皆さんは「漢方」治療を受けたことがありますか?
先日、ふみっちーは漢方アンバサダーズ主催(後援 ツムラ)の「まだ、あなたが知らない“漢方”2015」セミナーに参加してきました。漢方の正しい知識と最前線情報を学べるセミナーということで、じつに興味深い内容だったんですよ★
「こころの不調と漢方治療」をテーマにレクチャーしてくださったのは、芝大門いまづクリニックの今津嘉宏院長。
もともと外科の先生で、20年前に「治療に行き詰まったがん患者に漢方でのアプローチが功を奏した」ことが、漢方を深く学ぶきっかけになったのだとか。現在は、婦人科をメインに漢方を取り入れているそうです。
「こころの病で医療機関を受診しようとすると、現代医学では、複数の科での受診が必要になることもあります」
神経系、免疫系、内分泌系、循環器系……うーん、確かに。西洋医学的分類で書き出していくと、病の原因がどこからなのか、細かく分かれますよね。それによって受診科が変わることもあるわけです。
「それが、漢方医学だとじつにシンプル。
〈気〉〈血〉〈水〉のバランスを整える
アプローチをするのです」
たとえば、うつ病。現代医学では神経系や免疫系、内分泌系と関わりがあるとされ、さまざまな治療薬が用いられています。しかし、そのほとんどに副作用があると言われています。また、薬も種類が多いだけに、自分に合った薬が見つかるまで、大変そうですよね。
「漢方医学では、うつ病は〈気〉に問題がある状態と考えます。〈気〉を補う、あるいは調節する、巡らせる漢方薬を処方するのです。
補うときは〈人参、黄耆(おうぎ)〉
調節するときは〈厚朴(こうぼく)、柴胡(さいこ)、蘇葉(そよう)〉
巡らせるときは〈陳皮(ちんぴ)、枳実(きじつ)、桂皮(けいひ)〉
を使います」
近頃はプチうつなど、「病院に行くほどではないんだけど」という不調を抱えている人も多いようです。そんな人にも、漢方はうってつけではないかしらん。
会場には漢方薬の原料となる生薬が展示されていました。
ふみっちーが知っているものもありましたよ♪
会場内が笑いと驚きのどよめきに包まれたのは睡眠について。
そうそう、なかなか寝付けないとか、ふみっちーも不眠には少し悩まされてるんですが…
「現代医学では、睡眠は“繰り返し意識を失う状態”と定義されています」
ホントですか〜〜〜???(笑)
それだけ、睡眠はきちんとわかっていないのだそうです。
「睡眠で大事なのは頭を休息させること。
漢方では、メンタルコントロールメディスンとして抑肝散(よくかんさん)を用います。
生活習慣病、メタボリックシンドロームが進行してドミノ倒しのように次々と病気を引き起こしてしまう“メタボリックドミノ”のスタート地点、川上のほうに、睡眠があります。質の良い睡眠を取ることは、健やかに歳を重ねるためにとても重要なことなのです」
女性は、ホルモンの関係で男性よりもあらゆる病気のリスクが高いというお話もうかがいしました。
拒食症は男性1に対し、女性は10倍
うつ病は同じく、2倍
認知症は3倍
骨粗しょう症はなんと13倍にも!
こ、これは……。女性の方がうつ病リスクが高い、などと聞いたことはありますが、ここまでとは。
女性ホルモンってデリケートでスゴいものなのですね。再認識。
「そんな女性のために、また特に婦人科系の症状によく用いられている漢方薬が、
血と水のバランスを整える〈当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)〉
気と血のバランスを整える〈加味逍遥散(かみしょうようさん)〉
血のバランスを整える〈桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)〉
です」
漢方薬は1人ひとりの身体のバランスに合わせて処方し、2週間くらいで改善の実感があるそう。早い人では3日でもわかるとか。
速効性がみられるものもあり、改善がみられなかったら、ほかの漢方薬に変えることもあるのだそう。
そうなんですよね、実はそれは知っていました。
ふみっちーは花粉症なんですが、そのとき処方された漢方薬を飲んだら、10分で鼻水が止まったことがあります。
漢方のスゴさを思い知った瞬間でした。
「漢方薬はずっと服用し続けるものだと勘違いされている方もいらっしゃるようですが、改善したら、服用は終了です」
保険適用となるものもあるのも、ウレシイところですよね。
ツムラの漢方薬が出来るまでの展示もありました。調合品からエキス顆粒、製品となるわけですね。
ツムラのホームページには、薬局で買える漢方薬のほか、漢方に詳しい病院や医師の検索サイトの紹介もあります。もっと漢方について知りたい、漢方薬治療を受けてみたいと思った方は、早速チェックしてみてくださいね♪