初夏からのダイエットと水分補給
こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。
フィレンツェでは一週間に一度は雨や夕立が来るようになりました。こうして一雨ごとに季節が進んでいきます。
今回は、日本とイタリアのダイエットに対する考え方の違いや、今すぐ使えるイタリアの定番ダイエットをご紹介します。
<イタリア式ダイエットの基本>
日本の場合はダイエットというと、イコールで「食事制限」がイメージされますが、イタリアの場合はまず「何を、いつ食べるのか」がダイエットの基本になります。
背景にはイタリアの人々の伝統的な暮らしの基本に、「分割して小まめに少しずつ食べる」というスタイルがあるからかも知れません。
朝は珈琲とビスケット。10時のおやつにパニーノ。
お昼は13時~14時にパスタ(プリモを一品)やピッツア。
午後のおやつにビスケット。
夕方に友だちとパステッチェリアやBARでワインを片手に地元のお惣菜でアペリティーボ。
そして夜は家族と一緒に食事、という塩梅です。
最近ではスタイルを気にして、アペリティーボを夜ご飯に変えてしまう“働き女子”が増えているもの確かです。
また夜はサラダやスープ、セコンドも鶏肉だけにして、スタイルを維持しているマダムも少なくありません。
日本の食生活に比べたときに、とにかく沢山食べるのがフルーツ。そして野菜類です。
どちらもサラダだけでなく、焼いたり、炊いたり、煮込んだり、さらにオリーブオイルで炒めたり、とあらゆるシーンに毎日姿を変えて登場します。
まずは、食べる。そこで重要になってくるのが「何を、いつ」という考え方です。
<効果的なダイエットは糖質制限だけとは限らない>
友人の外科医・エレナによると、食べるタイミングも大事なのだそう。
例えばパンはいくら食べても良いけど、パスタは1日1回にしてランチに食べる。
また、健康マニアのステファノによると、ベジ・ファーストと同じ考え方で、しっかりした食事をとる時には必ず食事の前にフルーツ(アボカドやオレンジ・バナナなど)を食べる。
アボカドとレモン&オリーブオイルや、パプリカとチーズのペスト(ペースト)をクラッカーに添えて毎日食べる。
意外かも知れませんが「ソイ・ラテ」と書かれた“豆乳”も、スーパーに並ぶほどイタリアで浸透しています。
お米も野菜に分類されるので、サラダになって登場します。
私の住むトスカーナ州は豆をよく食べる地方のため、あらゆる種類の豆が市場に集まってきます。
その数なんと200~300種類。お豆のサラダも是非試して頂きたいほど美味しく食べられます。
日本と少し違うのは、イタリアの人々はこういった日々の食材を買うのに「できるだけスーパーを使わないで、市場で生産者から直接買う」ということでしょうか。
ヨーロッパで一番ガソリン代の高いイタリアでは、最近TVやラジオで直径1キロ以内のものを食べようと言う、食文化のムーブメントが始まっています。
都心に居ても田舎暮らしと同じように、新鮮で栄養価が高くて、作った人の顔も名前も分かる。
その人が今朝畑でもいでくれた季節ごとの旬の食材を、さまざまに煮炊きして、家族と一緒に美味しく食べる。
ガソリン代の上乗せによる食材の値段を抑え、地球にやさしい方法で新鮮な食材を安く手に入れる。
それがイタリアの人々の考える、エコでインテリジェントな暮らしです。
<ダイエット中の水分補給が大切な理由>
さてダイエットでは水分補給も大切です。というのも、1日のうちに人のカラダの中で使われる水分は約2.3~2.5Lにもなるからです。
皮膚からの蒸発や呼吸のほか、おしっこやウンチとして出ていくものの総計が1.2Lです。
大切なのは、それとは別に「代謝水」といって、カラダの中の機能を正常に働かせるために絶対的に必要な水分量です。
水分補給は、お家でも職場でも席を立つついでに、ひと口。少しずつカラダに浸透させて下さい。
一度にたくさん飲んでもカラダには浸透せず、すぐにトイレに立つことになってしまいます。
小まめに水分補給し、カラダの中にしっかり浸透させることで、細胞の新陳代謝や基礎代謝をしっかりサポートできるのです。
今月のおすすめの水と飲み方レシピは次ページに。
<今月のおすすめ銘柄>
SANT ANIOL(サンタ・アニオリ)
日本でもシーズンごとにキャンペーン・ボトルが登場しますが、今回ご紹介しているのはスペインのお水。毎年春に開催されている国際見本市向けにラッピングされたキャンペーン・ボトルです。見た目も可愛いお出かけ用の250mlサイズです。持ち歩きに便利な小さなボトルを1つキープし、詰め替え専用にして活用すれば、お出かけやウォーキング時のストレスが軽くなります。
【水タイプ】
産地泉源:スペイン
湧水温度:未記載
水タイプ:○ 無発泡
知覚ほか:無臭/pH 未記載
ミネラル:ナトリウム:6.8mg,カルシウム:93.4mg,マグネシウム:16.2mg,重炭酸329mg,硫酸塩14.9mg,シリカ11.3mgほか ※スペイン国内での分析による(per.L)
【水ソムリエの飲み方レシピ】
春になって、カラダのリズムが活動シーズンに入ると、よくお出かけ先などで”足がつった”という声を耳にします。足の痙攣は、水分やカリウム・マグネシウムなどの不足が有力視されていますが、カリウムは水に解ける性質があるため、野菜スープなど煮汁も全て食べられるように工夫する必要があります。水分補給はもちろん大事ですが、午後のおやつや夕食などにジャガイモやバナナなどを取り入れてみるのも効果的です。
<ショップ情報>
コンビニ・大手スーパーほかアマゾン・インターネットショップ、リカーショップなど