「この食品はイイ!と話題を呼んだかと思えば、2週間後には体に良くないという情報が流れてくることもあり、果たして何が正しいのか混乱させられることが多くなっています」
そう話すのは、カルフォルニア大学 ロサンゼルス校 助教授の津川友介先生。医療政策学、医療経済学を専門としています。
「日々さまざまな研究が進められ、新たな発見があるのも事実。しかし残念ながら、信用できないエビデンス(科学的根拠)が氾濫してしまっているというのも事実です」
エビデンスとして最も弱いのは『個人の経験談、エビデンスに基づかない専門家の意見』とか。私たち素人からしたら「専門家が言っているのだから間違いない」と思ってしまいがちですが、落ち着いて考えたら、これは強いエビデンスとは言えないんですよね。
「次に弱いのは『観察研究』です。例えば長寿の村の人は何々をよく食べていたなどをエビデンスとして紹介されていることがあります。これの問題点は、その長寿の秘訣は食べているかだけではなく、運動や喫煙など、健康に関する他の点でも異なるということもしばしばあり、食事ではなくそれらの影響を見ているだけという場合もあります」
それよりも信用できるのは、くじ引きなどを使って被験者の一定の割合は実際に摂取、残りの人たちは摂取しないというグループで比較する『ランダム化比較試験』なのだそうです。
「さらに最強のエビデンスは『メタナリシス』です。良い結果も悪い結果も全部含めて複数の研究結果を統合したもので、最も信頼できるエビデンスと言えます」
間違ったエビデンス情報に振り回されている現状を危惧して、津川先生は写真の『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(東洋経済新報社)を書いています。エビデンスについてのお話もこの著書で詳しく紹介されていますが、もう1点、メタナリシスから立証された食品についてもレクチャーしてくださいました。
「健康に良いと複数の信頼できる研究で報告されているのは魚、野菜と果物、精製されていない見た目が茶色い炭水化物、オリーブオイル、豆類です。食事は毎日のことですから、その積み重ねで1歩ずつ病気に近づいたり、離れたりするものです。正しい知識を持ち、体にとって本当に良いものを選んでいただきたいと願っています」
さて、健康に良いと科学的に証明されている食品のうちのひとつ、豆類を使った新しい製品が大塚食品から登場しました! 次のページでご紹介します。
豆類を使った新しい製品がこちら。
お肉を一切使わず、大豆でお肉のような食感、味、香りを実現したハンバーグ「ゼロミート」シリーズです。
ロゴです。お肉のイラストの上には「肉じゃないのに、そこそこ美味い!」というちょっと控えめなキャッチコピーが(笑)
「食品を開発する際は類似品と比較することが多いのですが、今回の肉代替食品は本物のハンバーグと比較して美味しさを追求しました」とは、新規事業企画部 部長の嶋裕之さん。本物のお肉と真っ向に勝負しているから、「そこそこ美味い」というわけです。
海外では代替食品が多く販売されていて、スーパーには専用のコーナーが設けられている、と嶋さん。
「大豆による肉代替食品は、より健康になるために、人口増加による食糧危機をカバーするためにも、さらに畜肉よりも水を必要としないエコロジーの観点からも今後一層求められていく食品だと考えています」
「ゼロミート」シリーズは、「デミグラスタイプ ハンバーグ」と「チーズ インデミグラスタイプ ハンバーグ」(各税別¥278)の2つの味で新登場。電子レンジで袋ごと2分温めるだけの簡単調理で楽しめます。
食べてみました! チーズインタイプは、チーズのような豆乳クリームを使用しています。香りも食感も、そして味も本物のハンバーグに近いですよ。お肉を食べたいけどダイエットや健康のために我慢しているという人も、この味なら満足できそう♪
11月27日(火)より、関東エリアを中心に一部コンビニエンスストアやスーパーマーケットで先行発売が始まり、通信販売もしています。