肌や美容成分を熟知している女医さんたちは、セルフケアにどんなコスメを使っているのでしょう? アンケート調査をもとに素敵女医が愛用するコスメを部門別に紹介します。
ファンデーションに求めるのは低刺激性とスキンケア効果
この部門では、医師たちがファンデーションに求める効果の二極化が見られました。自身が敏感肌であれば、クリニックでも推奨している低刺激性のもの。また、敏感症状をそれほど感じていない医師たちは美容液のようなスキンケア効果があるものを愛用しています。低刺激性ブランドでは肌への安全性を最重視している「ノブ」、「ビューティフルスキン」。また、デパコスの人気ブランド「トワニー」、「SUQQU」から美容液のようなスキンケア効果があるファンデーションの名前が挙がりました。
ノブ リキッドファンデーション UV オークル10
ノブ パウダリーファンデーション UV オークル10
全5色 各30g ¥3,300
リフィル全5色 各¥3,300・ケース¥1,100(パフ付き)
肌に優しくカバー力の高い、敏感肌ブランドのファンデーション
臨床皮膚医学に基づいて開発されるノブのコスメ。2種あるファンデーションはいずれも敏感肌の肌悩みをカバーする低刺激性の処方です。リキッドタイプはカサつきがちな肌にもなめらかに伸びて、ナチュラルなツヤ肌仕上げ。SPF34・PA+++の紫外線防止効果があります。パウダリータイプは、光を散乱して肌悩みをしっかりカバーすることができて、紫外線防止効果はSPF30・PA+++。それぞれ単品使いOKですが、2品を重ねて使うこともできます。
敏感肌・アレルギー体質なのでこの2品が頼りです
無香料・紫外線吸収剤不使用・低刺激でUV対策のできるノブのファンデーションを愛用中。リキッドは伸びがよく、カバー効果もあって自然な仕上がりです。パウダリーは、肌トラブル起こさないよう擦らなくてつけられるパフ付き。おでかけのときには、パウダリーファンデーション持ち歩いていて、ゴルフの時でも日焼けが防げています(土屋眞弓先生)
土屋産婦人科院長および目蒲病院理事長。土屋産婦人科では、婦人科一般、美容皮膚科診療担当。“Total Care For Women” 、女性のライフスタイルを総合的にサポートしたいと考えている女性のためのクリニックで、東京都練馬区で産婦人科・婦人科・美容皮膚科の診療・治療をしています。1959年の開院以来、2代目として地域に密着した、患者さんに負担のない診療を心がけています。
ビューティフルスキン ミネラルファンデーションF
ビューティフルスキン
ミネラルファンデーションF
全5色 各¥4,620(パフ付き)
最小限の配合成分でスキンケア効果のあるルースタイプ
柔らかなミネラルの粉は、マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、シリカ、フラーレンの6つの成分でできています。これは接触性皮膚炎のリスクを減らすため。それでいて、抗酸化や色素沈着対応、毛穴の目立ち改善などのスキンケア効果があって、紫外線防止効果はSPF50+・PA++++。気になる肌の色ムラや毛穴を自然にカバーできて崩れにくく、メイクオフも簡単です。
合わないコスメが多い人にもおすすめのシンプルな処方
抗酸化作用のあるフラーレン配合で、日焼け止め効果も高いところがお気に入り。ブラシでササッと肌にのせられて、洗顔も短時間ですみます。ただ、カバーしたい部分がある場合は、その箇所に少し水分をつけてコンシーラーのように使う必要が。配合成分の種類が少ないので、新たに感作されてアレルギーを引き起こす可能性が極めて低いのも嬉しい点です(石井美夏先生)
美夏クリニック院長。昭和大学形成外科とその関連病院、亀田総合病院などで勤務。形成外科専門医、国際形成外科学会会員、日本皮膚科学会会員、日本美容外科学会会員。「楽しく幸せな気持ちになってお帰りいただきたいと皆で頑張っています。心身ともに調和のとれた美しさを目指し、患者さんにとって無理なく続けられ、健康で個性を生かした治療をしたいと思っています」
トワニー センチュリー ザ・ファンデーションa
カネボウ化粧品
トワニー センチュリー ザ・ファンデーションa
全6色 各30g ¥22,000
使うほどに肌を美しく導く美容液ファンデーション!
