ボン・ジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
いよいよフィレンツェにも春がやってきます。でも四月は雨と花の季節。
今日は水や花を組み合わせたフィレンツェ風のリラクゼーション法をお届けします。
<雨季の花とフィレンツェの春>
フィレンツェの春。
三月のうららかな気候に対し、四月は雨と花の季節です。
一週間ほど雨が続いたかと思うと、数日間まばゆい太陽が現れ、また雨の一週間がくり返されます。
春の雨がやってくると、街なかの花屋さんには雨季の花・アジサイが登場します。
長らく日本で見慣れてきたこの花を、異国の地で目にすると感慨深いものがあります。
日本では初夏の花として知られるアジサイですが、フィレンツェでは春の花。
春を象徴する四月、雨季の花です。
花の名前を街の名前に冠するフィレンツェ、フローレンスの春。
今日はフィレンツェ流、花のある暮らしや水や花のアロマを組み合わせたリラクゼーション法をお届けしていきます。
<暮らしの中に小さな花の彩り>
暮らしの中で使う食器やカラトリーなどテーブルウェアも、大切な思い出と一緒に世代を超えて引き継ぐヨーロッパ。
今もひとつ一つのものを大切に使う文化が根付いています。
例えば、セット組の食器やカップなどが残り1点になった時、フィレンツェの人達ならどんな風に活用しているのでしょうか。
テーブルやキャビネット、サイドテーブルの上などで、インテリアにうまくコーディネートして花器として使われています。
一般的な家庭にはホテルのような大ぶりなデコレーションはありませんが、暮らしの中に溶け込んだ自然な花の魅せ方テクに感嘆します。
花も主役を張るような大ぶりなものだけでなく、バルコニーの鉢植えや室内用の観葉植物とも合わせやすい、小さな可愛らしい季節のものを使います。
季節の花のささやかな香りと一緒に、花を生ける器に思い出を組み入れたストーリーは、暮らしの空間に上手に季節感や自然を取り入れた魅せ方です。
誰かを家に招いた時、ちょっとした会話の花びらの中から、小さなインテリアに秘められた思い出を話してくれるのも、フィレンツェ流おもてなしテクと言えます。
<サニタリーにもグリーンを>
もうひとつ。
比較的取り入れやすく、忙しい人でも植物を育てたことのない人にもトライしやすいのがグリーン・アイテムです。
おすすめはポトス。
太陽の光りに当てる事を意識する必要が少なく、水栽培でも元気に育ってくれる強い植物です。
サニタリー・スペースに入ったついでに、水垢を拭き取ったついでに、時々ポトスを光りの差す明るい場所に移してあげるだけで大丈夫。
日本でもサニタリーはできるだけ新鮮な空気を入れ、換気を考えたい場所のひとつ。
小さな窓でも日々空気を通してあげることで、グリーンも元気を取り戻します。
サニタリーにも生きものの息吹が入ることで、その家で暮らしている私たちのココロにも暮らしを楽しむ気持ちが生まれてきます。
次ページに続きます。
<今月のおすすめ銘柄>
純悦(チュエン・ユエィ)
今回ご紹介するのは、日本からも近くて今や通勤圏内ともなりつつある上海などで流通する中国のお水です。
中国の水道水は硬水のため、純悦のように水道水を蒸留させたボトルドウォーターが流通しています。
この「蒸留」というプロセスによって、水の中のミネラルと合せて不純物や有害鉱物も取り除かれるため、すっきりとした味わいになっています。
旅行者が最も手軽に安心して口にできる水のひとつと言えます。
【水タイプ】
産地泉源:中国/蒸留水
湧水温度:非公開
水タイプ:無発泡
知覚ほか:無臭/pH非公開
ミネラル:***
<ショップ情報> アマゾンなどインターネット販売,中国・都心部のコンビニほか
【水ソムリエの飲み方レシピ】
季節が進みはじめる春。フィレンツェの人達のようにバルコニーや窓際でミントやハーブを育てて、フレッシュ・ミントティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。ミント本来の爽やかな香りとほんのりとした甘みを楽しめます。農薬などを使用せずに育てる自家栽培のハーブなら綺麗に洗うだけでそのまま使えます。使うのは、摘み立てのミントの葉っぱ10枚(お好みで増減可)。太い茎はアクが強いため柔らかい葉の部分だけを使いましょう。
ハーブティーを入れるためのお湯は葉っぱ10枚に対して400ml。綺麗に洗ったミントの葉っぱをキッチンペーパーなどで水気を取ります。耐熱ガラス製のティーポットにミントの葉っぱを半分にちぎって投入します。お湯を注ぎ、蓋をして3分から5分ほどミントの葉を蒸らしたら出来上がりです。好みで、蜂蜜(小さじ1杯)やレモンの輪切り(1枚)を。