ハリウッドスターの子供たち、注目のセカンド・ジェネレーション。前編でご紹介した以外にもたくさんいます。
スコット・イーストウッドはクリント・イーストウッドがつき合っていたフライト・アテンダントとの間の子供で、北カリフォルニアのクリント所有の大牧場でまさにカウボーイのような子供時代を過ごしました。
兄弟の中でも若い頃のクリントに瓜二つと言われるほど似ています。
イーストウッドという名前の重みを聞かれて、「まわりが想像するのとはまったく違う育ち方をしてると思う。父は、親が子供たちを食べさせることが大変だったアメリカ大恐慌時代に育った人で、子供たちにも自分のことは自分で面倒をみるということを教える、オールドファッションな育て方をしてました。
理由もなく小遣いを与える父ではなかったです。 僕も大学時代は工事現場で働き、バーで働き、レストランのパーキングの手伝いをする仕事をしながら卒業しました。
だからイーストウッドというラストネームは、僕に楽な人生の保証は一切してくれなかったです」と笑います。
32 歳ですが、すでにプロデューサー分野でも才覚を見せ始めてます。
ダコタ・ジョンソンはメラニー・グリフィスとドン・ジョンソン〈マイアミ・バイス〉の娘です。
メラニー・グリフィス自身がヒッチコックのミューズだったティッピ・ヘドレンの娘ですから、女優三代目という感じですが、デビューはゆっくりしてました。
最初にヒット作に顔を出したのが『ソーシャル・ネットワーク』(2010)で21歳の時です。ジャスティン・ティンバーレイクとからむ役でした。
2015年『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主役に抜擢され、合計3本のシリーズをこなし、注目株若手女優リストのトップに踊り出ました。
セックスシーンの多いこの作品の主役に選ばれた時の両親の反応は?と聞かれて、「母も祖母も何も言わずに見守ってくれました。二人ともその時代ではショッキングな作品と呼ばれるものに主演して、それなりの女性の立場と言うものを主張して来た女優ですから私の立場を理解してくれたと思います。最終的にはどんな役も仕事だ、という結論だと思います。
父はただただサポートすると言う態度を貫きました。ただ両親も祖母もこの映画を『見たい映画リスト』に乗せてたとは思いません(笑)。私も彼らに見て欲しくないですから」と静かに答えてました。
エマ・ロバーツはジュリア・ロバーツの兄、エリック・ロバーツの娘。ジュリアの姪です。
ジュリアはエマの才能を彼女が小さい時から見抜いていたようで、いつも「姪は私よりも才能があると思う」と言ってました。それもエマが女優というキャリアを撰ぶ前からです。
両親が離婚してアップダウンがある環境にいたエマを、離婚劇に巻き込まれないようにして自分の子供のようにかばいながら、伯母として優しく見守って来たのは、私も目撃してます。
エマは「ジュリアは伯母さん以上の人で尊敬する先輩女優であり、到達できるかどうかわからない目標です」と言ってます。