こんにちは、ギリコです!
今日は先月開催された「健康寿命が延びる!お尻エクササイズセミナー」の様子をご報告します。
会場はおなじみの「玉川テラス」。
床に仰向けになって行うエクササイズが含まれているので、会場ではヨガマットがスタンバイ!
おうちで復習できるよういくつかのエクササイズを紹介したテキストもご用意しましたよ。
そしてそして本日の先生はこの方!
松尾タカシさん。
お尻が健康の要であることに気づき、お尻のエクササイズの研究を始めて約20年。
今やヒップアップ・アーティストとしてセミナーやプライベートレッスンに引っ張り凧!
ちなみに今まで指導してきたお尻は、なんと2万以上、ご本も数冊出されている、まさにお尻のエクササイズのスペシャリストです。
Our Ageでも松尾先生を取材した記事「お尻を鍛えて階段もラクラク!」が、配信されるやいなや大人気!
アクセスランキングに複数記事がランクイン。
今日はそんなお尻エクササイズのパイオニアから直接習える貴重な機会なのです。
さぁ、セミナーが始まりましたよ~。
「僕は学生時代、陸上の短距離走の選手でした。
大会などで圧倒的に速く走るアフリカ系の選手たちの体を見ていて日本人とはお尻の発達度が違う、ということに気づいたのがきっかけでお尻が全身に果たしている役割や構造に興味を持ちました。
でも当時はお尻というパーツはエクササイズやボディワークの世界ではとくに注目を浴びていなかったんです」
と松尾先生。
「でも自分で試行錯誤して考案したお尻エクササイズのメソッドを、当時働いていたフィットネスクラブの80代の会員さんに実践してもらったところ、前よりも椅子から立ち上がりやすくなったり、歩きやすくなるといううれしい変化がありました。
それでお尻というパーツを鍛えることの効果の大きさや重要性を確信したのです。
その後さらにお尻の力、お尻力(おしりりょく)を鍛えるメソッドの開発を続け、7年前に〝プログレスボディ〟というメソッドを確立しました。
このメソッドは道具もいらず自分でできることばかりなので、ひとりでも多くの方に知っていただき、健康づくりに役立てていただきたいのです。
今日はみなさんが参加してよかったと思っていただけるよう、充実したセミナーにしますよ!」
明るく爽やかな先生の声に参加者のヤル気スイッチが入ります。
「人間の体には約600個の筋肉があるんですが、そのなかで最大なのがお尻の筋肉です。
ひとつの大きな筋肉なんですよ、お尻って。
ちなみに太ももは4つの筋肉から成っています」
ところでお尻の役割って、そもそも何なのでしょう?
……答えは
①姿勢を維持する
→お尻の筋肉は骨盤の裏側にあり、上半身が前に倒れないよう体全体をまっすぐに維持する動きをサポートしている
②関節を守る
→上半身の重さや、歩行時などに起きる地面からくる衝撃から股関節、膝関節、背骨の関節を守っている
③バランスをとる
→体のバランスをまっすぐ中心に保つ役割を果たしている
ということは……
お尻の筋肉が衰えてくると…
★お尻の筋肉が衰えた結果起きることとは? 気になる続きは次ページに
お尻の筋肉が衰えてくると…
①姿勢が悪くなる、猫背になる (なんとッ)
②股関節痛や膝痛、腰痛の一因になる (ギャ~ッ)
③体のバランスが安定せず、まっすぐ歩きにくくなる。転倒しやすくなったり、つまづきやすくなる (ひえ~)
ということなのです。
お、恐ろしい、、、、、
お尻の筋肉の衰えは他の部位の不調に繋がるのですね、、、、
「動物の中でお尻の筋肉が一番発達しているのは人間です。
人間が二足歩行できるのは、この大きく発達したお尻の筋肉があるからなんですよ」
と松尾先生。
そうと知ったからには鍛えないワケにはいきません!
参加者たちのヤル気がさらにギュイ~ンとアップしたのを感じたギリコ。
さぁ、いよいよ実際に体を動かす段階へとセミナーは進んでいきます。
「お尻を鍛えるのにまず大事なのは、骨盤です。
骨盤が少し前傾している状態でエクササイズを行わないと効果がありません。
後傾している状態でエクササイズを行っても意味がないんです。
でも残念ながら日本人は骨盤が後傾気味な人が多いのです」
ということで、まず骨盤を前傾にするところからスタート。
①両脚の間をこぶしひとつ分あけて立ち、お尻をアヒル風に後ろにちょっと突き出す
②おなかをへこませて背筋を伸ばすように意識する
「ここでご自分のお尻を触ってみてください。
硬くなっていますか?
なっていれば正解です」
次は片脚上げ。
これは自分のお尻力を知るためのテストです。
★あなたのお尻力はどれくらい? 判断方法は次ページに
片脚上げの仕方は…
①両脚の間をこぶしひとつ分あけ、つま先を正面に向けて立つ
②片脚を一歩前に出し、その脚を床から5センチほど上げて30数える
③左右の脚を入れ替えて同じように脚をあげて30数える
「みなさん問題なくできていますね。
これができる人はお尻力が日常の生活動作には困らないレベルです」
ということで今度はより高度な?ステップへと進みます。
「前に出している脚を脚の付け根が90度になるまで上げます。
そして45数えましょう」
↑何でもない動作に見えますが、実はやってみるとけっこうキツイ!
