【今回の選者】
ひろせ・あつこ/大物女優や人気モデル、著名美容家から指名が殺到するほどの人気。さまざまな女性向けメディアの美容企画で、誰でも簡単に真似できて美人になれるメイクテクニックを紹介していて好評。著書に『スマイルメイク』(世界文化社)。撮影/天日恵美子
広瀬あつこさんの「一生使いたいコスメ」とは…
「敏感肌でも美肌になれるコスメ」
「“肌に負担なく使えるもの”こそが、私にとっての一生使いたいコスメです。敏感肌でも美肌になれるものがうれしいです」と、人気ヘア&メイクアップアーティスト広瀬あつこさん。OurAgeでは連載「メイクのプロが実践!魔法の若返りテク」が大好評。私たち世代を若く、ハッピーに見せる“目からウロコ”のメイクテクを披露してくれています。
そして、と続ける広瀬さん。
「誰にでも使えるもの、シェアできるものでなければ。私の場合、ヘア&メイクとして人をケアすることが多いのですが、その際、『これいいね!』とみなさんの支持が多いものは、たとえ自分が頻繁に使わなくても、常備しなければと思います」
そんな広瀬さんが選んだアイテムは…
ルルドビオ ボディオイル
40ml ¥7,124/ルルドビオ
「塗るとカーッ!と熱くなるのに、なぜか炎症を取ってくれる不思議なオイルです。γ(ガンマ)‐リノレン酸がたっぷり含まれていて、血行を促進、こちらをつけると、冷えや肩こりや体のこわばりなどがとてもほぐれやすくなります。成分のほとんどがオーガニックの植物オイルで、香りも甘すぎず少しスパイシーなところも好きです。
以前、窓のサッシに、体をかなり強く打ちつけてしまったことがありました。『青あざになるのはまぬがれない!』というくらい強くて…その際、『そういえば炎症が抑えられるから、試しにちょっとつけてみよう』と塗ってみると、痛みは残っているものの、青あざにはなりませんでした。とてもとても助けられましたよ。
ほかにも『五十肩が治った!』という方もいたりします。仲間内では別名“人助けオイル”ともいわれてます」
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コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム
50ml ¥12,100/コスメデコルテ
「もう、何本使ったかわからないです。肌にすーっとなじんで肌に水分が行き渡る感じです。
肌が敏感になっているときもこれなら大丈夫、安心して使えます。弟や友人にも私の太鼓判を押して(笑)、プレゼントしました」
カバーマーク トリートメント デイ クリーム
SPF50+・PA++++ 50g ¥8,800/カバーマーク
「こちらも何本使ったかわかりません。撮影で初めて使ったときに、毛穴がつるんとなり、肌が内側からツヤツヤ~になったようで驚きました!!
SPF50+、PA++++ありますが、目にもしみなくてキシキシする感じもなく、使い心地がいいです。色もつかないので、顔全体にしっかりのばせるのもポイントが高いです」
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最後に、ヘア&メイクアップアーティストとして広瀬さんがOurAge世代に伝えたいことは…
「私も以前は『自分が嫌い』だなんて言っていた頃もあり、いろんなことが投げやりだったり、自己嫌悪にさいなまれていたりしていました。自分を大事にすることができなかった。
ヘア&メイクアップアーティストとして働くうちに、若見えテーマのメイクの研究をするように。
そのテクニックを自分にも落とし込むようになって、研究のために自撮りを始めました。すると、自分はどうすれかわいくなるのか、ということに素直に向き合えるようになったような気がします。
以前は写真を撮っても、まぁこんなもんかと思っていたのに、いつのまにか、自分が思ってた顔じゃないと速攻で写真を消去したくなるし(笑)、角度を変えて撮り直したり、盛ったりするように。
今は、自分の思っている、または思っている以上のかわいい写真が撮れると、とてもドーパミンが出る感じがします。それはうれしいことです。
だからOurAge世代の女性は“自分が好き、自分が愛おしい”でいい、そして、自分を元気づけるためにあらゆることをしていいと思います。
好きなドラマを見せたり、ストレスからなるべく解放してあげたり、おいしいものを食べさせたりして、好きなことを思いっきりしていいと思う。でも、病気になってしまうのは阻止したいので、健康に気を遣ったりも大切。
もちろん加齢で、年々肌がしぼんだり、栄養が上手に取り込めなくなったり、毛が細くなったり薄くなったり…。なかなか元気な顔でいられない、いろんな問題が出てきてます。
そうなるのを受け入れることも大事なのかもしれませんが、元気じゃなくてもポッとチークをさしただけで、なんだか血流がよくなったような気がするし、マスカラやアイライナーで目力がつくと、生命力がみなぎってくるような気がする。
よれよれのときには外に出かけたくないし、誰にも会いたくないけれど、肌がきれいだと出かけたくなる…そんなメイクの“プラセボ効果”は強力だと思います。
そんなふうに元気になるといちばん喜ぶのは自分自身じゃないでしょうか。
『元気でいてほしい!』といういちばんの応援団長は自分。特別な絶世の美女とかじゃなくていい。自分に対して『うん! いい! 大丈夫!』と思えることが大事。そんなふうに推したい自分でいる手段のひとつとして美容の力があるのじゃないのか、と思います」