こんにちは、水ソムリエ&飲泉師の竹村和花です。
日に日に、緑が輝きはじめました。イタリアでは空の色も、街の色も、夏に向かって鮮やかに輝いています。
今回は今の季節、是非ヨーロッパの温泉リゾートでトライして頂きたい美肌トリートメントのご紹介です。
<ヨーロッパの温泉地もTOPシーズンに>
ヨーロッパの温泉地と言うと、有名なところではドイツのバーデン・バーデンやフランスのアヴェンヌ。
さらにスイスのバードラガーツ、イタリアのサルソ・マッジョーレなど名前を挙げると切りがありません。
日本の温泉が庶民の湯治場として発展してきたのに対し、ヨーロッパの温泉は王侯貴族の社交場として発展してきました。
また歴史的な背景から、温泉施設にサウナを併設するヨーロッパの浴場文化は、春から夏場にかけてトップシーズンを迎えます。
花も緑も色鮮やかに華やぐ春から夏にかけてのトップシーズンの旅行では、是非ヨーロッパの伝統的なSPAメニューや温泉地でのリゾートで楽しんでみましょう。
<海の恵みを活かしたフランスのタラソテラピー>
タラソテラピーは、フランス北西部にあるブルターニュ地方で生まれた自然療法の1つです。
タラソはギリシャ語で海、テラピーは療法を意味することから、日本では「海洋気候療法」と訳されています。
ブルターニュの海岸線沿いは、海流の関係で緯度のわりに比較的温暖な気候に恵まれています。
タラソテラピーは、こうしたブルターニュならではの自然や気候、海水に含まれるミネラルなどを活用し、健康状態を改善させるウェルネスの1つです。
タラソテラピーは、肩こりや慢性疲労、冷え性、美肌などに効果があるとされ、現地で行われている施術法には主に3つのアプローチがあります。
- 海水のプールの歩行浴で身体の機能回復を図る「キネジセラピー(運動療法)」
- 水圧を利用し代謝をアップさせる「ハイドロセラピー(水治療法)」
- 海藻から作ったペーストを肌に塗る「アルゴセラピー(海藻療法)」
このエリアは世界遺産モン・サン・ミッシェルへの観光アクセスも良いことから、今、フランスで最も魅力的なリゾート地の1つとなっています。
<ドイツで人気のトリートメント>
さて、ヨーロッパのほかの国で人気のトリートメントにはどのようなものがあるのでしょうか?
それぞれの国の国民性もありますが、ヨーロッパの中でも最も先鋭的で革新的な考え方を持つドイツでは、伝統的なトリートメントよりも新しいタイプのトリートメントの方が人気です。
特にここ数年の傾向としてはヨーロッパの人々から見た時に、異国情緒を感じるインドやアジア、オセアニア発祥のトリートメントに人気があります。
ドイツのバーデン・バーデンでは、5-6年前からインドのアユールヴェーダやハワイのロミロミのコースが用意されていて人気です。
太陽に恋い焦がれる北ヨーロッパの人々にとっては、“南国”のイメージそのものが癒しなのかもしれませんね。
<今月のおすすめ銘柄>
GOCCIA di CARNIA(ゴッチャ・ディ・カルニア)
イタリア北部・オーストリアとの国境付近にある、自治州フリウリ=ヴェネツィア・ジュリアのミネラルウォーターです。水源はフレオン山(ドイツ語でRaudenspitze)で、自然環境が厳重に保護された広大なカラマツ林の中に源泉があります。日本人に身近な地名でいうと、州都トリエステが最も知名度が高い町になります。ボローニャを始め北イタリアの都市で多く流通しており、すっきりとした発泡タイプのミネラル水は、夏場特におすすめです。
【水タイプ】
産地泉源:イタリア/フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア自治州
湧水温度:未記載
水タイプ:発泡 /無発泡
知覚ほか:無臭/pH 8.3
ミネラル:ナトリウム1.0mg,カリウム0.2mg,カルシウム19.6mg,マグネシウム4.0mg,硝酸2.0mg ※イタリア国内での分析による(per.L)
<ショップ情報> 輸入食料品店、リカーショップほかインターネット・ショップなど
【水ソムリエの飲み方レシピ】
夏に向けてダイエットや筋力UPなど、カラダを作りはじめられた方も多いと思います。水分補給が最も大切になるシーズンですが、同時に食べるものにもちょっぴり意識を向けてみましょう。初夏からのおすすめは、色とりどりのフルーツやレタス、ラディッシュなどを軽くドレッシングで和えた美肌サラダ。ビタミンCは過剰摂取によるカラダヘの影響についても心配がなく、むしろカラダの内側から肌の美白を促し、免疫力を高めてくれる働きがあります。ミネラル水の味が気になる時は、クエン酸やビタミンC顆粒を少し加えるとレモンっぽい酸味が加わり飲みやすくなります。