OurAge
心と体のサプリBOOKS
OurAge世代に読んでほしい、心と体に元気をくれるサプリメントのような本。
「もう、年だから」と自分に言い訳しない女性は素敵! でも、気持ちが少し後ろ向きなとき、きっとあなたを力づけてくれる、そんな本を12冊集めてみました。
今回は前回に続いて6冊をご紹介します。
どんなときも前向きに
女優魂を伝える遅咲きの女優、森光子の半生
『女優・半世紀の挑戦
あきらめなかった いつだって』
森 光子 著/PHP研究所
1,100円
13歳で両親を亡くし、芸能界入り。
なかなか芽が出ず、41歳にしてようやく得た主役。
それからは日本のお母さんとして活躍し、『放浪記』は上演2017回を達成。
前人未到の偉業を成し遂げた女優森光子を支えたのは、決してあきらめない気持ち。
各界のプロの半生にせまるNHK BS「100年インタビュー」からの
単行本化シリーズの第3弾。
70歳を過ぎて絵筆を持ち、
101歳で亡くなるまで描き続けた田園画家
『モーゼスおばあさんの絵の世界
田園生活100年の自伝』
アンナ・M・R・モーゼス 著 加藤恭子訳/未來社
2,500円
私の生涯は一生懸命に働いた一日のようなものと語るグランマ・モーゼスが、
絵を描きはじめたのは、リウマチで刺繡ができなくなった75歳のとき。
89歳で、時の大統領トルーマンにホワイトハウスに招かれるほどの絶大な人気に。
何事も受け入れ、できることに真摯に向き合うグランマの人柄は、
多くの人の気持ちを温かく包み込みます。
人ととことんつき合えば、仕事はうまくいく。
待機児童ゼロ実現の秘訣
『しなやかな仕事術』
林 文子 著/PHP新書
760円
トップセールスマンから会社社長、そして横浜市長へ。
長年の懸案だった待機児童ゼロを実現したその手腕の秘訣は、
しかし、難しいことというより、だれもができるけれど、
ないがしろにしがちな当たり前なこと。
一方で「迷ったら厳しいほうを選ぶ」という強さも持つ著者の言葉は、
つまずいたり、悩んだときに、きっと勇気をもらえるはず。
人生の達人が遺してくれた幸せになるための知恵、
「すべてにのぼせていなければ!」
『行動することが生きることである』
生き方についての343の知恵
宇野千代 著/集英社文庫
419円
傍目からは波乱万丈な人生を送った著者。
それは、立ち止まって思い悩むより、当たって砕けてきたからこそ。
ぐちなどこぼさず、つねに前向きに生きてきた著者の言葉は、
どんな自己啓発本よりも説得力があります。
人生で直面する人間関係や仕事、健康について、
小説やエッセイからの抜粋を集めたものなので、
隙間時間にも手軽に読むことができます。
ジェンダー研究の第一人者が12人の怒れる女性と対談、
日本の未来に思いを馳せる
『ニッポンが変わる、女が変える』
上野千鶴子 著/中央公論新社
1,500円
髙村薫、瀬戸内寂聴、永井愛、国谷裕子、田中眞紀子…。
今輝く12人の女性たちとの対談は、3・11からスタートし、日本のこれからへ。
強さはもちろん、しなやかな感性を併せ持ち、
魅力的な女性たちの語る言葉は時に悲観的。が、前を見据える姿勢はぶれない。
ニッポンというパンドラの箱に残された唯一のもの― 希望、
それは確かに女性なのかも。
迷い悩む女性たちへ。
今を生きる私たちの心に響く、先輩からのアドバイス
『村岡花子エッセイ
美しく生きるために』
村岡花子 著 中原淳一 絵/主婦と生活社
1,500円
朝の連続テレビ小説「花子とアン」の主人公、村岡花子が昭和20年代に、
雑誌「ひまわり」「それいゆ」に寄稿したものから、
女性の生き方について綴った随筆を集めた本書。
ドラマで強い印象を残した恩師の言葉に触れた
「若さについてどう考えたらいいか」を特別に収録しています。
中原淳一の挿絵がおしゃれ。ナレーションを担当した美輪明宏氏も推薦。
構成・原文/鈴木美穂