【教えてくれた人】

化粧品成分スペシャリスト。自身の肌あれ経験から、「自分の目で化粧品を選べるようになる」ことを目的に化粧品成分について学ぶ。流行に流されず、主体的にスキンケアやメイクを選べるようになるためのサポートや、外見だけでなく心が軽くなる考え方についてTikTokを中心に提案・発信。一人でも多くの人が“今”に安心でき、“未来”に希望を持っていけるようになることを目標としている。
【教わった人】

ライター・イオちゃん
フリーランスで編集・ライター・出版プロデュースなどを行う50代。初美メアリさんから「50代、30代TikToker女子にメイクを学んで大変身」の連載がキッカケで、昭和メイク→今どきメイクのコツに目覚める。メイク偏差値UP更新中!

「ファンデとリップは、ひとつ気に入ったら、もうずーっと同じ」。そんな“昭和メイクあるある”を更新しませんか? 今回はTikToker女子の初美メアリさんが、プチプラコスメの王者・ケイトより、進化系 クッションファンデーションと、発売当初から人気の「リップモンスター」シリーズをピックアップ! 色の選び方から今どきの使いこなしまで、楽しく教わってきましたよ〜。
記事が続きます
「これ一択!」をやめたら、メイクの世界がぐっと広がる
イオ:今回ご紹介するブランドは、プチプラコスメでも人気の「ケイト」! 初美さんのおすすめアイテム、何からいきましょうか?
初美:カラーバリエーションが豊富なケイトのクッションファンデーション「カラー&カバークッション」からいきましょう~。こちらは肌のカラーコントロールができる名品で、しかもこんなにも色が豊富なのは、「プチプラ界隈ではおそらくケイトだけでは?」と思うほど。自分の肌悩みに合わせた色選びができます!

ケイト カラー&カバークッション 04 ペールバニラ 〈セット価格〉¥2,640(編集部調べ)/カネボウ化粧品
イオ:ケイトのクッションファンデーションは、第5回(脱・昭和メイク! 50代にこそ「クッションファンデーションを推奨!」のワケとは?)でもご紹介しましたよね。
初美:そうでした! 実際のつけ方のポイントは、そちらの記事内にある「ファンデーションをのせていく順番」なども、ぜひ参考にしてくださいませ。
イオ:ライター・イオとしては、「なぜこのクッションファンデーションがこんなによいのか?」についてもう少し深掘りして、読者の皆さんとも共有したかったのです!
初美:なるほど。ではイオさんのリクエストにお応えして、深掘りしてまいりましょう。「くすみを飛ばす」というコンセプトから生まれたケイトの「カラー&カバークッション」は、このあとでご紹介する、“落ちにくい口紅”として人気の「リップモンスター」の独自技術を応用しているんですよ。
イオ:へぇ! あのめっちゃバズった「リップモンスター」の! 確かに、潤いがどんどん減っていく50代の私でも、パサつく感じはまったくないファンデーションでした!
初美:ですよね。それは、蒸発する水分を活用して、密着ジェル膜に変化させることで、カラーや質感、潤いの持続力を高めているからです。つまりそれだけ、使用したときもよれにくいので、化粧くずれが気になる人にもおすすめですよ。そして、なんと言っても、カラーバリエーションが5種類もあるのが推しポイント!
イオ:確かに、ファンデーションの色みというと、昭和世代的にはオークルとか「ベージュ一択」でした…。
初美:それがこのファンデーションでは、フェアピンク(ピンク系)、フレッシュアプリコット(オレンジ系)、スノーライラック(ラベンダー系)、フレンチアイボリー(ベージュ系)など、全部で5種類もカラーがあるんです〜。

ケイト カラー&カバークッション 02 フレッシュアプリコット 〈セット価格〉¥2,640(編集部調べ)/カネボウ化粧品

ケイト カラー&カバークッション 03 スノーライラック 〈セット価格〉¥2,640(編集部調べ)/カネボウ化粧品
イオ:私は肌に赤みが出やすいので、イエロー系の「ペールバニラ」が合っていましたが、ほかの4種類の色については、どんな肌色の人に向いてますか?
初美:例えば、こんな感じです。
フェアピンク(ピンク系)→血色が足りないとき
フレッシュアプリコット(オレンジ系)→ヘルシーに見せたいとき
スノーライラック(ラベンダー系)→くすみが気になる、透明感を出したいとき
フレンチアイボリー(ベージュ系)→赤みが気になる。明るめの色が苦手
イオ:ちなみに初美さんのお気に入りは?
初美:ヘルシーに、元気に見せたいときは「フレッシュアプリコット」(オレンジ系)。透明感を出したいときはスノーライラック(ラベンダー系)を。赤みが気になるときは、それこそイオさんにおすすめしたペールバニラと、使い分けていました。「なりたい気分」で、たくさん使ったのはこの3種類の色です。
記事が続きます50代のメイク迷子を救うのは、“褒められ体験”かも!?
イオ:メイクも含めて美容アイテム全般、ひとつ気に入ると「これさえあれば!」と思ってしまいがちなんですよね。特に50代は、そのまま何年もアップデートせずに過ごしてしまう人が多いように思います(もちろん私も…)。
初美:わかります。私も数年前までは「ブラウンのアイシャドウしか持ってない」みたいな感じで、定番しか使わないタイプでした。失敗したくないし、あえて冒険しなくても、と思っていましたよ。
イオ:でも初美さんは今、すごく自由にメイクを楽しんでますよね。何がきっかけだったんですか?
初美:コスメ好きの友達と出会って、たくさんの色のアイテムをすすめてもらうようになってからですね。それからは「似合うのはこれだけ」とは思い込まないようにして、少しずつ試すようになったんです。
イオ:あ、それって、初美さんと出会った頃の私と同じかも! 自分では「微妙?」と思っても、誰かに「似合ってる」と言ってもらえると、すごくうれしくて前向きになれるから。
初美:そうそう。他人の目って大事ですよね。だから、「褒めてくれる誰か」がいることは、本当に大きいと思います!
イオ:本当に。50代読者の皆さんも、ぜひ「マンネリからの脱却」を目指しましょう! コスメ好きの友達を見つけるか、この連載を読んで、お友達とドラッグストア巡りをしてみるとか? 私も最近、近所のママ友とドラッグストアに行って、めっちゃ盛り上がって楽しかったですよ♡

