こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。
夏も盛りの8月。今年、日本では7月から異常なほどの猛暑となり、まだまだ油断できない日が続きます。
今回は、熱中症などの予防に今すぐ使える情報として「カラダに届く水」をテーマに紹介していきます。
<猛暑日が続く中で忍び寄る無自覚・熱中症>
今年、日本では7月から異常なほどの猛暑となりました。
熱中症で救急搬送されたり、亡くなられた方のニュースが毎日のようにTVで報道されています。
また、それほど大ごとにはならなくても、何だか気分が悪くなって頭痛がした…とか、めまいがして長らく治まらなかったなど、熱中症と思しき軽い症状を体験された方もいらっしゃるのではないでしょか。
いつも以上に気を付けていたつもりが、知らない間に普段より汗をかいていたり、連日の気温や湿気が負担となって、カラダにかかる負担は大きくなっています。
この時期怖いのは、自覚症状のないまま密かに進行してゆく熱中症や、その前段階となる予備軍。
というのも、ひとのカラダには、周りの環境に「適応」し「順応」する働きがあるため、あまりにも暑い日が長く続くと、その気温に対して熱感覚が薄れてしまうのです。
そのため1週間ほど猛暑日が続いた後は、たとえそれよりも更に暑くなる日があったとしても、「特別に暑い」とは感じず「少し暑い」か「それが普通」だと感じるようになってしまうのです。
<“カラダに入っていく水”とは?>
長く猛暑日の続いている今夏は、「熱中症を防ぐためのポイント」が様々な場所でレクチャーされています。
そんな中で「水だけ飲んでもダメなんだ」とか「緑茶で水分補給してもカラダには入っていかないんだ」なんて言葉を耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも「カラダに入っていく水」って、一体どんな水なんだろう?そう思われた方はいませんか?
「カラダに入っていく水」とは、スポーツドリンクなど「汗と一緒に出ていってしまったミネラルを補給してくれる水」、かつカフェインが含まれず利尿作用が働きにくいものといえます。
日本の水の場合、基本的にミネラル成分が少ない水タイプのため飲みやすく美味しい反面、「カラダには届きにくい」水となります。
逆に、ヨーロッパなどから輸入されているミネラル水の場合、水タイプとしてはナトリウムやカルシウムといったミネラルが多いぶん味は個性的になりますが、「カラダには届く水」になります。
また「緑茶で水分補給してもカラダに入っていかない」というのは、ミネラル成分は多いのに、緑茶に含まれるカフェインの利尿作用により、水分が失われてしまうからです。
夏の熱中症予防に麦茶が勧められることが多いのは、カフェインが含まれず利尿作用がなく、カリウム・カルシウム・リン・ナトリウムといったミネラル成分が補えるからです。
飲み方、も大事です。次ページに続きます。
<汗と一緒に出て行ってしまったミネラルを補給する>
そして、カラダに届く水で水分を補給すると同時に、もう1つ気を付けたいことがあります。
それは飲み方。どんなふうに水分を補給するのか?ということです。
お風呂あがりよりも、お風呂に入る前。朝起きた時以上に、夜眠る前。
そして汗をかいた後に飲むだけでなく、汗をかく前から水分を口にしておくこと。
これが水分補給の鉄則です。
つまり、汗と一緒にカラダの中のミネラルが失われてから補給するのではなく、汗をかいてもミネラルが極端に少なくならないよう十分補給しておくこと。
またカラダは一度に沢山の水分を吸収する事ができないので、30分に一度くらいのペースで小まめに口を湿し、ひと口づつゆっくり飲むことが大事なポイントになります。
もう1つ。夏場の水分補給には、血液環境をより良い状態に保つ上でも重要な意味があります。
夏場は汗をたくさんかくことが多いため、血液中の水分も失われがちで、ややもするとドロドロ血液に傾いてしまいます。
そのため適度なペースで小まめに水分補給し、充分な水分を確保できれば、常にサラサラ血液を維持しておくことができます。
目には見えないカラダの中の状態ですが、これも夏場の健康管理には大事なポイントになります。
<今月のおすすめ銘柄>
MAI DUBAI(マイ・ドバイ)
灼熱の太陽と砂漠の国アラブ首長国連邦のミネラル水です。海水を飲料水レベルにし、ミネラル分を調整・添加したもの。中東屈指の世界都市であり金融の中心地であるドバイ。21世紀に入ってから、多くの超高層ビルや巨大モール、ビッグプロジェクトが建設された世界的な観光都市ドバイの名を冠し、エミレーツ航空やドバイ空港などで流通する定番ブランド。飲みやすくクセのないスチル・ウォーターとして知られています。
【水タイプ】
産地泉源:ドバイ/アラブ首長国連邦
湧水温度:未記載
水タイプ:無発泡
知覚ほか:無臭/pH 7.2
ミネラル:ナトリウム:3.5mg,カリウム:5mg,カルシウム:20mg,マグネシウム:10mg,塩化物:50mg,サルフェート:20mg,重炭酸:18.5mg,硝酸塩:0.2mg ※ラベル表示による(per.L)
<ショップ情報> インターネット・ショップほか
【水ソムリエの飲み方レシピ】
夏の夕べは夏祭りや盆踊り、夜祭りなどイベントが沢山あります。陽射しを気にせず夏を楽しむにはぴったりの催しですが、想像以上に発汗し水分が不足してしまいます。日中は照りつける太陽の影響から水分補給にも意識が向きますが、夕方になり陽が落ちた後は水分補給もついペースダウンしてしまいがちです。そぞろ歩きのお共には、ぜひ夏の涼感たっぷりに麦茶をお持ちになってはいかがでしょうか。