【今回の選者】
まつもと・ちとせ/エディター・ライター。客室乗務員、広告代理店勤務、出版社勤務を経てフリーランスに。自らの経験に基づいた審美眼によって語られる、エッセイや美容特集が常に注目の的。著書に『顔は言葉でできている!』(講談社)、本質にたどり着くまでのカラスの成長を描いた初の絵本『ピンクのカラス』(BOOK212)など。
松本千登世さんの「一生使いたいコスメ」とは…
「昨日より今日、今日より明日と自分に希望を与えてくれるもの」
その確かな審美眼、内面から美しくなれるような言葉を紡ぐエッセイや美容特集で、常にひっぱりだこの美容エディター・松本千登世さん。彼女が考える“一生使いたいコスメ”の条件とは?
「私にとって年齢を重ねるうえでの理想形は、自由な大人。自由とは、ファッションやメイクアップ、ヘアスタイルなど、いつでも『チャレンジしたい』と思える自分でいることです。そのためには『素材力』を高めることが何より大事だと思っています。
そういう意味で、一生使い続けたいコスメとは、毎日毎日、素材力を育んで、昨日より今日、今日より明日と自分に希望を与えてくれるものなのです」
そんな松本さんがセレクトした“一生使いたいコスメ”は…
アルティミューン パワライジング セラム
50ml ¥15,180/SHISEIDO
「老化細胞除去、つまりは理論上、年をとらないという美容史を塗り替えるほどの革新的な美容液。毎日、老化細胞を除去しながら肌を育てることができ、頼もしい」
記事が続きます
OWAY スムージングクリーム
150ml ¥4,950/OWAY
「べたつきや重みを一切感じさせることなく髪全体になじみ、存在は消えて効果だけが残る。芯から柔らかく真っすぐな“素直な髪”になり、扱いやすくなる」
uka ネイルオイル 13:00(イチサンゼロゼロ)
5ml ¥3,630/uka
「サロンケアをできなくても、こまめにケアすることで爪が丈夫かつ、つややかになり、爪まわりが常に柔らかく滑らかに保たれる。ケアするたび包まれる芳香もクセに」
この3品を選んだ理由は、と松本さん。
「使うたび、『調子がいい状態』を作ってくれて、自分自身の素材力が育つ実感をくれるから。化粧品は日々ドラマチックな進化を遂げていて、化粧品の可能性を軽々と超えるものが続々と誕生しています。そんな最先端に頼りながら、ベーシックな美容をこつこつと続け、素材力と自由度を高めたいと思っています」
記事が続きますそして今、松本さんが考える“OurAge世代にとっての美容の力”とは…
「繰り返しになるけれど、素材力の高さ、それによって生まれる自由度の高さがあれば、そのときの自分を『結構、いいかも』と好きでいられると思うのです。
例えば、レザーのソファ。過不足のない手入れを続けていれば、どんどん風合いが増して、手に入れたばかりの新しいときより古くなった今のほうが、個性が生まれて、断然いい顔をしている、と感じます。同様に私は、自分という素材をお手入れし続けて、年齢とともにいい顔にしていきたいと思う。
そのために不可欠なのが、美容の力。時に慰め、時に励まし、自分らしく年齢を重ねる後押しをしてくれるものだと思います」