カオルンです。
6月から公開中の映画、「愛をつむ人」、もう見た方はいますか?
カオルンは取材前に、試写会に行かせていただきました。
映画館10年ぶり!? 仕事ひと筋だったので・・・。 って、これもお仕事だったのですが。
(いえ、映画やドラマは大好きなのです。たまたま映画館に行く時間がなくて・・・)
見終わるまでに静かに感動が押し寄せて、しっかり泣いちゃいました。
別に久々だったからではなく、とてもいい映画だと思います。
特にMyAge/OurAge世代にとって、考えさせられる内容。
カオルンも、珍しく?夫に思いを馳せました・・・。
身近にいる家族のこと、もっと、ちゃんと見つめなきゃいけないなって。
仕事ひと筋は、考え直さなきゃかも・・?
人生を見つめなおす時間、プレゼントしてもらえますよ。
ぜひ、映画館で見てください!
初の夫婦役、佐藤浩市さんと樋口可南子さんにインタビュー
北海道の美しい大自然を舞台に、家族の愛、人生の豊かさを描いた映画『愛を積むひと』。その撮影の舞台裏、そして主演した佐藤浩市さんと樋口可南子さんのプライベートに迫ります!
本建築で建てた家、大自然の景色も見どころです。(佐藤浩市)
年齢を重ねたからこそ感じる本当の心の豊かさに触れてほしい。(樋口可南子)
心の優しい部分にそっと寄り添う感動作
編集部 樋口さんは7年ぶりの映画出演、佐藤さんは珍しく、少し情けない夫役に挑戦。いかがでしたか?
佐藤 この映画は先立つ妻が夫を気遣い、生前に手紙を残します。それに導かれるように、遺された夫が周囲の
人々の人生にかかわりながら、一人で生きていく術を見出していく話。その変化を見ていただきたいですね。
樋口 夫婦いろいろあっても、夫の愛を感じていたからこそ、あんな手紙が書けたのだと思います。すごく愛に満ちた純粋な夫婦です。初の夫婦役ですが、浩市さんとは不思議とすんなりと役に入っていけました。
編集部 苦労した点は?
樋口 今回の作品は日常の何気ないシーンの中で、台本に書かれていない、その人が生きてきた背景までも表現する必要がありました。生活の苦労、子どもとの確執など、過去に重ねた経験、そして何より、いつ死ぬかわからない恐怖心もあったでしょう。そういった点を工夫して役作りしました。
佐藤 物語の核となる、石塀を積むシーンでは、最初は軽い作り物の石を使っていたのですが、どうしても雰囲気が出ないので、自ら申し出て、本物の石を積みました。重たかったですが、意外と性に合っていたかも(笑)。ただ、撮影が必ずしも時系列で行われないので、石塀を積んだり壊したりを繰り返したのは、大変でした。
編集部 ほかに見どころは?
樋口 舞台になる二人の家は、360度美しい大自然の中に建てられました。遠くには十勝岳が見え、毎日、山の色や見え方が違う、それはもうすばらしい景色でした。
佐藤 家は積雪にも耐えられる、本建築で建てられ、撮影のないときもスタッフが残り、管理していましたね。
編集部 特にMyAge世代の心に響く映画ですが、読者へメッセージを!
樋口 年齢を重ねると、体は衰えるけれど、逆に感受性は強くなります。季節の移り変わり、風や月の光なども敏感に感じられるようになり、まんざら悪いことばかりではありません。そして体が弱っているときこそ、自分を変えるチャンス。どうすれば元気になれるのか? この映画でも、余命短いと悟ったことで、夫との思い出の地に移り住みます。自分が元気になれば、人にも優しくなれます。夫婦の愛、人を許すこと、心の豊かさとは? この映画は、そんなことを問いかける、MyAge世代にそっと寄り添ってくれる作品に仕上がっていると思います。
北海道を舞台に夫婦の情を描いた感動作
『愛を積むひと』
2004年に出版された翻訳本がロングセラーとなった『石を積むひと』の映画化(朝原雄三監督)。第二の人生を大自然の地で過ごそうと、東京下町から北海道に移り住んだ篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。ところが良子が心臓病で先立ってしまう。悲嘆にくれる篤史の元へ次々と届く亡き妻からの手紙。それに導かれるように、篤史は周囲の人々の人生にかかわりながら、立ち直り、前に進んでいく。北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明などの豪華キャストにも注目!
ロケ地は「日本で最も美しい村」連合第1号に認定された北海道美瑛町。色鮮やかな丘陵や十勝岳、大自然の四季の移ろいも見どころ。淡々と石塀を積み続ける篤史と、まわりの人々のドラマが、人生の本当の豊かさを描き出します
6月20日(土)全国ロードショー 配給:アスミック・エース/松竹 ©2015「愛を積むひと」製作委員会
撮影/板野賢治
ヘア&メイク/及川久美(六本木美容室)〈佐藤さん〉 髙野雅子〈樋口さん〉
スタイリスト/喜多尾祥之〈佐藤さん〉 佐伯敦子〈樋口さん〉
取材・文/山村浩子