髪のハリやコシがなくなってボリュームが失われたり、パサつきやごわつきが加速して手触りが悪くなったり、うねりがひどくなって広がりやすくなったり…。
40代、50代のOurAge世代にとって髪の悩みは尽きません。
でも、いつまでもおしゃれで若々しく、美髪に見えるヘアスタイルでいたい!と思っている人は多いはず。
髪悩みをカバーしながら、理想の美髪スタイルを手に入れることは可能です!
その両方をかなえるヘアの作り方を、注目ヘアサロンの人気美容師さんに教えていただきました。
【美髪スタイルの作り方、この方に教えていただきました!】
角 薫(すみ かおる)さん
ヘアサロン「RUALA(ルアラ)」 ディレクター/ヘアデザイナー
年齢とともに髪の状態が変わってきた女性の悩みに寄り添い、そのときになりたい髪型を提案してくれる頼れる美容師。OurAge世代なので、大人の髪悩みに対してリアルな答えを出してくれます。
■角薫さんが提案するのは
まとまりとふんわり感の両方をかなえる「美スタイル」カット。
広がる髪や、ぱっくり割れる前髪の悩みも解決します
【仕上がり/髪を変えた後のヘアモデル井上さん】
今回、ヘアモデルになっていただいたのは井上美樹さん(56歳・モデル)。
※2024年6月21日時点でのプロフィールです。
井上さんの髪の悩みは、「髪がパサついて扱いにくくなり、せっかく前髪を作ってもぱっくり割れてしまうのが気になっています」ということ。
若い頃は、大人っぽく見せたくて前髪なしのロングスタイルを楽しんでいたそうですが、年齢が上がるにつれて、ロングヘアだと間延びして顔も長く見えるようになってしまったため、結べる程度のミディアム〜セミロングをキープしているのだとか。
前髪はいつも同じところでぱっくり割れてしまい、それを直すのも大変。
フェミニンな雰囲気が好きなので、「自分で簡単に巻けて、かわいらしく見える髪型が希望です」と井上さん。
【Before/髪を変える前の井上さん】
パサつきと前髪のぱっくり割れがやはり気になります。
■美髪スタイル作り・その1
【カット】は?
トップにふんわり感、顔まわりに動きを出したいから
レイヤーカットを駆使して華やかさアップ!
「パサパサしている毛先を切って、鎖骨下の長さのミディアムベースにします。
そして顔まわりからサイドにかけてレイヤーを入れ、髪の中間から毛先にはスライドカットで質感調節を。
そうすると全体に空気感が加わり、ふんわりした印象になります」(角さん)
前髪のぱっくり割れも、生えグセがカバーできるカットを施し、扱いやすい状態にしています。
■美髪スタイル作り・その2
【ヘアカラー】は?
白髪をカバーしながらも若々しく見せたいから
ベージュ系ブラウンで明るさと透明感を
「カラーが黒系だと、なんだか老けて見えてしまうので避けています」という井上さん。
ちらほら見える白髪も気になるところ。
そこで角さんが選んだのが、明るめの10トーンのラベンダーベージュブラウン。
「やわらかさと透明感のある、グレーカラーです。
ベタッと重く見えない白髪染めなので、フレッシュさを演出するのにもぴったり」(角さん)
■美髪スタイル作り・その3
【スタイリング】は?
カールアイロンで、外巻きと内巻きをミックス
美髪に見せるためのスタイリングの方法も教えていただきました。
「髪を表面と内側に分け、まず内側部分の毛先を32mmのカールアイロンでワンカールの外巻きにします。
その後、表面部分の毛先を内巻きに。
トップの毛束だけ根元まで巻き込む内巻きにし、上からふわっとかぶせて。
前髪も軽く内巻きにしつつ、ぱっくり割れが目立たないように分け目を変えます。
仕上げは軽めのオイルを手に広げ、手ぐしを通しながら髪になじませて。
前髪をハードスプレーで固定させて出来上がりです」(角さん)
──大人の髪に、ほのかな甘さとかわいらしさをまとわせる、ふんわりしたくびれスタイルが出来上がりました!
明るめのカラーを入れるとポジティブな雰囲気になり、華やかさが楽しめます。
アップデートされたフェミニンスタイル、素敵ですね!
【今回担当した美容師、角薫さんのいるヘアサロンはこちら】
RUALA(ルアラ)
住所:東京都渋谷区神宮前6-18-11 明治ビル4F
公式サイト:https://ruala.jp/
RUALAの“ALA”はイタリア語で翼、ハワイ語で道のこと。
来ていただいたお客さまには羽を伸ばしてゆっくりリラックスしてほしい、スタッフには未来へと続く道を進んで羽ばたいてほしいという思いがこめられているそう。
女性美容師が多く、一人一人のライフスタイルに合わせたデザインはもちろん、美と健康を考えた頭皮ケアにも力を入れています。
撮影/青柳理都子〈ヘアモデル分〉 メイク/広瀬あつこ 取材・文/斉藤裕子