MyAge/OurAge読者にシワ悩みのアンケートをとったところ、シワの悩みで多かったのは「1.ほうれい線 2.目の下 3.額」という結果に。パーツによってできる事情が違うので、まずはそれぞれの原因を見極めて。表情や姿勢に気をつけ、「お手入れモレ」のないように心がけることで、今あるシワの改善と未来のシワの予防を始めましょう!
お話を伺ったのはこの方々
皮膚科医
髙瀬聡子さん
ウォブクリニック中目黒総院長。東京慈恵会医科大学卒業。皮膚の知識の深さ、肌悩みを解決するケアの解説のわかりやすさから、各メディアで引っ張りだこ。お問い合わせはコチラのHPから
ポーラ 研究員
斉藤優子さん
1999年、ポーラ化成工業入社。美白製品(ホワイトショット LX、MX)やシワ改善製品(リンクルショット メディカル セラム)など数々のヒット作の開発に携わる
パーツ別・それぞれの「シワ事情」
カットソー¥15,000/ストックマン(マクゾゥ)
【額の横ジワ】
上まぶたの筋力低下が引き金に
シワ悩み第3位にランクイン。驚いたときの表情グセや、上まぶたの筋力低下により目をパチッと開けようとして、無意識に額を引き上げることで、シワが刻まれます。
【まぶたのちりめんジワ】
自分では気づきにくい盲点。お手入れ不足が原因
伏し目になったときなど、他人は見ているまぶたのちりめんジワ。アイメイクや紫外線で負担がかかっているのに、お手入れを忘れがちなことから、特に目頭側に目立ちます。
【頰のちりめんジワ】
加齢に伴う水分量&弾力の低下で発生
自分では気づきにくく、知らず知らずのうちに網目状のちりめんジワに。更年期以降、女性ホルモン低下によるヒアルロン酸やコラーゲンの減少で肌がしぼむことで起こります。
【ほうれい線】
頰の「雪崩(なだれ)」現象が深いシワを生む
シワ悩み第1位! 頰の皮膚の内側から雪崩現象が起き、さらには表情筋が衰えることで、頰が下垂。ほうれい線のところでせき止められることで深いシワが刻まれます。
【唇の縦ジワ】
デリケートで乾燥しやすい、特殊なパーツ
シワ悩み第6位。唇は代謝が早いため皮膚が薄く、皮脂腺や汗腺がないので皮脂膜を作れない、特殊な事情を抱えたパーツ。空気の乾燥や紫外線の影響を受けやすい部分です。
【眉間の縦ジワ】
パソコンやスマホによる目の酷使がネック
シワ悩み第4位。表情グセも引き金ですが、スマホなどをずっと見続けることによる目の疲れ、老眼による見づらさで、知らず知らずのうちに眉根を寄せてしまうのが大きな原因。
【目尻のカラスジワ】
保湿不足で笑いジワが元に戻らない…
シワ悩み第5位。笑ったときに目尻の皮膚が屈曲。お手入れ不足で乾燥していると、真顔に戻ったときにピンとのびず、紙のように折れ曲がったままシワとして定着します。
【目の下&ゴルゴジワ】
眼輪筋の衰えによる下まぶたのたるみが原因
シワ悩み第2位。目まわりの眼輪筋が衰え、皮膚がたわむことで目の下にシワが。また、脂肪組織を支えられずゴルゴラインに。目まわりの骨の萎縮もゴルゴラインに影響します。
【鼻の付け根の横ジワ】
額からの「雪崩」現象が鼻の低い位置でシワに
小さなシワですが、顔の中央にあるため老けた印象に。額の皮膚のたるみが、鼻の付け根でせき止められシワに。お手入れ不足になりがちな部分のため、定着しやすいシワです。
【首・鎖骨の輪っかジワ】
スマホ首と寝姿勢がくっきりジワを加速
姿勢の悪さ、毎日の寝姿勢が大きな原因。つねに首の前側の皮膚が屈曲していると首の横ジワに。また緊張状態で肩が上がることで、鎖骨まわりの血流が悪くなり、輪っかジワに。
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/広瀬あつこ モデル/堀本陽子 スタイリスト/程野祐子 取材・原文/小田ユイコ