憧れのアマン・リゾーツがついに日本にオープン! 東京でホテルに泊まるという機会はあまりないし、予約がいらない(宿泊客のみ予約可能)「ザ・カフェ by アマン」は、いまだに長蛇の列ということで、まだアマン東京には足を踏み入れたことのないミーナです。スパには定評のあるアマン・リゾーツだけに、自分へのご褒美に、思い切ってスパに行ってみる?! まずは、記事で予習です。
祝! 日本初オープン
ーアマン東京ならではのこだわりを紐解くー
東京、"アマン・スパ"のすべて。
2015年3月17日、春の訪れを感じる東京・大手町の森に寄り添い、
アマン東京がオープンしました。
アマンには〝 その土地の伝統文化に敬意を払う〞という哲学があります。
スパを併設するアマン東京では、日本の豊かな森や自然の恵みに育まれてきた
日本古来の健康法が随所に採用され、自然の摂理に逆らわないよう、
アマン独自のウェルネス・プログラムが開発されたのです。
ここでは、3回に分けてアマン東京のこだわりと魅力についてたっぷりとご紹介していきます。
まず今回は、日本伝統理念を引き継いだ「アマン・スパ」のコンセプトなどについてです。
千利休
黒文字の香り
黒文字の謎をたどると、おもしろいことに茶人の千利休とつながっていたことがわかります。今となっては、天才茶人が稀少精油となった黒文字の抗菌性や薬理作用、心の安定などの知識を、当時、心得ていたかは知る由もないのですが、彼は確かに和菓子を食すのに好んで黒文字製の楊枝を使っていました。
黒文字の枝葉は黒文字油という芳香油を有し、日本特産の精油として珍重されたといいます。こうした植物の精油精製には気の遠くなるような時間と手間を要するのですが、100%自然のアロマには、交感神経のバランスを整える力や心の安定効果、免疫力の向上など、神秘的作用が隠されています。
アマン・スパでは、独自のメソッドにこうした日本の伝統を組み入れ、黒文字や檜などピュアな精油の特性を生かした施術を提供しています。
アマン・スパの追求は
自然の恵みに癒される伝統の健康維持法にあり
人の体と精神は一体。
大切なのはそのバランス
アマン・スパは、2500㎡もの面積を有し、トリートメントスイートが8室のほか、最新鋭マシン搭載のフィットネスジム、ヨガ・スタジオ、ピラティス・スタジオがそろっています。また都心のホテルには非常に珍しく、日本様式の温浴施設が完備され、海外からのゲストにも好評といいます。
スパエリアでの特筆すべき点は、高さ約8mの2面の窓から都心の眺望が楽しめる、長さ30mの室内温水プール。シンプルなデザインの空間にはアマンならではの大きめのデイベッドが備わり、まさにシティリゾートの趣を湛えています。静寂でスペーシャスな〝天空のプール〞にたたずめば、都会の喧騒をすっかり忘れ、心解き放たれる隠れ家にいるような錯覚を覚えます。
実際にスパでトリートメントを受ける場合は、丁寧なコンサルテーション後にシャワールームやパウダーエリア完備のトリートメントスイートへと誘われます。リラックス効果を高めるため施術はまず足浴に始まり、次に、心身の鎮静を促すという黒文字のオイルで深呼吸へ。そしてカスタマイズされた施術へと進んでいきます。
アマン・スパのコンセプトは、「心身一如のごとく精神と身体はつながっている」との日本伝統理念を引き継いでいます。その施術はおもに、アマンオリジナルの自然派プロダクツ〝AMAN〞を用い、同時に、日本製の自然派精油の黒文字や檜、楠、ニオイコブシ、柚子、ドクダミ、ハッカなど薬効成分の優れたピュアな植物精油も生かされ、心の安定や解放、疲労回復、そして総体的な健康美を求めています。
アマン東京spa
DATA
東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー
電話 03-5224-3344
営業時間 10:00~22:00(受付終了20:30)
シーズナルジャーニー120分¥46,000(税・サ別)
アマン・ウェルネス・プログラム¥70,000(税・サ別)
amantokyo.com
次回は、アマン・スパで人気のトリートメントメニューの中から、人気の「シーズナルジャーニー」について詳しくご紹介します。
撮影/奥谷 仁 取材・原文/せきねきょうこ 写真協力/アマン東京