こんにちはギリコです!
今日は先月開催された『更年期をハッピーに過ごそう! マインドフルネス体験』セミナーの様子をご報告します。
会場は東京・赤坂にある『東京マインドフルネスセンター』。
ここは不安・抑うつ症状の治療を手掛ける診療内科・精神科の専門医療機関『医療法人 和楽会』が開設したセンターです。
教えてくださるのは、長谷川洋介さん。
東京マインドフルネスセンター・ディレクターとしてこのセンターで講座をもっているほか、テレビ出演や講演会などで引っ張り凧の先生です。
↓ 季刊誌MyAge2016年秋冬号の大特集『心と脳を整える 瞑想』にもご登場いただいたのですが、やはり大反響ッ!
そこでこのたびOurAgeグッドエインジングセミナーの講師をお願いしたのです。
お、会場には鉦(かね)も。
瞑想のときに使うのでしょうか。
アロマディフューザーで、アンチエイジングとリラックス効果のあるフランキンセンスとラベンダーをミックスしたオイルを焚いたら準備OKです!
さぁ、セミナーが始まりましたよ。
「マインドフルネスは、アメリカで誕生しました。
PTSD(心的外傷ストレス症候群)に苦しむ湾岸戦争の帰還兵のために考案されたのが始まりです……マインドフルネスの定義は、
・この瞬間、ここにいることを感じる(過去のことを悔やんだり、未来のことを考えたりしない)
・判断しない、ありのままを抱える(例えば、テレビをつけていて偶然キライなタレントが出てきたとき、「この人、キライ」など思うのが〝判断すること〟)
・目覚める(ひとつのことにのめりこんでいる自分から目覚める)
です」
と、まずマインドフルネスについての説明が。
↑真剣な面持ちで先生のお話をきいているみなさん。
アロマの香り、優しい旋律のBGM、穏やかな長谷川さんの語り口に、今やこの会場が東京屈指の繁華街赤坂にあることを忘れてしまいそうです。
「今日の内容は
①食べる(レーズンを一粒食べる。レーズンエクササイズという)
↓
②動かす(ヨガ)
↓
③じっと座る(座る瞑想)
で行います。
では、レーズンを……」
↓ ということで、参加者のみなさんにレーズンを一粒ずつとっていただきます。
さぁ一体何が始まるのでしょうか。
「この一粒のレーズンを15分かけて食べます」
えぇッ、15分!!!!!
ど、どうやって?????
★気になる続きは次ページをお読みください!
「まずレーズンに気持ちを集中します。
触った感じはどうでしょう。
見た感じはどうでしょう。
香りは?
または光に透かしてみる、
音をきいてみる……」
まじまじと見つめてみたり、においをかいだり、つついてみたり。
レーズンと向き合う参加者のみなさん。
「そして食べてみます……
唾液の出方はどうでしょう。
顎はどう動いていますか。
左頬、右頬、どっちの側で噛んでいますか」
このレーズンエクササイズの目的は、食べ物と食べることを見直すこと。
他の命をいただいて自分の命が生かされていることに気づき、ひいてはあれも食べたいこれも食べたいという食べ物への執着を見直すのだそう。
15分かけ、じっくりレーズンと向き合う間に出てくる〝気づき〟……。
それが大事なのですね。
「食べる」が終わったら、次は「動かす(ヨガ)」です。
難しいポーズはなく、ヨガの基本的なポーズをいくつか行います。
呼吸は鼻呼吸で。
自分のペースで吸って吐きます。
↓ やってみると意外にも難しい、一本足でバランスをとってしばし立ち続けるポーズ。
「こうして一本の足で、バランスをとり続けていると辛いですよね。
この〝辛い〟というのは脳にとってはストレス状態です。
でも半面、バランスをとるのに一生懸命になっているから、余計なことを考える余裕はなくなり、〝今、この瞬間〟に集中することができます」
なるほど。
マインドフルネスの定義のひとつ
この瞬間、ここにいることを感じる(過去のことを悔やんだり、未来のことを考えたりしない)
になるのですね。
「今度は2本足で立ちます。
するとラクですよね。
〝辛い〟というストレスから解放されたのです。
自分がストレス状態にあることを知って、そこから自分を解放したんです」
自分がストレス状態にあることを知り、そこから自分を解放
先生がさらりと言ったこの言葉に、ハッとしたギリコ。
これって、現代社会で心身ともに健やかに生き続けるためには、とても大事なポイントではないでしょうか?
★次ページにも心身ともに健やかに生きるヒントが!いよいよ瞑想へと入ります!!
体を動かし、動かす前と動かした後どう違っているかを感じ取るのも、ここでは大事なポイント。
「少しスッキリした」と思えたら、OK!