今日も、ドラッグストアでゲットした戦利品を並べながら、初美さんとコスメ談議♡(めっちゃ楽しそうな私…笑)
唇に“華やかさ”をプラス。リップモンスターで「落ちない×きれい」が両立!
イオ:そして、ケイトといえば、やはり「リップモンスター」は外せません! 冒頭でもちらりと出ましたが。
初美:リップモンスターは、2021年5月1日に発売されて以降、ものすごくバズりましたよね。
イオ:どこのドラッグストアでも売り切れが続いていた記憶があります~。私ですら、買ったことがあるくらい(笑)。

ケイト リップモンスター 03 陽炎 ¥1,540(編集部調べ)/カネボウ化粧品
初美:そうでしたか! 「つけたての色がそのまま持続する!」として、今も大ヒットを続けているこの名品を知らないのは、もったいないですよね。アワエイジ世代の方にもぜひ知っていただきたい、ということでチョイスしましたが、発色と色もちのよさが抜群にいい点も、推しポイントかなと思います。
イオ:落ちにくい、という印象はすごくありました。
初美:実際、落ちにくいですね。ただ、人によっては乾燥してしまう場合も。本当はリップクリームなどをつけずに、唇に直接塗るほうが、色もちは当然よくなるんですよね。でもそうすると皮がむけてしまう…など、唇が乾燥しがちな方は、リップクリームなどで保湿をしてから塗ることを推奨します!
イオ:ムリせずに…ですね。しかし、とにかく色の種類が多くて! なんと、現在全17色(うちWEB限定6色)もある! 実際ドラッグストアでも悩みすぎて、呼吸が浅くなったほどです(笑)。せっかくなので今回も、初美さんに合う色を選んでもらいました。それが上の写真の、定番リップモンスターの03番で「陽炎」というオレンジです。
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●Before↓ 無難なピンクベージュばかり。でも今ひとつ地味な印象…。

●After↓ リップモンスターで初めてのカラーに挑戦! 口元が華やかになりました!

“ツヤあり”派さんには「リップモンスター ツヤバース」もおすすめ!
初美:イオさんには、明るめのカラーがいいなと思ったんです。というかイオさんに限らず、40代、50代のアワエイジ世代の方は、口元はやっぱり明るめのほうがいいですね。華やかさを足すことが大切だと思います。
イオ:50代読者の皆さん、リップモンスターで迷ったら、とにかく明るめを選びましょう。では、初美さんのお気に入りは?
初美:私は定番シリーズよりも、「リップモンスター ツヤバース」(全5色)派なんです。

ケイト リップモンスター ツヤバース G02 (ピンクムーンの雫)¥1,650(編集部調べ/カネボウ化粧品
初美:人によっては潤いより、色がしっかりのっている、マットな感じがお好きな方もいると思いますが、私は潤いが口元にあるほうが似合うタイプなので。ちなみに私が愛用しているのは、「リップモンスター ツヤバース G03(99.9℃)」です!
イオ:「ツヤバース」っていうくらいですから、とにかくツヤなんですよね。私も以前、試してみたことはあるんですけど、実際塗ってみたとき、ちょっと暗いような気がして…。
初美:確かに、ツヤバースはちょっと濃いめの色が多いかもしれません。でも、使い方によっては、華やかにもなるんですよ!
イオ:えっ? どうすればいいんですか?

初美:上の写真は、ツヤバースではありませんが、濃い色を使いたいときは、ベースに明るめのリップを塗って、唇の中央と山の部分にだけ、濃い色を差し色のようにのせるといいですよ。
イオ:あ! 第12回「50代のリップメイクは「単色」「ベタ塗り」から卒業すべし!」で、昭和リップから脱却する方法で教わりましたね!
初美:そうです! 濃い色を使いたいのであれば、明るい色とセットで、グラデーションを出すことが大事です。全体的に濃い色を塗りすぎると、くすんで見えてしまうので。
イオ:ツヤバースは、そういう使い方もありなんですね〜! 50代も諦める必要はなし! 定番もツヤバースも、いろんな組み合わせを試してみたくなりました!
初美:「この使い方しか自分にはできない」と決めつけずに、色とテクスチャーの組み合わせをぜひ、楽しんでいただきたいです〜♡
※商品はすべて税込み価格
撮影/藤澤由加 取材・文/井尾淳子


