OurAge
心と体のサプリBOOKS
「もう、年だから」と自分に言い訳しない女性は素敵!
でも、気持ちが少し後ろ向きなとき、きっとあなたを力づけてくれる、そんな本を集めてみました。
今回は、アラフィフの今読んでおきたい本、6冊をご紹介します。
人生はいつも「今」から始められる
『女・東大卒、異国で失業、50代半ばから生き直し』
栗崎由子 著/パド・ウィメンズ・オフィス
2,500円
東大から電電公社へ入社、カナダ留学を経て、
OECD(経済協力開発機構)でパリ、
スイスの国際電気通信の多国籍企業へと転身後、
エリートビジネスウーマンを見舞った突然のリストラ。
異国で一人、3年半に及ぶ求職活動は、
自身の生き方を見直すチャンスだったと語る冷静な筆致から、
アナリストとしての優秀さと謙虚な人柄が伝わってきます。
「しまった」と思ってまたやり直しは、死ぬまでやっていい
『国境のない生き方私をつくった本と旅』
ヤマザキマリ 著/小学館新書
740円
14歳で欧州旅行、17歳でイタリア留学、旅した国は数知れず。
「現住所は地球」と言う著者を育んだのは、人々との交流と読書とか。
異なる価値観の人々と共存していくには、
知性と教養が大事という言葉も、
著者の体験をたどると「なるほど!」とうなずけます。
何歳になっても生きるって楽しいと思えるパワフルな楽観主義は、
ぜひ見習いたいもの。
「あの人にはスタイルがある」それは最高の褒めことば
『Around 60パリジェンヌ・スタイル』
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著/主婦の友社
1,500円
海外アーティストの日本での活動をプロデュースするエージェント、
ジュウ・ドゥ・ポゥムが、魅力的なパリジェンヌ14人の日常を紹介。
アラ60・パリジェンヌが、自分らしく今を楽しんでいるのが、
美しいスナップ写真から伝わってきます。
年齢を重ねるのは、経験や感動という財産が増えていくこと。
ポジティブな姿勢こそが大切と気づかせてくれます。
自ら見切りをつけた時から老いは始まる
『五十からでも遅くない』
瀬戸内寂聴 著/光文社知恵の森文庫
640円
女流作家として活躍していた著者が出家したのは51歳のとき。
仕事に、恋に、ほとばしる情熱を注いでいた著者の決断は、
世間を驚かせました。
出家は生きる情熱を絶やさぬためだったという真相や、
自らの体験に裏打ちされたエッセイの数々には、
ともすると老いにとらわれがちな私たちのために、
自分らしく生きるヒントがちりばめられています。
「何かをやりたくても、どうしていいかわからない」人へ!
『50代からの体力革命』
高橋陽子 著/主婦と生活社
950円
中年太りに陥った運動経験ゼロの著者が、
トレーナーと二人三脚で脱出に挑戦した汗と涙の記録。
手始めに100日間で懸垂1回を目標に、垂直飛び、
ベンチプレス、ボディメイク、さらにはランニングや
水泳まで続けた結果、みごと9㎏の減量に成功。
筋力が落ちはじめる50代こそ「100チャレ」に意義がある
というトレーナーの言葉には重みがあります。
中年ではあるが、おばさんではない
『中年だって生きている』
酒井順子 著/集英社
1,300円
「中年は年齢を示す言葉で、おばさんは精神のあり方を示す言葉」
と看破する著者自ら、中年ど真ん中世代。
イタい美魔女からラク服が一番なおばさんまで、
ユーモアのオブラートに包まれているとはいえ、
変わらず鋭い著者の指摘には思わず苦笑い。
若い頃には想像さえできなかったアラフィフのための
アラフィフによるおばさん論です。
構成・原文/鈴木美穂