梅雨を乗り切る温活のすすめ
こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。
梅雨入りのニュースが届く6月ですが、フィレンツェもイタリアの中では湿度の高い街のひとつ。
今回は、湿度の上がるこの時期にこそ暮らしに取り入れたい温活をテーマに紹介していきます。
<梅雨冷えに要注意!>
梅雨に入ると温度も湿度も上がりムシムシしてくる、というイメージがあります。
このジメジメしたお天気と湿度などが原因で食欲がなくなり、何だか体内循環も思わしくなくなる季節です。
でも反面で、長雨が続き気温が下がり湿度が上がって肌寒く感じる、というケースもあります。
梅雨の時期はクーラーを使い始める時期とも重なることから、気温と湿度のバランスが大きく変化しカラダにも知らず知らずのうちに負担がかかっています。
また“蒸し暑さ”を感じ始めることから、春先に比べ冷たいものを口にする機会が増えてきます。
そのため、梅雨の季節はどうしてもカラダの内側から冷えてしまいがちなのですね。
カラダが内側から冷えてしまうと、免疫力も落ちてしまいます。
何だかカラダが重いような、ダルイ気持ちになるのは、気がするだけではないのですね。
梅雨冷えは、文字通り“肌寒さ”を感じることを意味しますが、蒸し暑くなるこの季節こそ、実は“体内の冷え”が一番気になる季節でもあるのです。
<中医学的な食生活で効果的な熱ぬき>
さて、それでは。この蒸し暑い季節を快適に過ごすにはどうしたら良いのでしょう?
カラダを冷やさず、むしろ体内環境は温めながら涼やかに快適に過ごす工夫。
その一つが、伝統的な夏野菜を沢山使った食生活です。
中医学によると、キュウリや茄子・ピーマンといった夏野菜には“カラダの内側にこもりがちな余分な熱を逃がす”働きがあります。
カラダを内側から冷やさず、かつ効果的に余分な熱を逃がすには、夏野菜を沢山使った温かいお料理をしっかり食べること。
ピーマンと茄子の味噌炒めや麻婆茄子、ニシンと茄子の味噌汁など、いずれも温かいレシピで口にすることが大切です。
また香辛料の効いた夏野菜たっぷりの夏カレーや、担担麺なども体内環境を整えながら余分な熱を発散させてくれるでしょう。
疲れている時ならシャワーを浴びている間にオーブンで仕上げられる、夏野菜のグリルなどもおすすめ。
一回の食事のメニューの中で、冷たいものは1-2品で十分。きゅうりなどの酢の物も口当たりが爽やかです。
こうして見てみると、自然の摂理に習った中医学的な観点はとても理にかなっていますね。
<ぬるめのお風呂でリラックス>
さて梅雨に入り、エアコンを使い始める場所が増えてくると自律神経にも影響が出てきます。
カラダのリズムに乱れが出てくると、眠りにくくなったり、カラダの疲れが抜けにくくなったりします。
こんな時に効果的なのが、クナイプ療法などで利用されているアクア・セラピーの1つ、交互浴。
まずは温かなお風呂に浸かってしっかりカラダを温め、その後膝から下だけ冷たいシャワーを浴びる。
足が冷えたら、再び湯船に浸かってしっかりカラダを温め、今度は太ももから下だけ冷たいシャワーを浴びる。
この温めたり冷やしたりを数回繰り返すことで血管の収縮運動を活発にし、乱れがちな自律神経のリズムを整えていきます。
梅雨独特の気候は、ココロにもカラダにも負担を感じさせますので、快適に過ごすための工夫が必要です。
暮しのリズムを整えてゆくことで、素敵に快適に乗り切っていきましょうね。
今月のおすすめの水のご紹介と飲み方レシピは次ページに。
<今月のおすすめ銘柄>
ALISEA(アリセア)
ミネラル含有量の少ないミネラルウォーターで知られるブランドです。同じALISEAのブランド名で販売されていますが、9つある泉源ごとにそれぞれのラベルネームが入っています。写真は9つあるラベルネームのうち「ACQUA Silva Pracchia」。ミネラル成分総量148mg/Lの飲みやすい水です。
【水タイプ】
産地泉源:イタリア/エミリア・ロマーニャ州
湧水温度:10.1℃
水タイプ:発泡
知覚ほか:無臭/pH 8.0
ミネラル:ナトリウム:5.0mg,カリウム:0.7mg,カルシウム:28.5mg,マグネシウム:10.8mg,塩化物:3.2mg,重炭酸:108mg,シリカ:7.5mg,フッ素:0.1mg以下 ※イタリア国内での分析による(per.L)
【水ソムリエの飲み方レシピ】
蒸し暑さを感じ始める時期ですので、今回は炭酸水をと入り入れたシュワシュワ清涼感たっぷりのフルーツサラダ・ジュース。急なお客様があった時などに、気軽に手軽にお出しできるのがこのドリンク。
作り方はカンタン。洋ナシやバナナのミックスジュースを白ワインで割って、炭酸水を加えます。ジュースとワイン、それにミネラル水はグラスの1/3ずつ注ぐのがベスト・バランス。サクランボや黄桃など季節のフルーツをティースプーンでくり抜いてグラスに浮かせれば、見た目も可愛い夏のドリンクの出来上がりです。
<ショップ情報> アマゾン・インターネットショップ・リカーショップほか