爪に走る縦線と横線が現れる原因と、基本となる予防とケアの方法をご紹介します。
「老け見え」現象別
原因と改善法
爪の縦線・横線
縦線は老化現象といわれることが多いのですが、加齢に加えて乾燥によることがほとんど。しかも分厚くなるのは、ターンオーバーが遅れて伸びるスピードが遅いと爪の組織が凝縮されるためです。
一方、横線は栄養状態や体調が原因で、爪をつくる根元に外傷を受けると発育がスムーズにいかなくなり、数カ月後にへこみとして現れます。どちらも爪の根元を丁寧にケアしましょう。
●縦線は乾燥の印、横線は不調の証
爪に線を見つけたらとにかく保湿。ヤスリや爪磨きを使いすぎると爪を薄くしてしまうので慎重に
爪まわりの角質
爪まわり、特に指先の両脇がカチコチに硬くなっている人。これは年を重ねるごとに古い角質がはがれにくくなるためですが、こまめに保湿することで防ぐことができる症状。
ハンドクリームよりはキューティクルオイルを使うことをおすすめ。夜はオイルを塗ってからマッサージする習慣を。
加藤由利子さん(ハンドケア専門家)おすすめ
気になる爪トラブル
予防とケアの基本
若いときに比べ、爪の根元や周囲の皮膚をしっかりケアすることを心がけて。爪専用のキューティクルオイルを使うのが理想
爪切りは使わず、ネイルファイル(爪ヤスリ)で整えます。往復させるのではなく、一方向に動かして削ると負担も軽減!
爪の根元に白く残った角質は、キューティクルオイルなどで柔らかくしてからであれば、爪で押しても問題ありません
綿棒やティッシュでたまった角質を取るのはOK。でも、弱った爪の甘皮は自分でカットしたりしないで、ネイルサロンにおまかせを
教えていただいたのは
加藤由利子さん
Yuriko Kato
日本初の手のケア専門協会「日本ハンドビューティー協会」代表理事。メディア出演、執筆、研修など幅広く活動。著書に『美しい手がすべてを引き寄せる』(青春出版社)
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蓮見則子