潤いを与えて抱え込む「リッチモイスチャライジングハグ処方」採用で、美容液と同等のスキンケア効果。たっぷりの水溶性保湿成分が角層に浸透し、オイル膜が表面をラッピングしてくれる設計です。なめらかなクリームが薄膜になって肌に伸び広がり、しっかりフィット。美しい素肌のような自然な仕上がりで、シミや毛穴をきちんとカバーしてくれます。紫外線防止効果はSPF20・PA++。
秀逸なカバー力で、しっとり感も長続きします
カバー力があるのに厚塗り感は少なく、毛穴を自然に目立たなくしてくれます。高級ファンデーションですが、少量で顔全体をカバーできるのでかなり長持ちします。一般的に言われている使用期限内に使いきれないくらいです(慶田朋子先生)
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。2001年、東京女子医科大学皮膚科助手、聖母会聖母病院皮膚科医員、美容クリニック勤務(兼務)。2006年、有楽町西武ケイスキンクリニック開設。2011年、 銀座ケイスキンクリニック開設。最新の照射治療と注入治療を組み合わせ、メスを使わずに肌質を高め、バランスのとれた若々しい顔立ちに変える治療が人気。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)などがある。
SUQQU ザ ファンデーション
SUQQU ザ ファンデーション
全24色 各30g ¥14,300
濃密なクリームが肌でとろけ、高いカバー力とツヤ感を実現
大人の肌悩みに寄り添い、端正なツヤ肌に仕上げるクリームファンデーション。塗るとすぐに現れるフレッシュなツヤ、配合のパールが光に反射して生む輝くようなツヤ、時間が経つと皮脂となじんで透明感が増すという、「三変化の艶」で長時間キレイな肌をキープできます。13種類の日本産保湿成分配合で、メイクしながら日中の肌をケア。紫外線防止効果は色番によりSPF25~30・PA++~+++。肌に合う色が必ず見つかる24色のカラーバリエーションも見事です。
隠したい部分をキレイにカバーして、時間が経つほどツヤ肌に!
塗った直後にツヤ感が出て、さらに時間が経過すると皮脂で崩れていくのではなく、さらにツヤ肌になるのです。その製品力には驚きです。少量で肌全体にスーッと伸び、薄づきなのにカバー力がしっかりあって、肌負担もまったく感じません。これを使っていると肌がキレイに見えるのは間違いないです(髙瀬聡子先生)
ウォブクリニック中目黒総院長。肌の仕組みや、肌を支える組織に精通。肌トラブルやエイジングへのわかりやすいアドバイスが評判 ・日本皮膚科学会正会員 ・日本美容皮膚科学会正会員 ・日本抗加齢医学会正会員 ・日本香粧品学会正会員 ・日本レーザー医学会正会員
素敵女医とは?
「素敵女医」とは、over42歳のOurAge世代で、若々しくイキイキと輝いている女性医師たちのこと。超多忙なはずなのに、ずっと美しく健康でいられるのはなぜ? 美容皮膚科、婦人科、歯科、形成外科など、それぞれの専門知識を生かしたアドバイスから、本人が実践していること、愛用の私物まで惜しみなく教えてくれる『素敵女医』連載は、2014年から続く人気コンテンツです。最初は50名だったメンバーも、ついに100名に!
※素敵女医のメンバーには化粧品をプロデュースしている方もいらっしゃいますが、今回のアンケートではご本人が関わっていない製品に限って推薦していただきました。
文/中込久理 ロゴ製作/関根僚子