フェイスパウダーで仕上げたあと、シミやくまはカバーできてる?
さらなるカバーで、仕上がりの美しさをアップして。
最後はUVカットスプレーでメイクをフィックス

ヘア&メイクアップアーティスト 広瀬あつこ さん
皆さん、いつものメイクをチャチャッとすませて、ハイ完了。
仕上がりを鏡でチェックすることもなく、次の行動に移っていませんか?
40代、50代の女性からの指名も多く、大人女性のメイクを数多く手がけるヘア&メイクアップアーティストの広瀬あつこさんによると…。
メイクをほぼ仕上げたあとのチェックがとても大事だと言います。
メイクにアラがないか、シミやくまなどが目立っていないか、細かい部分の確認を!
「左右の眉やアイラインが同じ角度になっているか、マスカラ液が肌についていないかなど、最後にきちんと確認して。
メイクが乾いて肌に定着する前なら、簡単に直すことができます。
また、40代、50代以上になると、ベースメイクを終えたあとの肌でも、意外とシミやくまが目立っていることがあるのです。
これをきちんとカバーできるかどうかで、美しさや見た目年齢にぐんと差がつくもの。
私自身、メイクの最後に、コンシーラーでシミをカバーするようにしています」(広瀬あつこさん)
シミや色ムラ、くまなどの肌トラブルは、メイク下地とファンデーション、パウダーでおおむねカバーできているはず。
最後に目立つ部分だけにコンシーラーを使うのは、効率のいい方法ですね!
紫外線防止ケアをしながら、メイクを長もちさせる工夫も
「最終チェックをしたあとシミなどのカバーができたら、メイクは完了。
これを長もちさせるために、メイク用フィクサーをスプレーするなどして、メイクを肌に定着させましょう。
日差しが強い季節には、UVカットスプレーを使って紫外線防止しながら、メイクをフィックスさせるのもおすすめです。
今回はUVカットスプレーを使ったフィックステクをご紹介します」
UVカットスプレーを使ってメイクを定着させることができたら一石二鳥。
さっそく、広瀬あつこさんご本人の顔で、メイクの「最終仕上げのコツ」を実演していただきます!
記事が続きます
【実戦編】
仕上げに使うコンシーラーは、指ではなくブラシで!
UVカットスプレーは、肌と髪に使えるものが重宝します
■最終仕上げのコツ1
肌トラブルに合わせた色の「コンシーラー」をブラシでオン

この連載の第9回~第17回で紹介した方法で、メイクがほぼ完成した状態になったら、シミやくまが目立っていないかチェックします。
「頰などのシミが目立っていたら、自然になじむよう、肌の色に合わせたコンシーラーを使います。
くまが気になる場合は、オレンジ系の色を選んでください。
ブラシに適量のコンシーラーを取り、シミなど、隠したい部分にブラシの腹で軽く色をのせるようになじませます。
指で触ると、ベースメイクがくずれてシミが出てきてしまうので、ブラシを使うのがおすすめ。
コンシーラーに付属しているブラシでもOKです」
■広瀬あつこさんが使ったコンシーラーはこれ!

●コスメデコルテ トーンパーフェクティング パレット 00 ライト ¥5,170/コスメデコルテ
透明感のある質感と色で、ツヤのある自然な素肌に仕上げるコンシーラー。
目元用のグロウニュアンスカラーと、3色のコントロールカラーの4色セットで、シミ、くま、ニキビ跡などの色ムラや、肌の凹凸を自然にカバーできます。
チップと大小のブラシ付き。
このパレットは色違いで全3種あり、肌色のトーンによって、自分に合ったものを選ぶことができます。
広瀬さんが上のメイクプロセスで使用したのは、00番のライト。
明度の高い肌にも絶妙になじむコンシーラーパレットです。
製品の詳細はこちら↓
コスメデコルテ 公式サイト 「トーンパーフェクティング パレット」
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■最終仕上げのコツ2
夏場のメイクフィックスには、UVカットスプレーを活用

「UVカット(日焼け止め)スプレーを顔につける場合は、顔に直接ではなく、いったん手のひらにスプレーして出し、メイクをくずさないよう、手で軽く押さえるようにして顔全体になじませます。
こうすることで、日焼け防止ケアをしつつ、メイクを定着させることができます。
保湿ミストを仕上げに使うと、せっかく仕上げたメイクをくずしてしまう場合があるので、メイク用フィクサーか、UVカットスプレーを使うようにしましょう。
髪やボディには、UVカットスプレーを直接ふわーっと吹きかけて、手でなじませて」
■広瀬あつこさんが使ったUVカットスプレーはこれ!

