おいしくて便利な万能調味料で、
しょうがの健康パワーをとれるのが嬉しい!
野菜料理家の庄司いずみさんが提案する「しょうがみりん」は、刻んだしょうがを本みりんで煮るだけでできる、簡単便利な万能調味料。すっきりとした甘味が特徴で、ちょっと甘味をつけたいおかずにいろいろ使えます。
さらに、しょうゆや味噌、酢といった基本調味料と組み合わせることで応用自在。しょうゆ+「しょうがみりん」で作ったタレは、野菜炒め・焼き魚・焼肉に。しょうゆ+酢+「しょうがみりん」を合わせた三杯酢は鍋のたれや酢の物に。味噌+オイル+「しょうがみりん」でドレッシングにもなります。
「料理の味が簡単に決まるようになるうえに、しょうがの健康パワーもとれるスグレモノです」と庄司いずみさん。
そんな「しょうがみりん」の健康パワーについては第5回に、しょうがの健康効果に詳しい医師の石原新菜先生(上の写真・右)をお招きして詳しくお話を伺いました。
新菜先生は冷えに悩む女性にしょうがを積極的にとるよう勧めているそうです。新菜先生自身も20代の頃、肌荒れ、肩こり、頭痛、生理不順といった不調を、しょうがをたっぷりとることで改善した経験をもっています。
それ以来、12年間毎日しょうがを取り続けているとのこと。庄司さんに教えてもらった「しょうがみりん」もお気に入りです。「しょうがの健康効果を期待するなら、毎日コツコツとることがポイント。その点、『しょうがみりん』は最適。作り置きしておけばいつでも、なんにでも使えるので、しょうがの健康パワーを欠かさずしっかりとることができます」と新菜先生。
しょうがみりんの作り方は以下のとおり。作り方がとっても簡単というのも嬉しいですね!
<しょうがみりんの作り方>
①しょうがはよく洗い、皮をむかずに(気になる汚れはこそげ取る程度に)粗みじんにする。
②①を鍋に入れて本みりんを加え(写真a)、中火にかける。
③煮立ったら弱火で5~8分煮て(写真b)、火を止める。煮つめ加減で甘味を調整する。冷蔵庫で1カ月保存可能。
a
b
しょうがの辛味がマイルドになって、たくさん食べられます。
次のページでは、「しょうがみりん」を使った常備菜をご紹介します。野菜や大豆を使った、食物繊維・ビタミン・ミネラル・抗酸化成分豊富な一品です。
しょうがみりんでの旨味たっぷりの常備菜
さまざまな素材のおいしさを引き立ててくれるのが「しょうがみりん」の自然な甘味。しょうゆや味噌と組み合わせることでさらに深みが増し、飽きのこないすっきりとした味わいに仕上がります。
Recipe 1 さつまいものスイートジンジャーサラダ
豆乳と味噌で作ったドレッシングでポテサラ風。
さっぱりとしているのにしっかりとしたコクが。
材料(作りやすい分量)
さつまいも……150g(ゆでて皮を取りマッシュする)
ブロッコリー……30g(小分けにしてさっとゆでる)
玉ねぎ……15g(薄切りにして水にさらす)
A 豆乳……大さじ1/2
A 白味噌……大さじ1/2
A しょうがみりん……大さじ1
A 酢……大さじ1と1/3
A しょうゆ……小さじ1
作り方
①Aを混ぜてマヨネーズ風ドレッシングを作る。
②残りの材料を混ぜ合わせ、①であえて盛りつける。
【新菜先生がヘルシー効果をCheck!】
さつまいももブロッコリーもビタミンCが豊富。さつまいもに含まれるビタミンCは、加熱にも強いのがうれしい!
Recipe 2 しょうがみりんと豆のそぼろ
緑黄色野菜のビタミン、ミネラル、食物繊維に
大豆のタンパク質をプラスして栄養パーフェクト!
材料(作りやすい分量)
A しょうがみりん……1/2カップ
A 水煮大豆……150g(粗みじんに切る)
A しょうゆ……大さじ2
<野菜のグリル・2人分>
芽キャベツ……6個
ブロッコリー……1/2株
かぼちゃ……1/6個
油……適量
作り方
①Aをフライパンに入れ、水分がとぶまでいりつける。
②芽キャベツ、ブロッコリー、かぼちゃは食べやすく切り、熱した油でこんがり焼く。
③②の野菜のグリルを皿に盛り、①のそぼろを好みの量、添える。
【新菜先生がヘルシー効果をCheck!】
タンパク質は動物性に偏らず植物性も積極的に。大豆は良質なタンパク質源であり、イソフラボンも含む優等生です。
【今回使ったみりんは?】
「タカラ『国産米100%米麹二段仕込』本みりん」
原材料は国産米100%。「米の旨味を引き出す米麹」と「オリゴ糖を豊富につくる米麹」の2種類の米麹を使用した「米麹二段仕込」による、豊かな旨味とまろやかな甘味があります。
細口&広口の2段式キャップでムダなく注げる「らくらく調節ボトル」入り。
500ml ¥395
●問い合わせ 宝酒造お客様相談室 ℡075-241-5111
撮影/鈴木正美 スタイリング/中野径恵 取材・文/瀬戸由美子