良質な眠りへと導く、京都産ひのきの「枕用アロマパック」
京都の町を東西に走る御池通の北側を柳馬場通へと入ると、郵便局の脇に、細い路地があります。その前に出された看板が目印。「ここの奥にお店があるの?」と恐る恐る路地を進むと、そこには暖簾が下がった明るい雰囲気のお店が。京都には、表通りに店を構える以外に、こういう奥まった場所に魅力的なお店も多く、見過ごせません。ここ「市田商店」は、1874年創業の呉服商にはじまり、2年ほど前から、快眠をコンセプトにした「眠りにまつわるお品もの専門店」として新たなお店をオープンしました。
町家を改装したお店には、枕、マットレス、布団や毛布、タオル、パジャマなど直接眠りに関わる品のほかに、入浴剤やハーブティー、アロマオイルという心地よい眠りを誘うものも豊富に揃っています。そのすべてが、店主の市田弥一郎さんが選び抜いた、オーガニックコットンや天然100%のアロマオイルを使った製品など、体にやさしいものばかり。
なんでも現代人の5人にひとりが睡眠に問題を抱えているそう。どんなに長時間寝ても、眠りが浅いなど、眠りそのものの質が良くないと、免疫力が低下して、さまざまな病気を引き起こす原因にも…。また女性にとって深刻なのは、質の悪い眠りが、肌荒れや肥満をもたらしやすいという点。やはり上質の眠りこそ、美と若さ保持には不可欠です。
良質の眠りを作るために必要なのは、心地よい寝具や静かな睡眠環境のほかに、体の活動を鎮める副交感神経を整え、体や心をリラックスさせること。そこで注目したいのが、アロマ(香り)です。「うちは、香りを快適な眠りを作るのに重要なもの、と思っているんです」と市田さんがおっしゃるように、リラックス効果があるアロマは、知らず知らずのうちに神経を鎮めて、深い眠りへと誘ってくれるそう。
でも、毎晩、アロマオイルを炊くのは面倒という人たちに、ピッタリのものを見つけました。それが、枕カバーの下に入れるだけで、香りが枕元をつつむ、枕用アロマパック「ぴろま」です。ラベンダーとひのきの2タイプあり、私の好みは、京都産のひのき。細かいチップが入った袋からは、清々しい香りがほのかに漂います。ひのきには、自律神経の働きを整えてくれる働きがあるそう。爽やかな香りなので、男性や年配者へのプレゼントにもおすすめです。チップの香りは、1か月ほど持続するとか。なにより手間がいらないのが魅力。また枕にいれるので、微かな香りでも、鼻に届きやすく、なかなか効率的。寝ながらにして、森林浴気分に浸れます。ぐっすり深く眠った後は、気分も爽快、もちろん肌のツヤも上々。毎晩、寝るのが楽しみになる枕用アロマパックです。
市田商店
京都市中京区柳馬場通御池上ル虎石町51 ☎075-212-0833
小原誉子
ブログ「ネコのミモロのJAPAN TRAVEL」 http://blog.goo.ne.jp/mimoron/