●サマーバー UVスプレー 80g ¥1,540/デミ コスメティクス(サロン専売品/2025年夏季限定品)
肌にも髪にも全身使えます。
速乾性が高く、べたつかず、サラサラな仕上がりになるUVカットスプレー。
SPF50+・PA++++で紫外線をしっかり防ぎながら、髪にはツヤを与えます。
UV耐水性★★。
ウォータープルーフタイプ。
保湿成分のブドウ種子エキス配合。
深みのあるベルガモットティーの香りです。
ボディや髪に使用する場合は、10~15cmくらい離してスプレーし、ムラなくなじませてください。
顔に使用する場合は、一度手のひらに出してから、少量ずつなじませてください。
製品の詳細はこちら↓
デミ コスメティクス 公式サイト 「サマーバー UVスプレー」
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【メイクはこれで完成】
ベースメイク、チーク、眉、アイメイク、リップメイク…と紹介してきた、「広瀬あつこさんの幸せ顔をつくるメイク」はこれで完成しました。
広瀬あつこさんの全メイクプロセスは、この連載の第9回~第17回と、この回を見ればコンプリートできます。
独自のユニークなテクニックで、40代、50代の女性を美しく見せる秘訣が満載!
ただ広瀬さん、まだ終われないようですよ!
「メイクが仕上がって最終チェックをするとき、ヘアも気になりませんか?」
髪のハリ・コシが低下してヘアスタイルが決まりにくい40代、50代。
確かに、髪も気になりますよね…。
■前髪やトップの髪がぺたんこになりやすい人は、メイク中にこんな工夫を!

「メイクを始めるとき、前髪とトップの髪を取って立ち上げ、上写真のように、三角形になるようにクリップでとめておくといいですよ。
前から見た部分も三角形ですが、頭皮側のベース部分も実は三角形になっています。
前髪の横幅分を取った両端の2点と、頭頂部の1点が三角形になるように髪を取ってとめています。
こうすることで、クリップを外したとき、髪にふんわりボリュームが出て、形よくいい感じに仕上がります!
クリップはメイクが終わったあとに外しましょう。
短い前髪がある人は、そのままふわっと下ろすと、髪の生え際が自然と隠れます。
加齢とともに生え際の髪が薄くなってきたのをカバーできて、小顔効果もねらえます」
メイクしている時間を有効活用して、髪をふんわりさせるスタイリング!
これなら簡単にできて、すぐに実践できますね。
どれだけ印象が違うのでしょうか?
■広瀬あつこさん流「メイク中の髪のひと工夫」
ビフォー&アフターを比べてみます!
●Before
メイク中に、前髪&トップの髪を立ち上げていなかった広瀬さん

メイクは美しく仕上がって、明るい幸せ顔が完成していますが…。
トップの髪や前髪はぺたんとしていて、ちょっと寂しい印象。顔も大きく見えます。
●After
メイク中に、前髪&トップの髪を立ち上げてとめていた広瀬さん

髪がふんわりして、一段と若くかわいらしい印象に!
顔がキュッと引き締まって見えて、小顔効果もバッチリ!
メイクの美しい仕上がりがより際立って見えます。
記事が続きます
【終わりに】
いかがでしたか?
ヘアスタイルの見え方で、メイクの仕上がり印象もこれほど変わるのです。
メイクをきちんと仕上げるのも大切ですが、同時にヘアスタイルも必ずチェックして。
これが「幸せ顔メイク」の完成度を高める秘訣です!
【教えていただいた方】

大物女優や人気モデル、著名美容家から指名が殺到するほどの人気。さまざまな女性向けメディアの美容企画で、誰でも簡単に真似できて美人になれるメイクテクニックを紹介していて好評。著書に『スマイルメイク』(世界文化社)。 撮影/天日恵美子
撮影/藤澤由加〈人物〉 ヘア&メイク・モデル/広瀬あつこ 取材・文/中込久理
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