モードなおしゃれ顔を目指すには?
「ブラウンがかったオレンジ系チーク」がおすすめ
秋冬は特に、服もメイクもおしゃれをしたい気分が高まります。
おしゃれに見えるメイクのコツがあったら知りたい!
「モード感のあるおしゃれ顔になりたいときは、オレンジ系のチークがおすすめです。
華やかで明るいオレンジではなく、少しブラウンがかった、肌なじみのいいオレンジを選びましょう」(レイナさん)
一般的に、ブラウン系のチークは骨格を際立たせてモードな印象。
オレンジ系のチークはヘルシーな印象に見せてくれます。
このふたつの要素を併せ持つ「ブラウンがかったオレンジ系チーク」でメイクすれば、強くなりすぎず、健康的な血色感と幸せ感のあるモード顔に仕上がります。
今どきのおしゃれ顔になるには、チークは少しシャープに。
目の下や眉にも入れて統一感を出します
「モードなメイクをするとき、チークはややシャープに入れます。とはいっても、大人のメイクで大切なのは血色感。頰の中央からこめかみに向かって、あくまでもふんわりと入れるのがポイントです」
シャープなチークは顔をきつく見せたり、痩せている顔では、頰がこけて寂しい印象に見えてしまうこともあるので要注意。
チークを頰に入れた後は、ブラシに残ったチークを、目の下に入れたり、眉にも重ねて入れたりして、全体のバランスをとるのがレイナさん流です。
「こうすることで顔に血色感が増し、印象が明るくなって、メリハリも生まれるんです」
■オレンジ系チークのメイク・プロセス1
頰の中央からこめかみにかけて、ふんわりと
「チークは、ブラシを最初に当てた部分に最も濃くつきます。
ここでいう“頰の中央”とは、小鼻の脇から横に水平に伸ばしたラインと、黒目の外側から下に伸ばしたラインがクロスするところ。
この“頰の中央”にブラシを当てて、こめかみに向かって斜め上に、チークをややシャープに入れます。
こうすることで、顔が引き上がった印象に見せることもできるんです」
上写真のような、チーク用の大きめブラシを持っていると便利!
自然にきれいについて、短時間で手早くメイクすることができます。
■今回、レイナさんが使っているチークはこれ!
●インウイ チーク 03 ¥6,050/資生堂
落ち着きのある、ナチュラルなオレンジ系のベージュ。
程よい赤みが血色感を与えて、大人の顔立ちを明るく見せる色です。
肌に自然になじんで透明感があり、光を集める効果で、立体感ある顔立ちにしてくれるところも大人世代向き。
潤いを与えるケア成分も配合されています。
製品の詳細はこちら↓
■オレンジ系チークのメイク・プロセス2
チークを頰の横にものばします
「プロセス1で斜めにシャープに入れたチークをきつい印象にしないために、“頰の中央”から横に向けて水平に、広めにチークをのばします。
このとき、チークはつけ直さずに、ブラシに残っているものでOK。
また、鼻より下にチークをのばさないように気をつけて。
チークの範囲が下に広がると、顔が下がって見えてしまいます」
■オレンジ系チークのメイク・プロセス3
ブラシに残ったチークを目の下にも
「チークを斜め上、横に向けて入れた後に、ブラシに残ったものを目の下の内側にものせます。
こうすることで、目の下のクマを自然にカバーすることができます」
■オレンジ系チークのメイク・プロセス4
描いた眉の上にもチークを重ねます
頰につけたのと同じチークを、左右の眉にものせます。
眉にもチークの色を上からのせると、頰など、チークをつけた顔の他の部分との一体感が出て、眉だけが浮いて見えない仕上がりになります。
最近は、眉にも赤みのある色を使うのがトレンドのひとつなので、今っぽい印象にも。
プロセス1~3のように、広めの範囲にチークを入れるときはチーク専用の大きめブラシを使うことをおすすめしますが、眉には、チークに付属する小ぶりのブラシを使うほうが色をのせやすいです。
プロセス1~3で紹介した場所以外にも、同じチークを、顔のフェイスライン、左右のまぶた、額の中央にもなじませましょう。
顔全体に血色感が増して、生き生きした印象が高まります。
この場合は広い範囲になるので、チーク用の大きなブラシで、ブラシに残ったチークをふんわり軽くのせていきます」
■レイナ流・血色足しチークの極意
【チークは頰だけでなく、ここにも入れましょう!】
上で説明したように、レイナさんがチークを入れるとき、メインの頰以外に、必ず入れている場所がここです(ピンクの斜線部分)。
顔のフェイスライン、左右のまぶた、額の中央にも、頰と同じチークを、チーク用の大きなブラシでなじませます。
これらの場所にもチークを入れることで、顔全体に血色感やメリハリがアップし、目元のクマやくすみなどをカバーできます。
40代、50代のエイジング悩みが増してきている大人世代は、ぜひ試してみましょう。
■レイナ流チーク、入れる前と後はどう変わった?
レイナさんの顔で、チークを入れる前と入れた後の違いを見てみましょう。
【チークを入れる前のレイナさん】
ベースメイクや、目元と眉のメイクはした状態ですが、血色感が足りなくて、少し寂しい印象です。
【チークを入れた後のレイナさん】
ヘルシーな血色感と、おしゃれなオーラがあふれる顔に!
「ブラウンがかったオレンジ系チーク」を入れた後の顔です。
ぐっとおしゃれな印象になり、血色感もプラスされて、明るく健康的な顔立ちに!
ちなみに、口元は同系色の「オレンジ系ブラウンリップ」でメイクしています。
※リップのつけ方は、この連載の第11回『オレンジ系ブラウンリップで、血色感あるモード顔に』を参照。
「チークとリップは同じ系統の色を使うのがおすすめです。
テクニックがなくても、メイクが苦手な方でも、うまくまとまります。
顔全体に統一感も生まれますし、なりたいイメージにより近づけることができますよ」とレイナさん。
オレンジ系のチークにはオレンジ系のリップ、ピンク系のチークにはピンク系のリップ。
これもわかりやすくて覚えやすいポイント! ぜひ実践してみましょう。
【すっぴんのレイナさん】
メイクする前も、肌のきれいな整った顔立ちですが、やはり上のようなメイクをすると何倍もきれいになって、その変身ぶりに驚きます!
【終わりに】
普段のメイクが定番化していて、“おしゃれな印象”に見せることを忘れていた40代、50代も多いかもしれません。
レイナさん流のチーク術なら、モードなメイクも、適度なナチュラル感やヘルシーさがあって好印象。
この秋冬のメイクに取り入れて、デイリーメイクをグレードアップしましょう!
※レイナさんのメイクは、YouTube「REINA CHANNEL」で動画で見ることもできます!
【教えていただいた方】
1978年生まれ。大学卒業後、大手化粧品メーカー勤務を経て独立。その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。女性向け媒体のメイク特集などで活躍するほか、完全予約制のメイクレッスンサロン「Crystalline(クリスタリン)」を主宰。著書も多く、近著に『45歳からの自分を好きになるメイク』(主婦と生活社)などがある。YouTubeの「REINA CHANNEL」でレイナさんが実演するメイクレッスンも必見!
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/レイナ 取材・文/中込久理