日本ミツバチが作る京都産の蜂蜜
はちみつ専門店「Au Bon Miel(オ・ボン・ミエル)」
まろやかで優しい口どけの良質の蜂蜜は、ミネラル、ビタミンなどの栄養成分も豊富で、疲労回復などのエネルギーの補給や、抗酸化成分の効果から老化防止を期待されるヘルシーフードのひとつとして人気のある食材です。ヨーグルトや飲み物、料理などに混ぜ、毎日利用している方も多いのでは…。日本では、江戸時代には、薬として用いられていたとか。体を癒す効果は、すでに昔から知られていたのです。
健康で若々しさを保ちたい京都の女性たちの関心を集める蜂蜜。その専門店が銀閣寺の近くにあります。
「良質の蜂蜜」という意味のフランス語「Au Bon Miel(オ・ボン・ミエル)」を名前にした店で、できたのは、2年前。オーナーは、蜂蜜の素晴らしさに魅了された大久保ひとみさん。国内外のさまざまな養蜂家の仕事場を訪ね、自然の中で営まれるミツバチの仕事を観察。蜜をひたすら集めるミツバチの健気さと、それぞれの地方や植物で異なる味わいの蜂蜜の神秘さにも心動かされたそう。
今は、自らも京都亀岡で養蜂をなさり、その蜂蜜もお店に並ぶことがあるそう。「蜂蜜の歴史は、人間の歴史といわれるほど、昔から、人間の暮らしと深い繋がりがあるんです。その素晴らしさは、知れば知るほど…」と。
店内に揃う蜂蜜は、大久保さんが選んだ、国内外の約40種類。その大部分は、青森のりんご、北海道のクローバー、奈良の桜、鹿児島のれんげ、イタリアのオレンジ、台湾のライチ、ブルガリアのダマスクローズ、ハンガリーのアカシアなど、その地を代表する花や木の蜜を西洋ミツバチが集め、巣の中で加工・貯蔵したもの。
特に、ここでおすすめは、産出量の少ない日本ミツバチの蜂蜜。このお店でも、商品点数は6種類と少なめです。でも、6種類も揃うこと自体、珍しいのだそう。奈良、兵庫、高知、山梨、愛媛、そして京都の花々の蜜を、日本古来の野生種の日本ミツバチが集めたものです。その味わいは、とても優しく、甘さもサラリとした感じ。小さなミツバチが一生懸命集めたと思うと、ありたがさもいっそう。味わうたびに幸せな気分になります。
店に並ぶ蜂蜜は、ほとんどの種類が試食可能。大久保さんのアドバイスや蜂蜜のお話を伺いながら、好みの味わいをゆっくり見つけるひとときも楽しいもの。
蜂蜜の瓶も、ここのオリジナル。シンプルで、キッチンに置いても、なかなか素敵…。
「実は、蜂蜜は食べる以外に、保湿効果が高く美容にも使えるんですよ」と大久保さん。今度、ゆっくりそのお話を伺いにお店へ…と計画中。一度こちらに伺うと、蜂蜜がいっそう愛おしくなります。
「Au Bon miel(オ・ボン・ミエル)」
京都市左京区北白川久保田町60-13
☎&Fax 075‐200‐2913 1
2:00~18:00 第1・3水曜・木曜休み
※蜂蜜は、90g 500円~
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」
http://blog.goo.ne.jp/mimoron/