ボリュームやうねりなど髪のお悩みはいろいろある中、気を抜くとすぐ目立ってしまう「白髪」のケアに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ウイッグメーカーのアデランスが2015年に実施した「髪の老化のお悩み」に関するアンケートでも、30~70代の女性の髪悩みでダントツ1位だったのが「白髪」。
こまめにリタッチをして白髪ケアをする方も多いと思いますが、すぐにまた気になって、追われるように白髪染めをするのは憂鬱。また、頻繁にカラーリングをすることで髪が傷まないか、アレルギーにならないか…など不安も尽きません。
そんな「白髪」ケアでに悩む女性の声にこたえてくれるのが、書籍『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』。『MyAge』のほか、女性誌などで美容記事、特にヘアケアに関する記事に携わってきた美容ジャーナリストで、毛髪診断士、毛髪技能士でもある伊熊奈美さんが、白髪ケアの現状と対策などについて、最新情報を教えてくれます。例えば次のようなことが紹介されています。
◆「しみる」「かゆい」を回避するには?
白髪染めをしていると、一度はしみたりかゆかったり、熱をもったり、なんて経験をしたことがあるのではないでしょうか?これは、多くのヘアカラーに含まれる酸化染毛剤の成分が原因です。それでは、どのようにしてヘアカラーかぶれを防いだらいいのでしょうか?
それにはまず、アレルギーを持っているかを調べることが大切だと著者の伊熊さんは本書で語っています。何らかのアレルギーを持っている人は、ほかのアレルギーを起こしやすい傾向があるのだそう。また、アレルギー症状が出ているときはカラーリング剤に過剰反応するときがあるので、カラーリングをするのは避けたほうがよいのだとか。風邪をひいているときや生理中も同様にヘアカラーを避け、体調が万全な時にヘアカラーをするよう心がけるといいそうです。
そしてダメージを受けにくくするために、ヘアカラー直前のシャンプーを避けて自分の皮脂で頭皮を守る、できればカラーリングの頻度を2カ月に1回くらいにするなど間隔をあける、カラーリング後はヘッドスパをして落としきれなかった薬剤をきれいにする、といった対策も有効だそう。
◆「知りたかった」が詰まってる!初の「白髪のトリセツ本」
このほかにも、白髪ができるメカニズムや、ヘアカラーかぶれについて、美容院や自宅でどう白髪を染めたらいいか、刺激を抑えた新しいヘアカラー剤やヘナ染めなどカラーリング最新情報、白髪にいい習慣など、本書には気になる内容が盛りだくさん!スキンケアと比べてなかなか知る機会が少ないヘアケアの基本知識を網羅した、今までにない本になっています。
大人世代の女性はどうしても白髪との付き合が避けられないもの。自分なりの白髪のストレスを少なくする方法を見つけたいものですね。ヘアカラーをどう選び、どうすれば自前の白髪のない髪を長く楽しめるかのヒントが満載の本書は、白髪の悩みがある方必見です!
『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』伊熊奈美/著 小学館/刊 1,400円+税
◆資料提供/小学館
構成・文/倉澤真由美