乾燥が気になる冬。肌のかさつきが気になりますよね。普段あまり意識していませんが、実は肌だけでなく髪や頭皮も、この時期乾燥しやすいんだとか!そこで、冬の頭皮の乾燥の原因と対策について、女性の頭髪悩みの専門医・浜中聡子先生に教えていただきました。
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長
浜中聡子先生。
15万人の働く女性の頭皮を救ってきた、女性専門・頭髪治療の第一人者。
「毎年冬になると乾燥肌に悩む人が増えますが、実は肌だけでなく頭皮も乾燥し、フケやかゆみの原因になるんです」と浜中先生。さらに放置すると頭皮環境が乱れて、抜け毛の原因にも! これは気を付けないといけないですね。頭皮が乾燥する原因はさまざまですが、以下のような原因があるのだそう。
◆冬の気候と暖房で空気が乾燥
空気中には水分が含まれていますが、空気は温度が高いほど多くの水分を含むことができる性質があります。このため、気温が低い冬は空気中に含むことができる水分量が少なく、乾燥しがちに。エアコンで暖房を入れるのでさらに空気が乾燥し、頭皮の水分が奪われやすくなります。
◆間違ったお手入れ方法をしている
洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと、皮脂が過剰に洗い流され乾燥の原因に。さらにシャンプーの際に強くこするなど強い刺激があると表皮が傷ついてはがれ、皮膚の内側の水分が蒸発しやすくなります。シャンプー後もドライヤーを頭皮近くから当ててしまうと乾燥が進むことに。逆に自然乾燥でも雑菌が繁殖して頭皮環境が乱れ、頭皮の乾燥が起きやすくなるので注意が必要です。
◆ストレスや食生活の乱れ
ストレスが溜まると頭皮への血流が不足し、ターンオーバーが乱れやすくなります。ターンオーバーを整えるには、たんぱく質やミネラルなど様々な栄養が必要なため、食生活が乱れているとより頭皮の乾燥が進みます。
私の頭皮は大丈夫⁉と心配になった方は、「頭皮の隠れ乾燥」セルフチェックをぜひやってみて。YESが多いほど、隠れ乾燥度が高くなります。
「実は頭皮が乾燥していたかも…」という方は、次の乾燥対策をして潤いのある頭皮を目指しましょう!
【1】頭皮状態に合ったシャンプーを選ぶ
シャンプーには「高級アルコールシャンプー」「アミノ酸系シャンプー」「石けん系」シャンプーなどがあります。
市販されているシャンプーで一番多い「高級アルコールシャンプー」は、ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤が配合されていて洗浄力が強く、皮脂分泌が多い人向き。自分の頭皮の状態に合った、洗浄力が強すぎないシャンプーを選びましょう。
【2】正しいドライヤーの使い方をする
ドライヤーは頭皮から20~30㎝離し、常にドライヤーを動かしながら全体にまんべんなく温風が行き渡るように使いましょう。また、タオルドライをしっかりして、ドライヤーにあてる時間をできるだけ短くすることも大切です。
【3】たんぱく質・ビタミン類を中心とした食生活を
たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを十分に摂り、ターンオーバーを整えましょう。一度にたくさんの野菜が摂れる鍋などがおすすめです。また冬は喉の渇きを感じづらく水分不足になりがち。水分不足も乾燥の原因なので、意識してまめに水分補給を。
【4】1日6時間睡眠で規則正しい生活を
外出を自粛して家にいると、つい夜更かしをするなど生活リズムが崩れがちですよね。たとえ外出しなくても、1日6時間以上の睡眠をとって規則正しい生活を心がけて。髪は22~2時ごろに分泌される成長ホルモンによって成長するので、この時間に寝ていることも大事。
【5】肌だけでなく頭皮も保湿ケアを!
肌と同じように、頭皮も保湿ケアをしましょう。最近では例えば下記のような、頭皮専用の保湿液があるので、活用を。ドライヤーの前に使うと、乾燥しすぎを防げるのでおすすめです。
日本で初めて頭皮の水分持続の改善が認められた、ライスパワー®No.11を配合した日本初の頭皮用美容液。肌表面から潤いを補うとともに、セラミドの生成力を高めて潤いを保持。薬用 頭皮保湿美容液〈医薬部外品〉 50㎖ 4,180円(スカルプDボーテ)
ケア方法や生活習慣を整えるほか、スキンケアをするときは一緒に頭皮ケアをするクセをつけるなどして、乾燥した冬でも潤いある頭皮を目指しましょう!
◆資料提供/クレアージュ東京 エイジングケアクリニック
構成・文/倉澤真由美