さぁ、ラストの「じっと座る(座る瞑想)」へとセミナーは進みます。
(ギリコ注:瞑想タイムはカメラのシャッター音を考慮し、撮影をストップしたため、この1枚以外の写真はありません。ごめんなさい)
胡坐座など自分がラクな姿勢をとり、目を瞑(つむ)ります。
「瞑想のとき大事なのは
・背筋が伸びていること
・骨盤を少し前傾にし、立てておくこと
です。
もし雑念が浮かんだら〝あ、いけないいけない〟と戻ってくればいいんですよ。
つい頭に浮かんでしまう考えごとから、目の前のことに戻る……
これは脳を鍛えてくれます」
と先生。
脳を鍛える効果。
うれしい……。
瞑想しながら、つい喜んでしまいます。
先生の声が続きます。
「じっと座って瞑想している今この瞬間……過去は追っかけてこないし、未来はまだやってこないのです……」
(過去は追っかけてこないし、未来はまだやってこない……なんかそれってきいたことあるような……)
思わずこの前読んだ村上春樹の「騎士団長殺し」の中のシーンが、頭に浮かぶギリコ。
(過去、現在、未来のこの関係性って、主人公の画家が、家の裏の謎の穴の中に辿り着いたときの境地に似てるかも、、、、
そういえば、あの小説第3部まで出す予定なんでしょ?
いつ出るんだろ、、、、、)
ハッ!!!!
しまったッ
あっという間に雑念が出没していました。
雑念よ、サラバ!!!!!!!!!
あわてて〝戻ってみる〟ギリコ。
しかし、、、またもや、、、、
(昔は年中赤坂に来てたなぁ、何でだっけ。
……あ!(中村)玉緒さんの連載を持ってたからだ。
いつも絶対に取材場所は、赤坂をご希望だったよなぁ…)
ハッ!!!!
しまったッ
それでも、たびたびあらわれる雑念軍団。
軍団と格闘しているうちに
カ~~ン
~~ン
~ン
頭の芯までスッと通るような鉦の音がして、20分ほどの瞑想タイムが終わりました。
なんか眠い感じがします。
頭皮も緩んだかも?
「最後に〝シェアリング〟をしていただきます。
これは2人1組になり、今日の感想を互いにひとりづつ話すのです。
自己紹介をしたら、今日自分が感じたことを相手にしっかり伝えましょう、時間はひとり2分間です。
ひとりが話している間、もうひとりはただ聞くだけにします。
私たちはふだん、他人の話をきいているようで実はちゃんときいていないものなのですよ。
相槌を打つぐらいで、相手の話を聞くことに徹しましょう」
↑ 「シェアリング」をしているところ。
「こんにちは、私は××から来ました○○と申します。
今日は本当に…」
「こんにちは、○○と申します。
私はレーズンが実は苦手なのでレーズンエクササイズのときは…」
あちこちでシェアリングが始まりました。
もちろんみなさん初対面同士です。
不思議な光景ですが、なかなか日ごろできない体験であることは間違いありません。
シェアリングが終わったら本日のセミナーもおしまいです。
参加者からは
「普段、自分がいかに体や心を緩めていないのか、実感しました」
「セミナー後、肩も心もなんだかスッキリしました。なんか心の視界も広がった気がします」
「瞑想中、もう雑念だらけでした…でもマインドフルネスって最近よく聞くけど、いまいちよくわからなかったのが、今日は何となく掴んだ気がします」
「苦手な相手がいて、そのことで苦しかったしそんな自分がイヤだったのですが、その人のことですっかり頭がいっぱいになってしまっていたんだなと、自分の状態に気づきました」
などなどの声が寄せられました。
子育て、家事、仕事、人間関係やおつきあい、人によっては親の介護も。
母として、妻として、娘として、社会人としてフル回転で頑張っている人ほど、ついつい自分のことは二の次になってしまいがち。
いつも他の誰かのことをケアしたり心配していても、〝肝心の自分自身〟を思いやる時間なんて、持つこともない方が多いのではないでしょうか。
そのうえ、OurAge世代は更年期という女性にとっては大事な時期とかぶる年代でもあります。
自分の体や心がどれだけいつも緊張しているのか、どれだけストレスを抱えているのか。
それに〝気づく〟だけでも、ずいぶん心も体もラクになると思います。
マインドフルネスに道具は必要ありません、体ひとつあればどこでもできます。
みなさんの心と体が、少しでもラクになりますように願っています。
↓ 長谷川先生のご著書「知識ゼロからのマインドフルネス 心のトレーニング」。
初心者向けで、とてもわかりやすいですよ!
OurAgeでは毎月さまざまなテーマでセミナーを開催しています。
おひとりでご参加なさっても大丈夫ですよ!
ご自分のために思う存分、その時間を楽しんでいただくセミナーなのです。
会場には,ギリコもいつもいますよ♪
ぜひご参加くださいね。
(※ただいま8月のセミナーが満席となっています。7月のセミナーも残席わずかです。ごめんなさい。
OurAge会員になっていただくと、セミナーチケットの先行発売の特典があります。会員登録は無料ですので、この機会にぜひご登録を!)
●会員登録は下記からできます!↓
撮影/山崎麻美