【今回の選者】
みずい・まりこ/トータルビューティアドバイザー。エステ、アロマ、東洋医学を学んだ幅広い知識を生かし、肌だけでなく、体の中から美しくなるための美容情報を発信。エステティシャンとしても人気で、女優やタレントから指名を受けるほど。女性誌やWebの美容特集を通じた適切なアドバイスが支持を集めている。
水井真理子さんの「一生使いたいコスメ」とは…
「“自分との対話”をくれるコスメ」
「使ったあと肌に触れたい、そう思わせてくれるようなコスメは、続けることで『やっぱりこれ、自分に合ってる』と思える変化があると思います。
使った瞬間に感じる頼もしさや小さな変化の積み重ねなので、なかなか気づけないかもしれませんが、1週間、2週間と日を重ねるごとに信頼できる実感に変わってきます」
と語るのは、ビューティアドバイザーの水井真理子さん。数々の化粧品を知り、美容の知見を持つ彼女は「肌を見れば、その人の生活習慣やケア内容、性格さえわかる」とまで言います。そんな水井さんを納得させる“一生使いたいコスメ”って?
「気持ちいいテクスチャーや香り、使い心地。そして毎日が少し豊かになれる感覚。そんな感性に響くような、単なる美容コスメを超えて“自分との対話”の時間をくれるもの。
そんな時間をくれるコスメは、もはや気持ちまで支えてくれるもの。その時間がさらにコスメを丁寧に肌に効かせることができると思います。
『スキンケアをしなくてはいけない』ではなく、『これがないと落ち着かない』と感じさせるようなコスメは、人生に寄り添う一生ものになるのかもしれませんね」
そんな水井さんの“一生使いたいコスメ”は…
アルティミューン パワライジング セラム
50ml ¥15,180/SHISEIDO
「リニューアルするたびに新知見に基づき、進化し続ける美容液。
肌そのもののポテンシャルを上げてくれるようで、きめが整い内側からのツヤと透明感を実感させてくれます。みずみずしくなめらかなテクスチャーで一年を通して使いやすいのも魅力のひとつですね。
きっとこれから先も私たちの美しくなれる力を引き出してくれる美容液だと思います」
ラ・メール クレーム ドゥ・ラ・メール
30ml ¥30,800/ラ・メール
「年を重ねるごとにクリームに助けられることが多くなってきているのですが、
年々、そのよさを実感しているのがラ・メールのクリーム。
クリームを指先で半透明になるまで温めてから使うひと手間も、今だからこそ大切にしたいステップで、肌へのなじみ方が違うんですよね。
肌ダメージをケアしながら、クリームならではの濃密なハリとツヤを与えてくれる頼りにしたいクリームです」
ポーラ B.A アイゾーンクリーム
26g ¥19,800/ポーラ
「年齢による悩みに加えて、デジタル疲労も避けられない環境に、ずっとそばに置いておきたいアイクリームです。
目元や口元は、印象を変えてしまう大切なパーツだからこそ、ケアするかしないかで生き生きとした目元がキープできることを実感。もちろん、シワはあるけれど柔らかな質感や立体感、透明感を感じさせてくれるだけで印象がグッと上がります」
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ReFa リファブリッスル
¥28,800/リファ
「私は髪が黒いので、ツヤがなくなるとグッと老けた印象になってしまいます。ヘアケアは、とにかくツヤを作り出すことを心がけています。
水分、油分を含む天然猪毛でとかすと髪を磨き上げているようなイメージで髪のツヤが断然変わってくるのです。
シャンコンももちろん大切ですが、ブラッシングで髪が変わるということをここ2年ほどで実感。このブラシでのブラッシングを続けてみようと思っています」
クラランス ハンド/ネイルトリートメントクリーム
100ml ¥4,400/クラランス
「手仕事が多い私の手はごつくてあれやすい、しかもすぐに日焼けをしてしまうので、たまに隠したいと思ってしまうほど。そんなときに、このハンドクリームを使うと手にドレスを着せたようにみずみずしくて透明感のある手元にしてくれるんです。
なめらかなべールをまとうような、潤う手をつくってくれるハンドクリームは、私にとっては大切なアイテムです」
そして、水井さんが考える“OurAge世代にとっての美容の力”とは…
「若さを追いかけるのではなく、今という年齢を慈しみ、丁寧に育てていく。“大人だからこその美容”を目指したいですね。
美容は、エイジングに向き合うための闘いではなく、これからの自分を豊かにしてくれる時間。肌に触れる手を優しく感じれば、心もやわらかくなっている証拠。今だからこそ、肌も心ももっと自由に、美しく。
もちろん私も『このシミもシワもなければいいのに!』と思うことはあります。でもいくら文句を言っても消えてくれることがないので、シミやシワ、たるみさえも含めて自分らしい美しさを磨いていくような美容を楽しんでいきたいなと思います。
コスメと併せて、内側から美にアプローチすることもできます。食べることを意識したり、サプリメントを取り入れたり、逆にデトックスすることを意識したり、生活習慣など意識してみたり。
キレイになりたいと思う好奇心をどこに向けるのかは、今の自分の生活スタイルに合わせてみてもいいのかと思います。
そうはいっても、守ること潤すことの“基本”は忘れずに!(笑)」