OurAgeのコラムにも度々登場し、飲む点滴などとして注目を集めている甘酒。近頃はスーパーにもさまざまなメーカーの甘酒が並んでいますよね。
その中でも、高い人気を誇るのが新潟・南魚沼の酒蔵、「八海山」で知られる八海醸造の「麹だけでつくったあまさけ」です。生産が追いつかず、品薄状態が続いていることも話題になっていましたっけ。
そんな八海醸造から、この夏新たな甘酒製品が登場するとして、勉強会を兼ねた発表会が行われました。
会場は「八海山・千年こうじや」主催のセミナーも行われている、東京築地の多目的ホール。日本酒がズラリとディスプレイされていましたよ。グループ会社が展開する「千年こうじや」は米・麴・発酵をテーマにしたブランドで、GINZA SIXにも店舗を構えています。日本酒や甘酒はもちろん、調味料やお菓子、化粧品なども揃っています。
最初にお話をしてくださったのは、常務取締役の井上浩さん。健康ブームの後押しもあって甘酒は女性の愛飲者が増え、そんな女性たちのニーズに合わせて容器の材質や容量などを見直してきたこと、2013年から甘酒を専用に造る独立した蔵を構えて製造に取り組んできたことなどを説明してくださいました。
「さらにこの7月から、増設した新『八海山あまさけ製造所』も稼働しますので、製造能力は今までの約3倍となります」
約3倍とは、すごいですよね。「八海醸造」がこれだけ甘酒の生産量を増やしたのは、新しい製品のためでもあるのです。
正しい情報発信も、甘酒メーカーとしての使命
新製品お披露目の前に、八海醸造 研究開発室長 倉橋敦さんから「麹だけでつくったあまさけ」の栄養成分や機能についてのレクチャーがありました。
「甘酒をインターネットで調べると、さまざまな効果効能がまことしやかに記載されています。しかし、そのほとんどにはエビデンスがないのが実情です」
ええ!? そうなんですか????
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「世界の主要な医学・生物学雑誌を網羅するデータベース『PubMed』で検索すると、ヨーグルトは2,853件、チーズは9,809件もの論文がヒットします。では甘酒は、というとたったの2件です」
しかも、そのうちの1件は「八海醸造」の論文なんだとか。甘酒の機能については多くのことが謳われているのに、学術論文として報告されているものは乏しい、と倉橋さん。
そこで、甘酒メーカーとして内容成分をしっかりと把握し、正しい情報を発信していくことが使命として、自社で成分解析を行うとともに、大学や公設試験場とも連携して機能研究も進めているのだそうです。
こちらは、この7月から発売開始となる新サイズの「麹だけでつくったあまさけ」440円(税別、メーカー希望小売価格。以下同)。内容量は従来品の825g、118gの中間となる410gです。
「麹だけでつくったあまさけ」の主成分はグルコースで、全体の23%程度を占めています。グルコースはブドウ糖ですから、いわばエネルギー源となるわけです。また、20種類のアミノ酸すべてと、B12を除くビタミンB群が含まれているのも注目したい点。これが、「飲む点滴」と言われる所以なんですね。
そしてさらに! 研究を進めた結果、そのほかにも350以上の物質が含まれているとあきらかになったんですって!
「その中でも着目しているのがオリゴ糖です。麴甘酒にトレハロースやソホロースが含まれることを八海醸造が発見し、論文も提出しています」
もうひとつ、アミノ酸の1種だというエルゴチオネインについても研究を進めているのだとか。
「圧倒的にに抗酸化力が高いのです。高価な基礎化粧品にも使われている成分で、素材自体がとても高価なものです」
う〜、気になりますよね! どんな化粧品に使われているんだろ?
お待たせしました! 新製品については、次のページでご紹介します。
甘酒がもっと好きになる! もっと手軽に楽しめる!ラインナップに
こちらが、8月に新発売となる「乳酸発酵の麴あまさけ 」(210円)です。
「麹だけでつくったあまさけ」の品質はそのままに、乳製品を使用せず植物性の乳酸菌で発酵させています。
飲み比べをさせていただきました。全然味が違います! 「麹だけでつくったあまさけ」は砂糖は不使用ですが、麴のでんぷんから甘さを引き出しているので、優しくまろやかな甘みがあります。一方、「乳酸発酵の麴あまさけ 」はすっきりした酸味があり、さわやかな味わいです。甘酒はちょっとニガテ、なんて人にもオススメの美味しさですよ。
発表会では、「麹だけでつくったあまさけ」の楽しみ方として、牛乳で割った麴ラテや炭酸割り、抹茶ラテなども試飲することができました。ふみっちーは、豆乳ラテと珈琲ラテが気に入りました! 早速、家でも飲んでます♪
7月から新容量が仲間入りした「麹だけでつくったあまさけ」に、8月に新登場となる「乳酸発酵の麴あまさけ 」、右に置かれているのは「あまさけグラス」(800円)です。100cc、200ccの位置にラインが入ったグラスなので、いろいろな甘酒割りを楽しむときに便利です。甘酒製品のラベルと同様の麴モチーフがさりげなく描かれているのもオシャレですね。
下記の製品ページには、「あまさけドリンクレシピ」も紹介されています。甘酒ライフをもっと充実させたい人は、要チェックですよ!