鏡で自分の顔を見る時、大抵は無意識におすまし顔をしているもの。それだけに、笑ったり、困ったりなど顔を動かした際に表情ジワがどこにどれだけ出ているのか、自分では把握していないことも。でも、人に見られているのは表情を動かしている時の顔ですよね…。
“コスメでシワが改善できる!” として大ヒットした「リンクルショット メディカル セラム」発売から2年、ポーラが新たに着目したのは、この表情ジワなんです。
前回のアイテムが「定着シワ」にアプローチするのに対し、今回の新製品は表情を動かした時に一時的に現れるシワ=「潜伏シワ」がターゲット。潜伏シワの原因は、真皮下層の柔軟性が低下していることにあると新たに発見したのだそうです。
私たちの真皮は上層と下層で構造が異なっており、いわば免震構造のように機能しているのだとか。
肌に弾力をもたらす真皮上層は細いコラーゲンからなり、日々受けている紫外線やストレス、また加齢などによる炎症や酸化のダメージを修復しやすい構造に。念入りな毎日のケアがモノを言うのはこのおかげですね。
一方、肌の弾力とともに肌の動きを吸収する役割も担う真皮下層は、太く丈夫なコラーゲンで構成されています。そのため、ダメージが修復しきれずに蓄積されやすく、この蓄積によりコラーゲン同士が変性してくっつき、柔軟性を低下させてしまうのだそう。
柔軟性が低くなった状態では表情を作った時の動きを吸収することが出来ず、その部位の肌表面には大きな圧力がかかることに。免震構造のない建物だと地震の際に強く激しく揺れてしまうのと同じなわけです。この表情圧のせいで好中球エラスターゼが過剰に分泌され、繰り返されることで「潜伏シワ」はやがて「定着シワ」へ…。
好中球エラスターゼは真皮を分解してしまう酵素で、この活性化を抑制する成分を配合しているのが大ヒット中の「リンクルショット メディカル セラム」(下写真左)です。
2020年1月1日(水)新発売
「リンクルショット ジオ セラム」〈医薬部外品〉税別¥10,000(上写真右)
写真右手前が新製品。表情圧を低減する処方設計で、真皮下層の柔軟性を高める成分、好中球をよびよせない成分を新たに開発して配合しています。商品名にある「ジオ」とは土台を意味する言葉なんですって。
皮膚が伸びたり縮んだりする時にかかる表情圧は、手首を曲げ伸ばしした時にシワが出来るのと同じとのことなので、手首あたりでテクスチャーを試してみました。「リンクルショット メディカル セラム」は目尻などシワが気になる部分にスポット的に使うアイテムでしたが、こちらは全顔用のため柔らかなテクスチャーでスルスルとのびます。左右の手首を見比べてみると、馴染ませた側はあきらかにキメが整ってつるんとした肌に! つっぱり感はまったくありません。
会場にいらした、研究企画部長 の 檜谷季宏さんです。「リンクルショット メディカル セラム」を右側(写真だと左)だけに塗り続け、自分の顔で効果を実験し続けているんだとか。その熱き思いにはただただ、感謝デス。確かに、右側のほほの位置が高くてほうれい線の長さもまったく違います。ならばきっと新製品も! 大いに期待が持てそうですよ。
取材・文/佐藤素美