地域ごとの特色を持つマレーシアのスパ。
トラベル&スパジャーナリストの板倉由未子さんにまずご案内いただくのは、ボルネオ島にある「ガヤ・アイランド・リゾート」。今回は後編です。
こちらは土地の産物を使った先住民族に伝わるヒーリングを取り入れていれたトリートメントが体験できるのだそうです。
島独特の素材を使った伝統療法でエナジーアップ!
ガヤ・アイランド・リゾート
正面にキナバル山を望むプール。
昨年、「アジアスパ」誌の賞も獲得した話題のスパでは、サバ州の先住民族、カダザン・ドゥスン、バジャウなどに伝わるヒーリングのエッセンスを堪能できます。
体験すべきは「ウンドゥック・ナダウ」。ボディスクラブ&マッサージ、ヘアマスク、フェイシャルと、全身のトリートメントが含まれた充実のプログラムです。カダザン・ドゥスン族が珍重してきた作物や健康法がトリートメントに使用されます。
まずアボカドとココナッツミルクのヘアマスクで髪をしっかり保湿。次に赤米、とうもろこし、アボカド、シナモンをブレンドしたスクラブで全身の古い角質を除去します。続いて島で採れたジンジャーとイランイランを配合したオイルを使って、農夫たちが背骨、肩甲骨、腰の痛みを緩和するために行っているマッサージが施されます。特にコリが強い部分に布袋に米を詰めて温めたものが押し当てられると、全身がラクに。最後に蜂蜜やヨーグルトなどを使ったフェイシャルで、肌もクリアになります。
ボルネオ島の自然のパワーに疲弊した心身が癒され、新たなエネルギーがわき上がり、元気を取り戻せます。
(写真上・中・下)「ウンドゥック・ナダウ」では、土地の産物が使われます。キナバル山の神様キノリンガンは住民に豊かな収穫をもたらすために、一人娘のフミノドンを生贄に捧げたという伝説があり、今も人々はフミノドンが豊かな恵みを与えてくれていると崇拝。トリートメントにも、収穫への感謝の念が込められています
サバ州では家に上がる前に足を清めることから、プレトリートメントとして行われます。
ボルネオ島に自生する14種類の植物から抽出したエッセンスの中から、好みの香りを作る「サバ・セント・アドヴェンチャーズ」。
DATA
Gaya Island Resort
Malohom Bay, Plau Gaya, Tunku Abdul Rahman
Marine Park, 88000 Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia
TEL +60 18 939 1100
バユ・ヴィラ US$400~ 全121室
ウンドゥック・ナダウ 180分 RM1,000
サバ・セント・アドヴェンチャーズ 50分 RM300
www.gayaislandresort.com/
アクセス/コタキナバル国際空港まで日本から直行便あり。
空港から港まで車で約20分。そこから専用ボートで約10分
※日本での問い合わせ先/YTLトラベルセンター travelcentre@ytlhotels.com.my
1US$≒106円 1RM≒26円(2016年9月現在)
撮影/山口規子 構成・原文/板倉由未子
協力/マレーシア政府観光局 マレーシア航空