30をこえたあたりから脚がプルプルしてきます。
「はい、脚を入れ替えて45数えましょう」
これができる人は長時間立ったり、平地を歩くことが苦にならないレベルなのだそうです。
このとき足裏全体をしっかり地面につけ、後ろ脚のかかとに重心をのせるのがポイント。
この片脚立ちを今度は数える数を60に増やして行うのですが、いう間でもなくさらにキツイ。
でもこれをできる人はお尻力がバッチリ、最高レベルなのだそうです。
とはいっても、、、、、
ほとんどの参加者は苦悶の表情。
ギリコなんぞは途中でギブアップ。
そんなみんなの様子を見て
「無理はしないでください。
今できなくても気にしないように。
できる範囲のことを毎日続けてやることが筋肉を鍛えるには大事です。
とくにお尻エクササイズで一番大事なのは毎日継続してやることなんですよ」
と松尾先生。
片脚立ちが終わったら今度は〝長座〟へ。
これもお尻力のレベルをみるためだそう。
長座のやり方は
①床に両脚をそろえて座り、骨盤を真っすぐに立て体を90度にする
②膝が曲がらないように伸ばして1分間キープ
「この姿勢を一分間ラクにキープできた人はお尻力はまだ大丈夫。
できない人はお尻力が落ちていますよ~」
この長座は本当に簡単なので、みなさんもぜひおうちで試してみてくださいね。
ということで自分のお尻力のレベルを知ったら、いよいよお尻エクササイズへ入ります。
★お尻エクササイズってどんなことをするの?気になる続きは次ページに
「筋肉を鍛えるには、まず緩めることが先決。
緩めて→整えて→鍛える
の3ステップで行います」
ということで、まずは緩めるためのストレッチをいくつか行います。
↓股関節の深層筋のひとつである梨状筋の柔軟性を上げるストレッチ
「脚が垂直に上がりやすくなり、転倒防止に効果的ですよ」
↓〝もも伸ばし〟
「脚を垂直に上げて、膝を伸ばしていきましょう」
硬くなって縮んだ裏もものハムストリングを伸ばしてほぐすことで、骨盤の後傾が改善し、前傾しやすい状態になるそうです。
筋肉を緩めた後は〝ほぐす〟へ。
↓〝猫のびストレッチ〟
「背中とおなかの推進筋をほぐします。
胸が張りやすくなり、姿勢が整って、お尻の筋肉が発達しやすくなりますよ」
筋肉をほぐすストレッチをいくつかしたら今度は〝鍛える〟段階へ。
↓〝お尻富士山ストレッチ〟
両脚の間をこぶし一個分あけてよつんばいになった後、お尻を持ち上げます。
「膝を伸ばし、かかとは床につけてくださいね。
太ももの裏側(ハムストリング)やふくらはぎの柔軟性を高めるストレッチです。
膝下のねじれを改善し、腰の負担を少なくするので腰痛解消にもいいんですよ!」
他にもいろいろ教わりましたよ~。
↓お尻を突き出して骨盤を前傾させることで腸骨筋のスイッチが入り、お尻が鍛えられる〝お尻スクワット〟
↓お尻の筋肉の左右差を整える〝左右スライド〟
↓今度は壁を使っての〝片脚上げ〟。
これも腸骨筋を鍛えるエクササイズで、骨盤が前傾しやすい状態になります。
「このとき脚を90度以上に上げるのが大事です。
背すじは伸ばしましょう。
毎日続けるコツは、おうちで歯磨きのときは片脚上げをする、という風に生活の中でルーチン化するといいですよ」
ほかにも電車の中でできるお尻エクササイズとして
↑「立って乗っているときはかかとを地面につけ、足先だけキュッと上げるとお尻エクササイズになります」
おー、これなら通勤電車の中でできますね!
「座るという行為はお尻の筋肉を鍛えることには全く貢献しません。
だから長時間座り続けるのはできるだけ避けましょう。
そして椅子に座るときは浅く座り、背もたれには寄りかからない方がいいです。
このように骨盤が立った状態で座り、15分に一回はイスから立ち上がりましょう」
確かに背中がスッとのびてキレイな座り姿勢ですね。
こうして盛りだくさんな約1時間半のセミナーは終了。
↓セミナー後、先生と記念撮影をする方や
↓「今日の内容はとてもよかったです、もっとお尻エクササイズを習いたいです」という熱心な方も。
参加者からは
「ふだん日常でとることのないポーズを教わり、なるほどと思いました。
とても参考になりました」
「道具もつかわず難しくはないエクササイズなのに、お尻の筋肉に効いてきてびっくりしました」
「母の介護を経験し、歳をとっても自分の足で歩ける大切さを痛感していました。
今日習ったことを家で続け、自分の足で歩き続けられる体づくりを目指します」
などの感想が寄せられました。
松尾先生のわかりやすい説明と的確なアドバイスにみなさんご満足いただけたようです♪
「明日以降、お尻のどこかが筋肉痛になっていたら、今日のエクササイズがちゃんと効いたってことですよ!
ぜひチェックしてみてくださいね!」
とみなさんをお見送りしたギリコです。
***********************
OurAgeでは、毎月さまざまなテーマでセミナーを開催しています。
会場にはギリコもいつもいます。
ぜひご参加くださいね。
※ただいま2018年8月、10月、11月、12月開催のセミナーが満席となっています。ごめんなさい。
9月のセミナーが現在お申し込みいただけます。
一度満席となったセミナーもキャンセルが出次第、募集を再開することがあります。
なのでぜひこまめにセミナー募集告知コーナーをのぞいていただけるとうれしいです。
OurAge会員になっていただくと、セミナーチケットの先行発売の特典があります。
人気のセミナーは先行発売の段階で完売してしまうことも。
会員登録は無料ですので、この機会にぜひご登録を!
●会員登録は下記からできます!↓
https://ourage.jp/registration/
撮影/山崎麻美