「膝の黒ずみ防止」にはスクラブ剤で角質ケアを!
「たるみ肉の改善」には引き上げマッサージを習慣にして

若いときはキュッとしていた膝が、いつの間にかもったり。
ミニスカートやショートパンツなどの膝が見える服を着ることがなくなって、余計に緊張感のない膝になっている40代、50代も多そうです。
他人には見えなくたって、やっぱりきれいな膝になりたい!
できることなら海外セレブのような!
女性の足の悩み専門サロン「サロンドピュアボディ」を主宰する、エイジレスフットアドバイザーの大多和けいこさんに膝のお手入れの仕方を聞きました。
膝の黒ずみの原因は?
「私のサロンに来店するお客さまの中にも、膝が黒ずんでいる方が結構いらっしゃいます。
お稽古事などで正座をしたり、保育士さんなど膝を床につく仕事をしていると、膝に黒ずみができてしまうんです」(大多和けいこさん)
その原因は、やはり摩擦による角質肥厚や色素沈着。
スクラブケアと保湿がおすすめ
「月に1度くらいでいいので、スクラブ剤で膝の角質ケアをするのがおすすめです。
自分では見落としがちですが、膝の裏が黒ずんでいる人も多いんですよ」
AHA配合などのピーリング剤は紫外線の影響を受けやすいので、ボディスクラブでの角質ケアがおすすめなのだそう。
「スクラブをしたあとの膝は、必ず保湿するのをお忘れなく。
ボディクリームなどでの保湿は、お風呂上がりに毎日行っていただきたいです」
それでは、大多和けいこさんご本人の実演で、膝の角質ケアと保湿のコツを教えていただきます。
■黒ずみができやすい膝の下側を中心にスクラブを!

「スクラブ剤は、粒子の細かいマイルドな使用感のものを選びます。
膝の黒ずみは下側にできやすいので、そこを中心に円を描くようにスクラブ剤をなじませます。
力を入れすぎると、摩擦によるダメージが大きくなってしまうので、優しく行いましょう。
膝の裏が黒ずんでいる場合は、同様にスクラブ剤をのばします」
軽くマッサージするようにスクラブケアを行って、洗い流せばOKです!
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■膝の保湿は、シワをのばしながらクリームを塗り込んで

「膝がたるんでいる場合、膝の下側にシワができやすいのです。
保湿をするときは、このシワをのばしながら、ボディクリームなどを丁寧に塗り込むのがポイント。
お風呂上がりの全身にボディクリームを塗るとき、膝まわりもきちんと塗るように意識してください」
膝の下側のシワ、確かに!
でも、大多和さん、膝の上側にもたるみとシワができやすいのが40代、50代。
これはどうしたらいいのでしょうか?
「膝のたるみ肉は、太ももの肉が下がった結果できるもの。
ウォーキングなど、運動で太ももの筋肉を鍛えることが予防と改善につながります」
そこをなんとか、運動なしでセルフケアする方法は?
「太ももの肉を引き上げるマッサージが、膝のたるみ肉の改善に効果的。
気長に続けないと効果が期待できないので、日々の習慣にしてください」
ここからは、太もものマッサージの方法を教えていただきます。
■「太もものマッサージ」プロセス1
まず、太ももの外側から内側に向かって引き上げます 
「下がっていく肉を引き上げたいので、両手を交互に使って、太ももの外側から内側へと、上に向かって引き上げるようにマッサージします。
手指を広げて、肉をつかむようなイメージで行うのがコツ」
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■「太もものマッサージ」プロセス2
次に、太ももの内側から外側に向かって引き上げます

「太ももの内側も同様に。
両手を交互に使って、肉をつかむようにしながら、内側から外側へと上向きに引き上げるようにマッサージします。
プロセス1とプロセス2の2ステップで、太ももの中央に“X”の字を描くようなイメージで行いましょう」
座ったままできるので、お風呂上がりなどに、“ながら美容”で続けるといいですね!
さらに、膝のケアといえば疑問がもうひとつ。
膝の裏はリンパの流れがたまりやすい部分。ここはもみほぐしてもいいのでしょうか?
「ぐいぐい押すのはダメ! 強さに気をつけましょう」と大多和さん。
■膝裏は、押さずに優しく流すことが大切

「膝の裏は、気づかないうちに血管に静脈瘤ができていたり、年齢とともに、血管壁の弾力が低下してしまっている場合があるので、強く押すと余計に傷つけてしまう場合があります。
膝裏は押さずに、4本指で優しくさするようにしてください。
シャワーを当てるだけでもOKです。
これだけで、リンパは流れてくれますよ」
※ 静脈瘤とは、血管(静脈)が膨らんで、こぶ(瘤)のように見える状態のこと。
【終わりに】
間違ったセルフケアは、美しさを手に入れるどころか健康を害する場合も。
「適切なケアで、健康な状態を育むことが大事。
40代、50代でのお手入れが、そのあと60代、70代になったときの美と健康につながるのです」
大多和けいこさんがアドバイスする正しいお手入れを今から始めて、美しい膝を目指しましょう。
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●大多和けいこさんが主宰する、女性の足の悩み専門サロン
salon de PureBody(サロンドピュアボディ)

住所:神奈川県川崎市麻生区高石1-1-5 百合ヶ丘(noi)ビル 202号
要予約。
サロンの詳細や予約は、下記の公式サイトから↓
公式サイト:https://salondepurebody.com/
「足トラブルを未然に防ぐ」「肌を育てるフットケア」がモットー。
「触って、見て、お客さまの足に合った適切なフットケアで、足の痛みや悩みに真剣に向き合っていきます。
現状の足を少しでも快適な状態にするために、原因や改善法を、わかりやすくアドバイスさせていただきます」と大多和さん。
「当サロンでは、お肌のことを考え、刃物は一切使用していません。
無理なくケアをしていくので、フットケア後のお手入れもしやすいです。
足肌を育てるクリームや医師監修の国産オイルによる、ハンドリラクゼーションタッチで丁寧に施術を行います」
大人女性の加齢や更年期などによる足の変化や、足の悩みに対するアドバイスや施術も好評です。
メニューは、ドイツ式エイジレスフットケア(80分)¥11,000、スッキリ足つぼリンパ(60分)¥8,800、エイジレスフットケア 足型診断(150分)¥15,000など。
※すべて税込みの料金です。
公式サイトの施術のメニュー欄に、お得なキャンペーン情報も載っています。
【教えていただいた方】

足の悩み研究家。「salon de PureBody(サロンドピュアボディ)」主宰。 フットケア、靴、姿勢の3つの視点から、足のトラブルに向き合って健康に導く施術を行っている。ジャパンフットケア協会会員。日本靴医学会準会員。シューフィッタープライマリーの資格を持つ。
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/杉山えみ 指導・モデル/大多和けいこ 取材・文/中込久理


