東京—クラビ(タイ)3272マイル
タイのリゾートと言えば、プーケットやサムイが有名ですが、今回は、まだあまり知られていないとっておきのリゾート、クラビへご案内致しましょう。
宿泊先は、プーレイベイ・ア・リッツカールトン。リッツグループの新ブランド「ザ・リザーブ」の第一号として2010年にオープン。タイ南部の歴史と文化を反映させた建築様式がユニークな隠れ家的リゾートです。
リゾート気分が盛り上がるヴィラからの眺め
タイ語でプーは山、レイは海。プーレイとは、山と海が出会う場所という意味だそうです。
タイとモロッコの様式が混ざったプーレイベイリゾート
一流のリゾートに何より大切なのは、客を断固として非日常の世界に連れて去ってくれる演出です。その点、このリゾートは優秀です。
足を踏み入れた途端に、異世界に紛れ込んだような気持ちにさせるエントランス。紫の巨大な壁が迷路を作り、合間に配置された光が揺れる水面と夜はキャンドルの炎、それに鬱蒼と茂る木々が幻想的な空間を作り上げています。
この不思議で魅力的な建築様式は、モロッコとタイの伝統的スタイルを取り入れたものだそうです。
広大な敷地には、プライベートプール付きのヴィラが54棟。ヴィラそのものも広々としている上に、家具もすべて巨大。5人くらい一緒に寝る事ができそうな4メートルもあるベッドを含め、すべてがオーバーサイズ。まるで小さく縮んだ不思議の国のアリスになったような気持ちがします。すべては
「贅沢な作りの部屋で王様のような気分を味わっていただくため」
だそうですよ。
ほら、こんな感じ。
どちらが縦なのか横なのかわからないほど大きなベッド
二つついている洗面台と広々とした中庭。お庭には外風呂があります
各ヴィラについている屋上パテオにつながる階段。パテオも広くてパーティができそうです
ベッドルーム隣の休憩室
お部屋についている内風呂
各ヴィラにあるプライベードプール。ちゃんと泳げる大きさです
次のページでは、いよいよ料理教室についてご紹介!
このホテルには、様々なアクティビティがありますが、中でもオススメは、お料理教室。
メインレストランのスーシェフと市場に買出しに行くところから始まります。
市場の入り口
市場に並ぶ新鮮な野菜、見たこともない魚介類、みずみずしい果物に、豊かな香りを放つスパイスの数々、活気に満ちた市場の喧騒に、思わずテンションが上がります。
料理好きの夫、熱心にシェフに質問しながら絶賛買い物中
食材の他に、香味野菜や生の香辛料が大量に必要なのがタイ料理。
何種類ものプリック(唐辛子の総称)や巨大な生姜や生姜の仲間のカーやクラチャイ、ウコンという名前で知られるターメリック、大量のパクチーやレモングラスなどを買い込みます。最後にシェフのお気に入りのカレーペイスト屋さんで幾つかのペイストを購入。
テンションが上がりすぎて、こんなに買ってしまいました
いよいよお料理教室の始まりです。
メニューは、
前菜:Gai hor bai toey with green mango salad (パンタンの葉っぱで包んだ鶏肉の揚げ物 マンゴサラダ添え)
スープ:Tom som hoi wan(アサリの薬膳スープ)
メイン:Poo phad pong karee (カニと卵のカレー炒め)
レストランの一角で、飲みながら、つまみながらの楽しいお料理教室スタート。
真剣に作っております
鶏肉の揚げ物だけは20分くらいかかりましたが、スープもカレーもそれぞれ10分くらいで驚くほど簡単にできました。
鶏肉の揚げ物
蟹と卵のカレー
見た目は地味だけれど、おいしー薬膳スープ
この中から、驚くほど簡単に出来て、しかもとっても美味しいアサリのタイ風薬膳スープのレシピをご紹介しましょう。
デトックス効果が高く、消化にもよく、美肌効果もあるそうです。
<用意するもの>
フィッシュスープストックを水に溶かしたもの 250gm
アサリ 10個ほど
エシャロット 25gm
ガランガル(生姜で代用) 15gm
ターメリック(できれば生) 10gm
A
ナンプラー 20gm
砂糖 5gm
スプリングオニオン 10gm
ライムジュース 15gm
作り方は簡単。
フィッシュスープストック250gm にエシャロットとガランガルを入れて、しばらく煮立たせます。煮立ったら、叩いて荒く刻んだターメリック10gm とナンプラーと砂糖、それにアサリを入れます。
アサリの口が開いたら、刻んだスプリングオニオンとライムジュースを入れて、一煮立ちさせたら出来上がり。
フィッシュスープストックがない場合は、コンソメでもいいし、中華スープの素でも大丈夫。
このスープベースには、牡蠣も合いますよ。
ホテルの前の海岸から見る夕景
毎年、幾つかのリゾートに行きますが、「もう一度行きたい」と思うほど心に残る場所は滅多にありません。
でも、プーレイベイはもう一度行きたい。ゆったりとしたヴィラで、仕事を忘れて、1日ぼんやりしたいと思うほど素敵な場所でした。
次回は、クラビを基点に、映画「ザ・ビーチ」で有名になったピピ島でシュノーケリングを楽しみたいなあと思っています。
PhuLay Bay
Phulay Bay, A Ritz-Carlton Reserve
111 Moo 3, Nongthalay, Muang. Krabi 81000 Thailand
Website: www.phulay-bay.com
井原美紀ブログ Globetrotterのつぶやき
http://ameblo.jp/surprise-enterprise/