南米ペルーへ旅してからちょうど1年。
2017年12月上旬からひと月半ほど、ペルーの隣国・チリへ行ってきました。
チリで思い浮かぶことといえば
南米大陸の左側の細長―い国
ワインの産地
といったところでしょうか。
日本から飛行機を乗り継いで24時間以上かかることもあり、イメージが湧きにくい国かもしれません。
チリの有名な観光地には大迫力の氷河を望めるパタゴニアや、巨大なモアイ像が残されたイースター島などがありますが、今回私は首都サンティアゴで暮らす家族に用事があったため、訪れたのはイースター島くらい。
ほとんどの時間を過ごしたのは、サンティアゴのラス・コンデスという地区でした。
サンティアゴは600万人以上が暮らす大都市ですが、ラス・コンデスは官公庁や由緒ある建物がある旧市街地から少し離れた、新しく発展してきたエリア。
街の中心にはサンティアゴのセントラルパークと言われる!?公園(パルケ・アラウコ)が広がり、それを囲むようにオフィスビルやマンション、ショッピングモールなどが立ち並んでいます。
南半球なので季節は夏でしたが、エアコン要らずのカラッとした気候で、毎日とても快適に過ごせました。
ちなみにアンデスの山々に囲まれた盆地にあるサンティアゴは、四季はあるものの一年を通じてほとんど雨は降らず、比較的温暖な気候だそうです。
街のあちこちにオープンテラスのカフェがあったのは、それが理由なんでしょうね。
クリスマスと新年もサンティアゴで迎えましたが、両方とも祭日ではあるものの、日本のような長い休みにはなりません。
ただプレゼントを贈りあう季節なので、ショッピングモールは大にぎわい!
ラッピングコーナーには行列ができ、ショーウィンドウにクリスマスセールの文字が躍る店もたくさんありました。
海外へ行く際、気になることのひとつが治安ですが、チリは南米で一番政情が安定していて、治安がいいと言われている国。
もちろんそれでも用心は必要で、旧市街地のパトロナート地区へアジア食材を買いに行った際などは、案内してくれた家族に「バッグをしっかり持って!」と言われました。
ただ、新市街地では割合安心して過ごせるよう。スーパーやショッピングモールには、常にさりげなく警備員の姿がありました。
治安の良さの証拠かなと思ったのが、公園(パルケ・アラウコ)の様子。
朝8時頃から夜9時頃まで、ジョギング、サッカー、ラグビー、テニス、バレーやバスケをする人たちが訪れます。
私がサンティアゴに着いた数日後には、子供用の巨大なビニールプールと人口砂浜が設置され、大勢の家族でにぎわっていました。
また芝生広場にたくさんの椅子が並べられ、夜9時半頃から映画の野外上映会をやっていたことも。
こんなナイトライフの楽しみ方も素敵ですよね。
「暮らす」感覚で過ごしたサンティアゴのひと月半でしたが、心残りは「もう少しスペイン語を勉強しておけばよかった」ということ。
ホテルや空港では英語が使えるものの(私は英語もあやしいのですが)、ほぼすべての場所で通用するのはスペイン語のみ。
困ったときはスマホの翻訳アプリを使いましたが、一生懸命覚えたスペイン語のフレーズを使ってタクシーに乗れたときはやっぱりうれしかった!
「初めてのおつかい」みたいなものですね。
帰国した翌日、関東は雪の影響で交通網が大混乱。
「一日遅かったら成田に足止めだったかも!?」と胸をなで下ろしながら、片付けや雑用に追われました。
アンデスの山々がすぐ近くに見えるサンティアゴの、雄大で都会的な景色を思い出しながら……。