笑う、感動する……心を動かしましょう。
動かさないと萎えるのは体だけではありません。
心だって萎えてしまいます。
50代が守るべきは柔軟な筋肉と潤い、
そして育てるべきは柔軟な遊び心だと思います。
~書籍「十和子道」P29、69より~
<担当編集者からみたこの言葉の背景>
今回この連載を書くにあたり『十和子道』のために撮影した膨大な数の写真をあらためて見てみた。
笑っている十和子さんの写真がたくさんあった。
微笑んでいるというレベルではなく文字通り口を開けて笑っている写真。
例えば下の写真がその一枚(「十和子道」P28より)。
笑い声が聞こえてきそうだ。
十和子さんがこれくらい大きく笑っているとき、必ずそこにはご主人の誉幸さんがいる。
読者のみなさんからすると意外かもしれないが、誉幸さんはユーモアのセンスの持ち主。
よく冗談を言って取材チームも笑わせてくれた。
ある日の取材時、誉幸さんが昭和の雰囲気満載のギャグを放ち、みんなであははと大笑いした。
私はなんとはなしに
「子どもの頃、『8時だヨ!全員集合』を夢中で見てたんですけどそれを思い出しましたよ。
懐かしいな、ドリフ。
○○ちゃん(娘さんのお名前)は知らないよね?」
とその日は学校がお休みだったのか、家にいた下の娘さんに話しかけた。
ところが。
「ドリフ、知ってます。
DVDもあります、家族で観てます」
と微笑みながら言うではないか。
そしてその場でリビングのテレビ台についている引き出しを開け、取り出してくれたのが下のDVD。
(「ドリフは子どもの頃もちろんみてました、うちの両親は漫画を禁止したりしなかったので、漫画もいろいろ読んでましたよ」と誉幸さん/写真は「十和子道」電子版「エブリディ十和子」より)
『十和子道』ではあますことなく紹介したが、君島家のリビングは白で統一されたとてもスタイリッシュな空間である。
そこに置かれた大きなテレビでドリフをみながら大笑いしている仲のよい家族の姿。
そんな光景を想像したら、君島家の娘さんたちが順調に成長した理由がわかったような気がした。
そしてこの原稿を書いていたら、誉幸さんの昭和テイストのギャグや冗談をまた聞きたくなってきた。
撮影/本多佳子、冨樫実和
★この連載は毎週木曜日更新です。次回は2020年2月13日配信です。お楽しみに!
*オールカラー、自宅で撮影、オール私服、収録写真400点
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電子版には特典としてプライベートを含む計276点の写真とコメントを特別編集した「エブリディ十和子」がついています!