あ、あのとき、おかーさんが飲みなさいと無理強いしたあの味だわ。懐かしい・・・おかーさーーーん」
と胸一杯の郷愁にかられることでしょう。(ここでBGMは、ちあきなおみ「喝采」に)
井原美紀ブログ 旅の記録 Let’s GO TO SEE THE WORLD!
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