観劇に出かけたり、かしこまったレストランで食事をしたり。そんなイベント時には、いつもよりちょっと華やかなメイクに♪ でも、一歩間違えるとひと昔感が出てしまったり、若作り頑張った感のある仕上がりになってしまうことも。これは避けたいものですよね。
では、大人の女性に似合う華やかメイクに仕上げるには? 使いやすいカラーと共にメイクのコツをレクチャーしてくださったのは、資生堂のヘアメイクアップアーティスト・向井志臣(しおみ)さん。マキアージュの広告などのメイクを担当しているんですって。
デイリーに使っているアイテムの使い方を変えるだけで華やかに!
華やかメイクだからと、特別なアイテムを用意する必要はナシ。「いつも使っているアイテムの色の入れ方を変えるだけで簡単に違う雰囲気に仕上げられる」と向井さん。つまり、外出先のメイク直しで、簡単に昼の顔から夜の顔にチェンジ出来るわけです。これはぜひともマスターしなくては!
使ったのはこちら。左手前より時計回りに
極細ペンシルの「インテグレート スナイプジェルライナー」、パウダーとペンシルで自然な美眉が作れる「マキアージュ ダブルブロークリエーター」、うるおいを持続しながらくすみや縦ジワをカバーする「インテグレート グレイシィ エレガンスCCルージュ」、瞳の色に合わせたブラウンが選べる「マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズS」、透け感発色が楽しめる「マキアージュ チークカラー(クリア)」。
上記のアイテムで「普段のきちんとメイク」に仕上げた状態です。ここから同じアイテムを使い、色の入れ方を変えて「華やかメイク」に変身!
メイクのポイントは目元に。横にボリューム感を出せば華やかに
「アイシャドウはきらめき感があったほうが馴染ませやすく、目元が明るく見えます。華やかに仕上たい時は横に向かってボリューム感を出すのがコツ。濃いめグラデを下まぶたの目尻1/3にプラスしたら、まぶた中央と下まぶたの際に艶ポイントカラーを。これでダウンライトの薄暗い店内でもキラッと光り、目元に立体感が出ます」
近頃は目元にポイントを置くメイクの流行が戻ってきているだけにアイラインも大事、と向井さん。
「ブラックのアイライナーで引き締めると目ヂカラが出ます。床と水平に1cm程度長く描けば、ナチュラルながら印象的な目元に」
今どきの太眉で若々しく。選ぶ色と描き足す位置がポイント
「大人の女性にはグレーのアイブロウがほどよくシックに馴染みます。今どきの直線的な眉に仕上げるなら、眉頭を近づけるよう5ミリ程度内側に描き、綿棒でぼかすのを忘れずに。目と眉が離れていると老けた印象になるので、眉の幅を太くするなら眉の下に色を足して」
チークとルージュは引き算で「色」と「ツヤ」を抑え気味に
「目元のメイクをしっかりした分、チークはコットンで色を抑えて血色を足す程度にすれば全体のバランスが取れます。ツヤ感も頬の高い位置のみ残して抑えて」
そしてルージュは、流行のブラウンやベージュカラーで上品に。
「マットに仕上げると縦ジワが強調されてしまうので、ティッシュオフは輪郭だけに。ツヤ感を残したままピタッと密着します」
さらに下がり気味な口角が気になる人は「唇の輪郭、両脇をコンシーラーでキュッと直線的に上げ、薄くなった上唇は1ミリくらい大きく描く」という小技を足して。
完成です! 目ヂカラがあって、ほどよく加味された華やか感が上品な仕上がり。いつも使っているメイクアイテムの使い方次第で印象を変えるテク、ぜひご自身の顔で試してみて!
取材・文/佐藤素美